2019年7月12日 更新

【チェック】閉所恐怖症の症状と原因は?克服する方法と生活習慣

閉ざされた空間にいるとパニック発作を起こしたりする閉所恐怖症は、生活に支障をきたす場合もあるため早期治療が必要です。そこで、症状や原因、MRIが苦手といった閉所恐怖症あるある、チェック表、克服方法などをご紹介しますので、気になる方はチェックしてみてください。

目次

閉所恐怖症の人は恐怖を感じる場所には意図的に近づかないようにしています。特定の対象や場所や状況に対する恐怖と、また発作が起きるかもしれないという不安から、恐怖を感じる場所を避けるようになるのです。

合理的ではないと分かってはいるものの、トンネルが怖いからトンネルを通らずに遠回りをして行ったり、エレベーターに乗るのが怖いからエレベーターを使用せずに階段を使ったり、満員電車に乗るのが苦手だからと空いている電車が来るまで待ったりします。

衣服やアクセサリーなどでも体への圧迫感を感じ苦手意識を持っている

Accessories Style Girl - Free photo on Pixabay (443453)

閉所恐怖症の人は圧迫感を感じるものもあまり得意ではありません。そのため、着るとどうしても窮屈さを感じてしまうスーツや、体にぴったりと張り付くような造りになっている服に対して苦手意識を持っている人が多いです。

とくに首に圧迫感を感じるのが苦手な人が多く、シャツのボタンを一番上まで止めることができなかったり、ネクタイをするのを嫌がる人もいます。ネックレスやチョーカーなどのアクセサリーを付けることに抵抗を感じる人もいます。

閉所恐怖症とパニック障害の違い

Puzzle Black White - Free image on Pixabay (443805)

閉所恐怖症の症状としてパニック発作がありますが、これはパニック障害とは異なります。類似点もありますが、根本的な違いがあります。そこで、閉所恐怖症とパニック障害の相違点と類似点をまとめてみました。

予期しないパニック発作

Scream Child Girl - Free photo on Pixabay (443835)

閉所恐怖症はエレベーターやトンネルなど狭い空間に入ると恐怖を感じてパニック発作を起こす場合があります。この時、閉所恐怖症の人はパニック発作が起こるかもしれないことを自覚しています。

しかし、パニック障害は突然理由もなく発作が起こります。動悸やめまい、息苦しさや発汗など、症状は同じですが、パニック障害の場合は、パニック発作を予期できる閉所恐怖症と違って、いつどこで起こるか分からないのです。そのため、パニック障害の人は常に不安を抱えています。

広場恐怖症と合併することが多い

Business Background Blue - Free image on Pixabay (443856)

閉所恐怖症の人もパニック障害の人も広場恐怖症を合併することが多いです。広場恐怖症とは、そこに行くと発作が起こるような気がしたり、発作が起きた時に逃げられないと感じたりする場所があり、意図的にその場所や状況を避ける状態のことを言います。

広場恐怖症という名称ですが、苦手と感じる場所は広場だけではなく、一人での外出、電車に乗ることなど、恐怖を感じる場所は人によって異なります。広場恐怖症が強くなると外出ができなくなって引きこもりがちになるため、仕事にも日常生活にも支障が出てきます。

予期不安

Hand Silhouette Shape - Free photo on Pixabay (443844)

閉所恐怖症の人もパニック障害の人もパニック発作を繰り返すうちに、発作が起こっていない時でも、次の発作を恐れるようになります。また発作が起きるのではないかと不安になったり、次に発作が起こった時はもっと激しい発作が起こるのではないかと心配してしまいます。

この不安が消えない状態を予期不安と言います。発作が起こっていない時に広場恐怖症とともに現れることの多い症状であり、いつどこで起こるか分からないパニック障害の人は、不安のあまり、外出できなくなることもあります。

100人に1~2人

Crowd Lego Staff - Free image on Pixabay (443855)

発症率の低い閉所恐怖症に比べて、パニック障害はとても身近な病気です。一生の間にパニック障害になる人は100人に1~2人と言われており、決して珍しい病気ではありません。

パニック障害も閉所恐怖症と同様に男性よりも女性に発症しやすいですが、パニック障害はこれからもっと増える可能性が示唆されています。今でも100人に1~2人の割合ですから、それが増えるとなると、あらゆる公共機関でパニック障害を体験したり目撃することになるかもしれません。

恐怖と不安の違い

Near-Death Experience Tunnel - Free image on Pixabay (443881)

恐怖と不安は似ているようで異なるものです。不安がもやもやとした慢性的な感情であるのに対し、恐怖は苦手な対象や状況に対してのみ感じる一時的な感情です。具体的にどのような違いがあるのかまとめてみましたので、見ていきましょう。

不安=対象がない

Fog Tree Haze - Free photo on Pixabay (443890)

不安は漠然とした感情です。そのため、具体的な対象がありません。捉えようのないものに対して不安を感じているため、不安を抱えている本人でさえ、何が不安なのかはっきりと分からなかったり、とにかく不安で仕方ないといった風に説明するのも難しい場合がほとんどです。

そのため、対応するのが難しく、仮に不安を一つ解消できたとしても、すぐにまた別の不安が生じて頭の中が不安でいっぱいになるので、いつまで経ってもゴールが見えません。

恐怖=具体的な対象がある

Drops Water Wet - Free photo on Pixabay (443884)

不安には対象がない一方で、恐怖には具体的な対象があります。閉所恐怖症のように狭くて閉塞感のある場所や空間が怖かったり、暗所恐怖症のように暗い場所や暗闇が怖かったり、動物恐怖症のようにヘビが怖かったりクモが怖かったり、自分が何に対して恐怖を感じているのかがはっきりしています。

そのため、対策が立てやすく、恐怖を感じる対象や場面に遭遇した場合に、心拍数が上昇したり、呼吸が乱れたりしますが、恐怖の原因を取り除くことができれば症状は治まります。

閉所恐怖症あるある

Adventure Ice Cave Cold - Free photo on Pixabay (444552)

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