2019年6月1日 更新

マタニティハラスメントの定義と原因!マタハラの事例や対策方法も

マタニティハラスメントをご存知ですか。実際にこのマタニティハラスメントを受けたことがある女性は、とてもたくさんいます。しかし、この定義について理解している女性は少ないでしょう。このマタハラが起こる原因や対策などをご紹介します。

マタハラを受ける場合の対策や原因は?

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マタハラは、実はとても身近な場所で起こっています。妊娠、出産、育児をしながら仕事をするという考えが日本でも根付いているように感じますが、まだまだマタハラの被害は起こっているのが現状です。

マタハラを受けた場合の対策はあるのでしょうか。そして、そもそもなぜマタハラを受けることになってしまうのでしょうか。

今までマタハラということを真剣に考えたことがない人でも、いつこのマタハラの被害者になってしまうか分かりません。今の職場ならそういった問題は起こらないだろうと楽観的に考えている女性も多いかもしれませんが、マタハラはどこでも起こりうることなので、その対策や原因などを必ず理解しておきましょう。

マタニティハラスメントとは

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では、そもそもマタニティハラスメントとは、どういったことを示しているのでしょうか。そのマタニティハラスメントの定義をしっかりと理解している女性は意外に少ない傾向にあります。

マタニティハラスメントと一口に言ってもさまざまなパターンが存在しており、そのパターンを全て合わせてマタニティハラスメントと定義しているのです。その定義を一つひとつ理解しておくことで、自分がもし、マタニティハラスメントの被害者になった場合にはすぐにその被害を訴えることができるはずです。

定義

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まず、マタニティハラスメントの定義ですが、この定義には少し曖昧な部分も含まれています。マタニティハラスメントの定義は、妊娠や出産、そして育児をすることになってから、精神的な嫌がらせを受けてしまうことを示しています。

また、精神的な被害だけではなく、肉体的な被害においてもこのマタニティハラスメントに認定されます。そして、その被害は仕事の解雇など、あきらかに不当と言える行為があった場合にもマタニティハラスメントに認定されます。

このマタニティハラスメントは、もともとは男女雇用機会均等法に基づく法律となっています。女性も男性と同じように仕事をすることができるという法の元、このマタニティハラスメントという言葉が浸透したのです。

制度等の利用のマタハラ

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また、先ほどご紹介した内容のマタハラだけではなく、制度等を利用した場合にもマタハラを受けることがあります。例えば、出産をして育児休暇を取得することができる制度が確立されているにも関わらず、その制度を利用したとたんにマタハラを受けることになったという事例です。

実はこうしたパターンのマタハラはとても多く、今まで妊娠をしてもとくに会社からの嫌がらせ等はなかったのに、会社の制度を利用して休暇などを取得したとたんに嫌がらせを受けてしまうのです。会社に制度がしっかりと整っているにも関わらず、こうした被害を受けてしまうのはとても理不尽な問題だと言えるでしょう。

状態等のマタハラ

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そして、状態等のマタハラを受けることもあります。この状況等とは、女性が妊娠をして体調不良などを起こることを現しています。

妊娠をすれば、当然、女性の体調は優れないときはあるでしょう。こうした体調不良が起こり、仕事の効率が低下してしまうことは仕方がないことです。

しかし、労働効率が低下してしまったという理由から、会社側から酷い嫌がらせを受けてしまうのです。これが状態等のマタハラに当たります。

こうしたマタハラも実はとても事例が多く、妊娠をしても今までと同じように仕事をするようにということを強要していきます。体調不調で休暇を取るのは、当然有給休暇などの制度に基づいて取得しているにも関わらず、嫌がらせをする会社が多いのです。

マタハラの相談件数推移

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マタハラの相談件数は、横ばいに推移しています。2015年度には4千件を超える相談がありました。

会社の制度は整っているにも関わらず、さらには日本における女性に対する制度が確立されてきたにも関わらず、まだまだマタハラの相談件数は減少していく兆しが見えません。実際、結婚を希望する男女が少なくなっているにも関わらず、マタハラの相談件数が減らないのは、やはりマタハラが常習化している会社に問題があると言えます。

マタハラは4種類に分かれる

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実はマタハラは、全部で4種類に分類されるのです。大きく分けて次にご紹介する4種類に分類されますので、それぞれの形を把握して、自分はマタハラを受けている被害者なのかを確認してみましょう。

どのマタハラも許されるような内容ではありません。一歩間違えば精神的な苦痛により妊娠をしている今の体調が悪化してしまう可能性もあります。

早めにマタハラであるという事実を掴み、第三者への相談を行うことをおすすめします。

価値観押し付け型

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まず、1種類目は価値観の押し付け型です。実は、この価値観の押し付け型はとても多い事例で、自分のときはこうだった、妊娠、出産してもこうするべきだというその人の価値観を押し付けてくるのが大きな特徴です。

とくに昭和生まれの上司に多く、自分の若いときには妊娠をした場合には女性はすぐに仕事を辞めていたという価値観を押し付けてきます。また、妊娠をしても職場の一員として皆で協力をして今まで通りに仕事を行うべきだという価値観も押し付けてくる傾向にあります。

妊娠や出産をしたからと言って、制度はあるけれども仕事を休むという行為は皆に迷惑がかかるという価値観を押し付けてくる場合には、精神的な意外だけではなく、同時に肉体的な被害にも繋がってくるでしょう。

いじめ型

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このいじめ型も、実は会社でよく起こるマタハラの事例です。いじめ型はとても分かりやすく、上司というだけではなく、先輩に当たる人まで妊娠や出産、そして育児を死ているときに嫌がらせを行ってきます。

こうしたパターンのマタハラを起こしてしまう人は、さまざまな理由がありますが、やはり妊娠や出産をした女性が仕事を休んだりしたことで自分に仕事が回ってくるということからマタハラを起こしてしまいます。

また、まだ結婚をしていない女性の場合には、羨ましいという気持ちからいじめを行ってしまうというパターンもあります。自分はまだ結婚もできいないのに、妊娠や出産をしているその女性が羨ましく、その感情が憎しみに変わっていき、マタハラをしてしまうパターンです。

いずれにしても、こうしたパターンのマタハラはとても陰気ないじめが多いのが特徴です。

追い出し型

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