2019年7月29日 更新

百人一首の恋の歌の一覧!現代語訳をしてみて分かる奥深さとは

百人一首には恋する気持ちを読んだ歌がたくさんあり、100句中43句を恋の歌が占めているほどです。百人一首はそのまま読んでも意味が分からないものが多いので現代語訳にしたものを一覧でご紹介していきます。現代の言葉に訳すと百人一首が身近に感じられますよ。

目次

Wave Water Surf - Free photo on Pixabay (517994)

「難波潟みじかし蘆のふしのまもあはでこの世をすぐしてよとや」は19番目の歌で伊勢が詠みました。

現代語訳

Luck Heart In Seventh Heaven - Free photo on Pixabay (517995)

現代語訳は「難波潟の入り江に茂っている蘆の短い節と節の間のような短い時間でさえお会いしたいのにそれも叶わずこの世を過ごせとおっしゃるのですか」です。

「難波潟」は難波江のことを言い、大阪市淀川河口付近の海の古称です。「蘆」はイネ科の多年草で奈良時代は難波の蘆が有名でした。

伊勢は平安時代の女性の歌人です。藤原北家真夏流と伊勢守藤原継蔭の娘として872年に生まれました。三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人です。

わびぬればいまはたおなじ難波なる…

Plouzane Lighthouse France - Free photo on Pixabay (517996)

「わびぬればいまはたおなじ難波なる身をつくしてもあはむとぞ思ふ」は20番目の歌で元良親王が詠みました。

現代語訳

Tic Tac Toe Love Heart - Free photo on Pixabay (517997)

現代語訳は「あなたにお逢いできなくて思いわびながら暮らしていると今は身を捨てたのと同じことです。難波の澪標のようにこの身を捨てても逢いたいと思います」です。

「澪標」は水先案内のために水脈の標識としてさす杭のことで難波の澪標が有名でした。「身を尽くす」に掛けてよく使われる言葉です。

元良親王は平安時代中期の皇族で歌人でした。元良親王は褒子という女性と密通していて、密通が世間に知られてしまった時にこの和歌を褒子へ書き送りました。

今こむといひしばかりに長月の…

Moon Sky Luna - Free photo on Pixabay (517998)

「今こむといひしばかりに長月の有明の月をまちいでつるかな」は21番目の歌で素性法師が詠みました。

現代語訳

Starry Sky Milky Way Galaxy Long - Free photo on Pixabay (518000)

現代語訳は「今すぐ行きましょうとあなたがおっしゃったので九月の長い夜の有明の月が出るまで来るかこないか考えながら待ってしまいました」です。


「長月」は九月の名称と夜長の意味を掛けています。「有明」は月が空に残っているうちに夜明けになることで、男が女のもとで一夜を過ごしている時に明るくなったから帰らなければならずつらいという気持ちが託されていましょた。

素性法師は僧正遍昭の息子ですが生まれた年や死んだ年はわかっていません。出家して僧侶となった人物です。

名にし負はば逢坂山のさねかづら…

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「名にし負はば逢坂山のさねかづら人にしられで来るよしもがな」は25番目の歌で三条右大臣が詠みました。

現代語訳

Waffle Heart Waffles Icing Sugar - Free photo on Pixabay (518003)

現代語訳は「逢うという名の逢坂山、さ寝という名のさねかずらがその名に違わぬのであれば逢坂山のさねかずらを手繰り寄せるようにあなたのもとにいく方法を知りたいものです」です。

「逢坂山」は京都府と滋賀県の境にある山で「さねかづら」はモクレン科の常緑蔓草です。「さねかづら」の「さね」には「さ寝」の意味が含まれています。「さ寝」とは異性と共寝することを指します。

三条右大臣は藤原高藤の息子、藤原定方のことで平安時代前期から中期にかけての貴族、歌人です。醍醐天皇の外叔父でもありました。

みかの原わきて流るるいづみ川…

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「みかの原わきて流るるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ」は27番目の歌で中納言兼輔が詠みました。

現代語訳

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現代語訳は「みかの原を湧き出て流れる泉川よ、その人をいつ見たといっては恋しく思ってしまう。本当は一度たりとも見たこともないのに」です。

「みかの原」は山城国の歌枕で現在の京都府相良郡加茂町を指しています。「いづみ川」はみかの原辺りにある木津川の古名であり、「いつみき」と掛けています。

中納言兼輔は藤原兼輔で平安時代中期の公家、歌人です。賀茂川堤に邸宅があったことから堤中納言と号していましたが小倉百人一首では中納言兼輔となっています。

有明のつれなく見えし別れより…

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