目次
- ストレス耐性が低くて苦労してない?
- 面接を考えるだけでストレス…
- 家事・育児にストレス…
- 仕事で評価されないことにストレス…
- ストレスには細かい種類がある
- 人の中にはストレス耐性が強くなる局面と弱くなる局面がある
- 物理的ストレッサー
- 化学的ストレッサー
- 生物的ストレッサー
- 社会・心理的ストレッサー
- それぞれのストレス耐性が低い原因
- 物理的ストレッサーへの耐性が低い原因
- 化学的ストレッサーへの耐性が低い原因
- 生物的ストレッサーへの耐性が低い原因
- 社会・心理的ストレッサーへの耐性が低い原因
- ストレスの性質
- ストレスは無限に溜まらない
- ストレスはため込むほど倍増していく
- ストレスをコントロールできれば減らすことができる
- 「安心感」を持つことでストレス解消になる
- ストレスにはプラスとマイナスがある
- 遺伝子レベルで考えるストレス耐性の高さ
- SS型・SL型・LL型
- 日本人のLL型遺伝子率は全体の3%
- 日本人は世界的に見てもSS型遺伝子の割合が高い
- ストレス耐性の高さには男女差がある
- ストレスの蓄積度チェック
- 人と話す時手に汗をかく・力む
- 手足が冷たいことが多い
- 仕事・学業にいつも追われていると感じている
- 夫・妻・子供に当たることが多い
- 何事にもやる気が持てない
- 頑張り続けなければ幸せになれないと思っている
- 突然涙が出るまたは感情の浮き沈みが激しい
- 楽しいことよりも不安な事柄を探してしまう
- ストレス耐性を高める方法
- 自身がストレスを感じるタイミング・状況を把握する
- 自律神経・ホルモンバランスを整える
- ストレスにはプラス要素があることを理解する
- 休息・睡眠を充実させる
- 適度な筋トレ・ストレッチ
- 瞑想も効果的
- 物事の見方・考え方・捉え方を学ぶ
- ストレス解消方法
- 痛みや苦しさを感じる時は手足を温める
- 体調の不調・不快感を感じる時は睡眠・休息
- 憂鬱さや落ち込みを感じた時は一人の時間を充実させる
- イライラ・怒りを感じる時は筋トレ・スポーツで汗をかく
- 自分のストレスと向き合い上手に発散・活用していこう!
ストレスは我慢して溜め込むほど増えていってしまいます。それは、ストレスを抱えていることがまた新しいストレスとなり、増幅していってしまうからです。
例えば、職場の人間関係で苦手な人がいたとします。それがストレスになってしまっていると、会社から帰ってきてもその人のことが頭から離れません。職場であった嫌なことをもう一度自宅でも思い出してまた明日も同じようなことがあるのではないかと想像してしまいます。
このように、現実に目の前に起こっていないことをあれこれと思い悩むことをマインド・ワンダリングと言います。このマインド・ワンダリングがストレスの蓄積を悪化させてしまうことになるのです。
例えば、職場の人間関係で苦手な人がいたとします。それがストレスになってしまっていると、会社から帰ってきてもその人のことが頭から離れません。職場であった嫌なことをもう一度自宅でも思い出してまた明日も同じようなことがあるのではないかと想像してしまいます。
このように、現実に目の前に起こっていないことをあれこれと思い悩むことをマインド・ワンダリングと言います。このマインド・ワンダリングがストレスの蓄積を悪化させてしまうことになるのです。
ストレスをコントロールできれば減らすことができる
via pixabay.com
ストレッサーとなり得る要因も、自分の気持ち次第ではストレスにならないというケースもあります。例えば仕事量が多少多くても、それが自分の得意分野だったり好きな仕事であれば、ストレスよりモチベーションの方があがる場合もあるでしょう。
ある程度自分でコントロールできることはストレスとはならないことが多いです。逆に、自分の気持ちの持ち方や捉え方ではどうすることもできないことがストレスとして蓄積されていくという見方もできます。
先ほどのマインド・ワンダリングなども、そのしくみを理解して気持ちの切り替えがうまくできるようになれば、無用な増幅は防げるということにもつながります。
ある程度自分でコントロールできることはストレスとはならないことが多いです。逆に、自分の気持ちの持ち方や捉え方ではどうすることもできないことがストレスとして蓄積されていくという見方もできます。
先ほどのマインド・ワンダリングなども、そのしくみを理解して気持ちの切り替えがうまくできるようになれば、無用な増幅は防げるということにもつながります。
「安心感」を持つことでストレス解消になる
via pixabay.com
ストレスはすべて解決しなくてもある程度その負荷を減らすことが可能です。根本的にストレッサーを取り除くことができなくても、気分転換やストレスを発散できる場所があれば、ストレス解消の効果を得られるからです。
そのためにはストレッサーから離れて安心感をもつということがポイントになります。それは物理的に離れた場所でもいいですし、気の置けない友人や信頼できる友達など、自分の本音を言えるような安心した人間関係でも良いです。
心の緊張を解ける場所であるということがストレス解消につながります。
そのためにはストレッサーから離れて安心感をもつということがポイントになります。それは物理的に離れた場所でもいいですし、気の置けない友人や信頼できる友達など、自分の本音を言えるような安心した人間関係でも良いです。
心の緊張を解ける場所であるということがストレス解消につながります。
ストレスにはプラスとマイナスがある
via pixabay.com
一般的に、ストレスという言葉は体や心にとって良くないというイメージで使われることが多いです。しかし、生活の中でまったくのストレスがないという状況はあり得ません。
私たちの体は外からの何かしらの刺激に対して反応します。暑ければ汗を出し、ウィルスが入れば熱を出してウィルスを退治する、という仕組みです。それらのホメオスタシスの維持のためにもある程度のストレスは必要なのです。
私たちの体は外からの何かしらの刺激に対して反応します。暑ければ汗を出し、ウィルスが入れば熱を出してウィルスを退治する、という仕組みです。それらのホメオスタシスの維持のためにもある程度のストレスは必要なのです。
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また、心理的なストレスも時としては仕事をやり遂げるためのモチベーションにつながることもあります。すべてのストレスがマイナスのものではないということです。
ある一定量を超えてしまったり、耐性を低くしてしまう条件がそろってしまったときにマイナスな作用として働いてしまうのです。
ある一定量を超えてしまったり、耐性を低くしてしまう条件がそろってしまったときにマイナスな作用として働いてしまうのです。
遺伝子レベルで考えるストレス耐性の高さ
via pixabay.com
ストレス耐性の高さの違いは、遺伝子も関係していると言われています。人の感情や精神の安定に影響を与えるのは、セロトニンという脳内物質であることが分かっています。このセロトニンの分泌量を調節しているセロトニントランスポーターという遺伝子の型によってストレス耐性の高さが変わってくることが解明されています。
遺伝子や脳内物質、という言葉を聞くとなんだか難しそうですが、セロトニントランスポーターの型の違いについて具体的に説明していきましょう。
遺伝子や脳内物質、という言葉を聞くとなんだか難しそうですが、セロトニントランスポーターの型の違いについて具体的に説明していきましょう。
SS型・SL型・LL型
via pixabay.com
脳内物質であるセロトニンの分泌を調節しているセロトニントランスポーター遺伝子は、遺伝子の長さによって、短いS型と長いL型に分かれています。そしてそれぞれの長さの組み合わせによって、SS型、SL型、LL型の3種類の型があります。
長い組み合わせのLL型の人はおおらかで楽天的、短い遺伝子の組み合わせのSS型の人は不安を感じやすく、うつ病の発症リスクが高いということが分かっています。
このセロトニントランスポーター遺伝子の型によって、ポジティブな性格かネガティブな性格かということがある程度決まるという言えるのです。つまり、LL型の遺伝子を持つ人の方が、ストレス耐性は強いということが言えます。
長い組み合わせのLL型の人はおおらかで楽天的、短い遺伝子の組み合わせのSS型の人は不安を感じやすく、うつ病の発症リスクが高いということが分かっています。
このセロトニントランスポーター遺伝子の型によって、ポジティブな性格かネガティブな性格かということがある程度決まるという言えるのです。つまり、LL型の遺伝子を持つ人の方が、ストレス耐性は強いということが言えます。
日本人のLL型遺伝子率は全体の3%
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ポジティブな性格を決定するLL型のセロトニントランスポーター遺伝子ですが、日本人でその遺伝子を持っている人は、なんと全体の3%以下なのです。
データによっては、2%を切ると伝えているものもあります。ちなみにアメリカの場合、LL型の人の割合は全体の約30%です。遺伝子のレベルで見ると、日本人はアメリカ人よりストレスに対する耐性が低く、ストレッサーに影響されやすいということが分かります。
データによっては、2%を切ると伝えているものもあります。ちなみにアメリカの場合、LL型の人の割合は全体の約30%です。遺伝子のレベルで見ると、日本人はアメリカ人よりストレスに対する耐性が低く、ストレッサーに影響されやすいということが分かります。
日本人は世界的に見てもSS型遺伝子の割合が高い
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日本人に一番多いセロトニントランスポーター遺伝子の型はSS型です。その割合は全体の60%を超えています。幸福感や満足感を決めるセロトニンを運ぶ遺伝子が短いということは、脳内のセロトニンの量が少ないということになります。
日本人にとってこの数値はややショックな気もしますが、我慢強くて感情をあまり表現しないという日本人の国民性から考えると、納得できる部分でもありますね。
日本人にとってこの数値はややショックな気もしますが、我慢強くて感情をあまり表現しないという日本人の国民性から考えると、納得できる部分でもありますね。
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しかしこのSS型は、日本人だけではなく概してアジア諸国の人達が持っている割合が多いことも分かっています。一説には、高温多湿で伝染病の感染リスクが高い地域のため、人の体が外からのストレスに強く反応するような遺伝子が組み込まれるようになったとも言われています。
人間の体の防御システムとして、ストレッサーに反応しやすい遺伝子を持つようになったのかもしれませんね。ちなみに、世界中でSS型の遺伝子を持つ人の割合が一番低い国はアフリカです。
セロトニントランスポーター遺伝子の型だけで見ると、アフリカの人のストレス耐性は非常に高いということになりますね。
人間の体の防御システムとして、ストレッサーに反応しやすい遺伝子を持つようになったのかもしれませんね。ちなみに、世界中でSS型の遺伝子を持つ人の割合が一番低い国はアフリカです。
セロトニントランスポーター遺伝子の型だけで見ると、アフリカの人のストレス耐性は非常に高いということになりますね。
ストレス耐性の高さには男女差がある
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ストレス耐性の高さは男女の差によっても違いが現れます。一般的に男性より女性の方がストレスへの耐性は低いと言われています。その原因はひとつにはホルモンの影響と、もうひとつには男女の脳の違いがあります。
女性の体や感情に大きく関係しているのが、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンです。中でもエストロゲンは自律神経に関わっており、過剰に分泌されても減少しても体に影響を与えます。
生理の前になると気持ちが不安定になったりするのは、このエストロゲンの分泌量の増減によるものです。また、閉経してエストロゲンの分泌量が減少したあともまた、憂鬱になったり精神的に不安定になったりします。
女性の体や感情に大きく関係しているのが、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンです。中でもエストロゲンは自律神経に関わっており、過剰に分泌されても減少しても体に影響を与えます。
生理の前になると気持ちが不安定になったりするのは、このエストロゲンの分泌量の増減によるものです。また、閉経してエストロゲンの分泌量が減少したあともまた、憂鬱になったり精神的に不安定になったりします。
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