2019年7月29日 更新

百人一首の恋の歌の一覧!現代語訳をしてみて分かる奥深さとは

百人一首には恋する気持ちを読んだ歌がたくさんあり、100句中43句を恋の歌が占めているほどです。百人一首はそのまま読んでも意味が分からないものが多いので現代語訳にしたものを一覧でご紹介していきます。現代の言葉に訳すと百人一首が身近に感じられますよ。

目次

Message In A Bottle Sea - Free photo on Pixabay (518063)

「いまはただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならで言ふよしもがな」は63番目の歌で左京大夫道雅が詠みました。

現代語訳

Heart Cord Suspended - Free photo on Pixabay (518064)

現代語訳は「今はもうあなたのことをきっぱりと思い切ってしまおうと決めましたがそのことだけを人づてでなく直接あなたに伝える方法があればいいのですが」です。

前斎宮当子内親王のもとに人目をしのんで通っていたことを帝が聞いたことから、内親王に守り役などがつけられて歌の作者は内親王のもとへ隠れて通うことができなくなったため詠んだ和歌です。

「思ひ絶えなむ」は断念しようという意味です。左京大夫道雅は藤原道雅のことで平安時代中期の公卿、歌人です。

うらみわびほさぬ袖だにあるものを…

Pasqueflower Blossom Bloom - Free photo on Pixabay (518065)

「うらみわびほさぬ袖だにあるものを恋にくちなむ名こそをしけれ」は65番目の歌で相模が詠みました。

現代語訳

Droplets Water Drop - Free photo on Pixabay (518066)

現代語訳は「あなたの冷たさを恨み流す涙で乾くひまさえもない袖でさえ口惜いのに、この恋のためにわたしの名が落ちてしまうのはなんとももったいないことです」です。

「袖だにあるものを」は袖だけでも惜しいのにという意味で、袖からは涙を連想させています。「くちなむ」は「朽つ」ことでむなしく終わることです。

相模は平安時代後期の歌人で生まれた年や亡くなった年、父親もわかっていません。中古三十六歌仙と女房三十六歌仙の一人です。

音に聞く高師の浜のあだ波は…

Lake Water Wave - Free photo on Pixabay (518068)

「音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖のぬれもこそすれ」は72番目の歌で祐子内親王家紀伊が詠みました。

現代語訳

Sandburg Sand Sea - Free photo on Pixabay (518070)

現代語訳は「評判の高い高師の浜のいたずらに立ち騒ぐ波のように有名な浮気者のあなたを心に掛けることはいたしません、涙で袖を濡らすことになるといけないから」です。

「高師の浜」は現在の大阪府高石市の海岸だと言われていて、以前は白砂青松の景勝地として有名な場所でした。「あだ波」はいたずらに立ち騒ぐ波のことです。

祐子内親王家紀伊は平安時代院政期の女流歌人で、後朱雀天皇の皇女祐子内親王の女房です。女房三十六歌仙の一人でした。

憂かりける人を初瀬の山おろしよ…

Evening Sun Sunset - Free image on Pixabay (518071)

「憂かりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを」は74番目の歌で源俊頼朝臣が詠みました。

現代語訳

Sky Clouds Atmosphere - Free photo on Pixabay (518072)

現代語訳は「私に冷たかった人の心が変わるようにと初瀬の観音さまにお祈りしたのだが初瀬の山おろしよ、あの人の冷たさがいっそう激しくなれとは祈らなかったではないか」です。

「憂かりける人」は思ってもなびかなかったつれない人、「初瀬」は和国磯城郡の地名、「山おろし」は山から吹きおろす風をそれぞれ意味しています。

源俊頼は平安時代後期の官人、歌人で1055年に生まれ1129年に亡くなりました。源経信の子どもです。

瀬をはやみ岩にせかるる滝川の…

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「瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ」は77番目の歌で崇徳院が詠みました。

現代語訳

Balloons Sky Love - Free photo on Pixabay (518075)

現代語訳は「川の流れが早いので岩にせき止められた急流が時にはふたつに分かれてもまたひとつになるように、わたし達の間も後に結ばれるものと思っています」です。

「瀬」は川の浅いところのことで「われても」は波が真っ二つに砕け割れるの意味と心を砕くの意味を掛けています。「せかるる」は「せく」の狭くして流れを止めることです。

崇徳院は崇徳天皇のことで日本の75代目の天皇です。1119年に生まれ1164年に亡くなりました。

長からむ心もしらず黒髪の…

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