目次
- ダニングクルーガー効果を知って自己評価について見直しを
- ダニングクルーガー効果とは
- ダニングクルーガー効果を起こしやすい人の特徴
- 自分に甘い
- 人を否定しがち
- 世間を甘く見ている
- プライドだけ高い
- 自分の見たいように物事を見る
- ダニングクルーガー効果の例
- 仕事の活躍ぶり
- 自分の考え
- 自分の容姿
- 自分の性格
- 家庭への思いやり
- 収入
- 災害への備え
- 社会的地位
- 自分の能力の低さに気づかない原因
- 優秀な人が周りにいない
- 自分を客観的に見られていない
- 人のせいにして生きてきた
- 圧倒的な勉強不足
- ダニングクルーガー効果に陥らないための対処法
- 客観的に自分を考える
- 常に学びを大切にする
- 判断を急がない
- 自己評価を今よりも下げる
- 誰にも負けないと思えるような努力をする
- ダニングクルーガー効果の影響
- ダニングクルーガー効果のデメリット
- ダニングクルーガー効果にはメリットもある
- ダニングクルーガー効果を意識して自己評価を
ダニングクルーガー効果を知って自己評価について見直しを
「あなたは平均よりも運転がうまい方ですか?」「あなたのユーモアのセンスは他の人と比べてどれくらいありますか?」このような質問をされたら、どのように考えて、どう答えるでしょうか。
実は意外と、「運転がうまい」、「ユーモアのセンスがある」と答える人が多いのです。人は結構うぬぼれが強く、自信過剰になる傾向にあります。このように自分を過大評価してしまう心理現象を「ダニングクルーガー効果」と言います。このダニングクルーガー効果について、これから詳しくお話ししていきましょう。
実は意外と、「運転がうまい」、「ユーモアのセンスがある」と答える人が多いのです。人は結構うぬぼれが強く、自信過剰になる傾向にあります。このように自分を過大評価してしまう心理現象を「ダニングクルーガー効果」と言います。このダニングクルーガー効果について、これから詳しくお話ししていきましょう。
ポジティブシンキングによる効果とは?身につけるためのトレーニング方法 - POUCHS(ポーチス)
“ポジティブ”と“ネガティブ”は先天的な思考の癖に当たりますが、ポジティブシンキングとは“思いは物理的な現実となる”という考えに基づいた思考法で、後天的に身に付けられるスキルの一つです。ポジティブシンキングの意味やトレーニング法などをご紹介いたします。
ダニングクルーガー効果とは
ダニングクルーガー効果は、人が自信過剰で、自己評価を誤る傾向にあることを調査、分析したコーネル大学のダニング博士とクルーガー博士から名付けられています。
彼らがおこなった調査は、自分のユーモアのセンスを評価させるものでした。65名の大学生を対象に、30個のジョークを読ませ、どれほど面白かったかを採点してもらいます。そのつけられた点数によって、その人のユーモアを理解する程度を計ることができます。そして同時に、「あなたのユーモアの理解度は同年代の仲間の中でどのくらいに位置していると思いますか」と尋ねます。
彼らがおこなった調査は、自分のユーモアのセンスを評価させるものでした。65名の大学生を対象に、30個のジョークを読ませ、どれほど面白かったかを採点してもらいます。そのつけられた点数によって、その人のユーモアを理解する程度を計ることができます。そして同時に、「あなたのユーモアの理解度は同年代の仲間の中でどのくらいに位置していると思いますか」と尋ねます。
すると、ユーモアを理解する能力の低い人ほど自己評価が高いことが分かりました。博士たちは更なる研究を続け、このような現象が起こる理由を次のように推測しました。
①能力が低い人は、能力が低いために自分がどれだけ能力が低いか理解できない。
②能力の低い人は他人のスキルも正しく理解できない。
③だから、能力の低い人は自分を過大評価する傾向がある。
このダニングクルーガー効果は、ユーモアのセンスだけではなく、車の運転や学力試験など、優劣がつくものに普遍的に見られる現象です。
①能力が低い人は、能力が低いために自分がどれだけ能力が低いか理解できない。
②能力の低い人は他人のスキルも正しく理解できない。
③だから、能力の低い人は自分を過大評価する傾向がある。
このダニングクルーガー効果は、ユーモアのセンスだけではなく、車の運転や学力試験など、優劣がつくものに普遍的に見られる現象です。
ダニングクルーガー効果を起こしやすい人の特徴
自己評価を誤る(高く見積もり過ぎる)ダニングクルーガー効果はどのようなことにでも、また誰にでも起こりうる現象です。しかし、その中でも特にダニングクルーガー効果に陥りがちな「うぬぼれや」も存在します。そう言った人たちはどのような特徴を持っているのでしょうか。ご紹介しましょう。
自分に甘い
自分に甘い人は自己評価も高くなりがちです。子供のうちから親に甘やかされ、大人になっても環境に恵まれたり運よく良い地位につけたりして周りの人にちやほやされると、とにかく自分は偉い、なんでもできるとうぬぼれる人間になってしまいます。
人間だけではなく、犬もしつけをきちんと受けないと、家族(群れ)の中で自分が一番強いと勘違いし、飼い主に逆らったり攻撃したりする困った性質を持ってしまいます。人の場合も犬の場合も、まずは子供の頃から家庭内において、自分が「王子様」、「王女様」ではないことをしっかり認識させることが大切です。
しかし、逆に厳しくし過ぎて「自分は何もできない」と劣等感を植え付けてしまうのも問題です。高過ぎも低過ぎもしない自己評価ができるようになるためには、子供のうちから健全な教育を受けていることが大切なのです。
人間だけではなく、犬もしつけをきちんと受けないと、家族(群れ)の中で自分が一番強いと勘違いし、飼い主に逆らったり攻撃したりする困った性質を持ってしまいます。人の場合も犬の場合も、まずは子供の頃から家庭内において、自分が「王子様」、「王女様」ではないことをしっかり認識させることが大切です。
しかし、逆に厳しくし過ぎて「自分は何もできない」と劣等感を植え付けてしまうのも問題です。高過ぎも低過ぎもしない自己評価ができるようになるためには、子供のうちから健全な教育を受けていることが大切なのです。
自分を認める考え方と方法は?認められない原因とそのデメリットも - POUCHS(ポーチス)
自分を認められないとひねくれやすくなったり全てに悲観的になったりといった多くのデメリットがあります。自分を認めることはとても大切なことなので認めた方が良い理由や考え方、方法を解説していきます。自分に甘いこととは区別して見ていきましょう。
人を否定しがち
人は基本的に自分の過ちは許し、他人の過ちは許せない傾向にあります。例えば遅刻をしたときなど、自分の場合は「朝、家族に引き留められたから」、「道が混んでいたから」と状況や環境(外部)に理由を求めます。しかし、他人の場合は「時間にルーズだから」、「責任感がないから」とその人自身(内部)に理由を求めます。これを「行為者―観察者バイアス」、もしくは「基本的な帰属の誤り」といいます。
行為者ー観察者バイアスが特に強い人は自己中心的で、相手の立場に立って物を考える能力が低い人です。したがって、自己評価も歪み、過剰に高くなってしまいます。
行為者ー観察者バイアスが特に強い人は自己中心的で、相手の立場に立って物を考える能力が低い人です。したがって、自己評価も歪み、過剰に高くなってしまいます。
世間を甘く見ている
世間知らずの人は自分を過大評価する傾向にあります。世間を知らないということは、その世間において自分はどれだけの位置にいるのかを客観的に見ることができないのですから、当然と言えば当然です。
例えば、芸術活動やスポーツなどを始めた時は、まだ意識は自分に向いていますから、他の人のことが分かっていません。それでいて、初心者である分上達速度も速いので、「自分はできる」と勘違いしてしまいます。
例えば、芸術活動やスポーツなどを始めた時は、まだ意識は自分に向いていますから、他の人のことが分かっていません。それでいて、初心者である分上達速度も速いので、「自分はできる」と勘違いしてしまいます。
しかし、コンテストや試合などに出て周りを知ることができれば、自分の能力も客観的に見ることができ、自己評価も不適切に高くなることはなくなります。
そう考えると、ダニングクルーガー効果はその道の初心者であれば当然起こる現象で、「自分はできる」という思い込みがスキルアップのためのスターターになっているとも言えます。
そう考えると、ダニングクルーガー効果はその道の初心者であれば当然起こる現象で、「自分はできる」という思い込みがスキルアップのためのスターターになっているとも言えます。
プライドだけ高い
プライドが高いと、自分を過大評価しやすくなります。ある研究では、高校生の70%以上が「自分の指導力は同級生たちに比べて平均以上だ」と答えています。そして、別の研究では大学教授のなんと94%が、「自分は同僚の教授たちよりも優れている」と答えています。
高校生や大学教授たちの自己評価が適切なものであれば、いずれの質問も50%となるはずなので、彼らが自分自身を過大評価していることが分かります。
ここで注目したいのが、高校生と教授の差です。研究した時代や場所が違うので、この差を単純に比べることはできませんが、大まかに考えると、大学教授の方が高校生よりダニングクルーガー効果が強く出ていると読み取れます。大学教授というポストによって生まれる高いプライドが、自己評価を歪ませてしまったのだと考えられます。
高校生や大学教授たちの自己評価が適切なものであれば、いずれの質問も50%となるはずなので、彼らが自分自身を過大評価していることが分かります。
ここで注目したいのが、高校生と教授の差です。研究した時代や場所が違うので、この差を単純に比べることはできませんが、大まかに考えると、大学教授の方が高校生よりダニングクルーガー効果が強く出ていると読み取れます。大学教授というポストによって生まれる高いプライドが、自己評価を歪ませてしまったのだと考えられます。
自尊心の意味とは?極端な自尊心のデメリットと自尊心の適切な保ち方 - POUCHS(ポーチス)
自尊心の意味は知っていますか?プライドと似ていますが意味は違います。自尊心が低い、もしくは高すぎると、どのような事が起きてしまうのか?そんな、自尊心についてを説明しながら、低い人と高い人の特徴や違いを載せていますので、一緒に見ていきましょう!
自分の見たいように物事を見る
1 / 5