2019年7月12日 更新

【チェック】閉所恐怖症の症状と原因は?克服する方法と生活習慣

閉ざされた空間にいるとパニック発作を起こしたりする閉所恐怖症は、生活に支障をきたす場合もあるため早期治療が必要です。そこで、症状や原因、MRIが苦手といった閉所恐怖症あるある、チェック表、克服方法などをご紹介しますので、気になる方はチェックしてみてください。

目次

ここからは閉所恐怖症あるあるを紹介します。閉所恐怖症の人が普段の生活の中でどれぐらい不便な思いをしているのかも垣間見えるのではないでしょうか。紹介しているのはほんの一部にしか過ぎませんが、参考にしてみてください。

電車は乗れるが満員電車はダメ

Traffic Station Train - Free photo on Pixabay (444559)

閉所恐怖症の人は電車に乗ることができますが、それは空いている場合やそこまで混んでいない場合に限ります。人で溢れ返った満員電車などは、周囲を囲まれて身動きが取れなくなり閉塞感を強く感じてしまうので、そのまま見送ってしまいます。

今まで電車が平気だった人が、たまたま乗り合わせた電車が満員になったことで閉所恐怖症を発症した事例もあります。閉所恐怖症は横の距離を過大評価する傾向に起因していると言われているので、人間の壁によって前後左右を塞がれたことで閉じ込められていると強く感じたのでしょう。

長時間移動が必要な旅行は苦手

Person Little Boy - Free photo on Pixabay (444568)

閉所恐怖症の人は症状が出やすい場所や発作が起こった時にすぐに逃げることのできない空間にいることを嫌がります。そのため、電車やバス、新幹線や飛行機などの公共機関に長時間乗っていることが苦手です。

長時間移動が必要な旅行や海外旅行などは、発作が起こった時に、乗り物から降りるということができないので、プライベートの場合はあえて危険を冒してまでしようとは思いません。修学旅行や社員旅行など半強制的なものは、不参加というわけにもいかない時があるので苦痛で仕方ありません。

潜水艦に乗れる気がしない

Submarine Navy Ohio Class - Free photo on Pixabay (444572)

閉所恐怖症の人は潜水艦に乗れる気がしません。潜水艦自体は非常に大きいものですが、その内部はとても狭く、窓もなく、新鮮な空気を吸うことも太陽の光を浴びることもできないからです。

閉所恐怖症の人に限らず、そのような場所にいて圧迫感を感じない人などいないのではないでしょうか。それでも潜水艦に憧れる人はいます。しかし、潜水艦の乗組員の生活はその外観からは想像もできないような過酷なものと言われています。

潜水艦の乗組員になるには適性検査をクリアしなければいけません。狭い密室での共同生活が長期間可能かどうか判断する試験をクリアした人のみ乗組員になれます。しかしながら、その過酷な生活に耐え切れずに辞める人もいるようです。

フルフェイスのヘルメットを想像するだけで辛い

Couple Driving Motorcycle - Free photo on Pixabay (444579)

閉所恐怖症の人は顔全体を覆うフルフェイスのヘルメットを被ることを想像するだけで怖くなります。フルフェイスのヘルメットはバイクに乗っている人にとっては安全性の一番高いヘルメットですが、閉所恐怖症の人にとっては苦痛を感じるヘルメットなのです。

そのため、閉所恐怖症の人は、安全性に欠けていると分かっていても、フルフェイスのヘルメットより開放感のある頭だけを保護するタイプのハーフタイプのヘルメットを選びます。

MRIが嫌い

Mri Magnetic Resonance Imaging - Free photo on Pixabay (444583)

閉所恐怖症の人はMRIが嫌いです。苦手というレベルではなく、閉所恐怖症の人はMRI検査の途中でパニック発作を起こす確率が非常に高いため、MRIを使った検査ができないことがほとんどです。

MRI検査を受けたことがある人はご存知かもしれませんが、狭い筒状の中で過ごす数十分間は、閉所恐怖症の人でなくても圧迫感を感じます。耳障りな大きな音がする筒の中で、動かずにじっとしていなければいけないのも不快感を感じる要因になっています。

最近では閉所恐怖症の人のためにMRI検査の前に安定剤などを処方してくれる病院もあれば、麻酔を使用してくれる病院もあります。従来のトンネル型ではなく圧迫感を軽減しているオープン型のMRIを導入している病院もあるので、閉所恐怖症の人でもMRI検査が受けられるようになっています。

トイレの扉を閉められない

Wc Barrier Free Toilet Disabled - Free photo on Pixabay (444590)

閉所恐怖症の人はトイレの扉を閉められない人が多いです。狭いトイレの中にいるとどうしても閉じ込められていると感じてしまいますが、扉を開けておくことにより圧迫感が減るので、閉塞感を感じなくて済むからです。

しかしながら、家庭ではトイレの扉を開けておくことができても、職場や学校などの公共施設では扉を開けておくことはできないので、閉所恐怖症の人はトイレを我慢したり、手早く済ませたりと、トイレに関する苦労も絶えないようです。

閉所恐怖症の原因

Why Text Question - Free image on Pixabay (449287)

ここからは閉所恐怖症の原因について解説していきます。なぜ、閉所恐怖症の人は、狭い空間や場所を過剰なまでに怖がってしまうのか、その要因となるものをまとめてみました。

性格傾向

Woman Solitude Sadness - Free photo on Pixabay (449305)

恐怖症の発症には遺伝的な影響もあると言われていますが、より重要なのが性格的要因です。閉所恐怖症に限らず、恐怖症を発症しやすい人には、内向的で自己内省的、心配性で小さなことにくよくよしやすい、完全主義で負けず嫌いといった特徴があります。

物事にこだわりやすく融通が利かない人、わずかな弱点や欠点も過大視して劣等感を抱く人、感受性が強く不安や苦痛などに過敏でよく取り越し苦労をする人などが恐怖症を発症しやすい傾向にあります。

幼少期の体験

Girl Bicycle Garden - Free photo on Pixabay (449311)

閉所恐怖症になる原因は過去のトラウマによるものが多く、幼少期に圧迫感を感じるところで怖い思いをしたことから発症したり、月日が経ってから閉所恐怖症の症状が出たりすることがあります。

幼少期の体験は覚えていないことも多く、強い症状は出ていなくても、何となく狭い場所が苦手だったり、閉め切った部屋の中にいると圧迫感を感じてしまう人もいます。その場合、何かがきっかけとなって閉所恐怖症を発症した後に、過去のトラウマを知ったという人も少なくありません。

他者の体験の目撃

Protest Vandalism Riot - Free photo on Pixabay (449320)

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