目次
- あの芸能人も患っている「広場恐怖症」
- 広場恐怖症にかかる割合は2~6%
- 遺伝率は61%
- 広場恐怖症の恐怖の対象
- 公共交通機関
- 広い場所
- 列や群集
- 囲まれた場所
- 屋外に1人という状況
- 広場恐怖症の症状
- パニック障害と似た症状
- 恐怖に当たる場所からの回避
- 広場恐怖症の原因
- 幼少時代のトラウマ
- 何者かに襲われた経験
- 大切な物を奪われた経験
- 広場恐怖症の治療法
- 薬物療法
- 認知行動療法
- 広場恐怖症の診断基準
- 毎回恐怖や不安を引き起こす
- 自分にとっての脅威が社会的に釣り合わない
- 6ヶ月以上症状が持続している
- もしかしたら広場恐怖症かも?広場恐怖症自己診断
- 長い間症状が続いている
- 実際に危険はないはずなのに危険だと感じる
- 1人で外出することに強い恐怖を感じる
- 日常に支障をきたしている
- いつも同じような状況で恐怖を感じる
- ほかの病気との違い
- 分離不安症との違い
- 社会不安症との違い
- パニック症との違い
- 限局性恐怖症-状況型との違い
- 広場恐怖症・パニック障害の芸能人
- 永野将司
- IKKO
- 長嶋一茂
- 堂本剛
- 岩橋玄樹
- 広場恐怖症の克服体験談
- 自分の行動を抑制していた
- 恐怖への抗い、そして自分との出会い
- 広場恐怖症に悩む人は多くいる
分離不安症との違い
分離不安症とは、安心できる人間が離れてしまうことで不安が生まれる症状とされ、広場恐怖症とは少し異なったものと分類されます。
生後6か月から3歳までの幼い子供にも該当しますが、一般的なものなので病的な扱いにされることはありません。これらに該当せず18歳未満で過剰な不安や苦痛が4週間ほど継続しているのであれば、分離不安症の疑いが強まります。
「DSM-5」では6ヵ月症状が継続しているのであれば診断可能とされ、分離不安症の診断名も併記されています。また、この分離不安症は人間のみならずペットにも発症するとされています。
生後6か月から3歳までの幼い子供にも該当しますが、一般的なものなので病的な扱いにされることはありません。これらに該当せず18歳未満で過剰な不安や苦痛が4週間ほど継続しているのであれば、分離不安症の疑いが強まります。
「DSM-5」では6ヵ月症状が継続しているのであれば診断可能とされ、分離不安症の診断名も併記されています。また、この分離不安症は人間のみならずペットにも発症するとされています。
社会不安症との違い
社交不安症とは、他人からの否定的な評価を不安の対象とした症状であり、耐えられない状況下から発生する広場恐怖症とはまた別のものとなります。
こちらの症状は、他人に辱められることに相当な苦痛を伴うとされ、その苦痛を味わいたくないことからその場を避けようとしたり、人に対して修繕的な関係を築けない精神障害にあたります。
この不安から偏った内向さを伴うことになり、否定されることに対しての異常な恐怖心から動悸などの発作、他にも挑戦的な意思が薄れていきます。治療には認知行動療法を第一に薬物療法の措置が取られています。
こちらの症状は、他人に辱められることに相当な苦痛を伴うとされ、その苦痛を味わいたくないことからその場を避けようとしたり、人に対して修繕的な関係を築けない精神障害にあたります。
この不安から偏った内向さを伴うことになり、否定されることに対しての異常な恐怖心から動悸などの発作、他にも挑戦的な意思が薄れていきます。治療には認知行動療法を第一に薬物療法の措置が取られています。
パニック症との違い
パニック症(パニック障害)とは「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖症」「非発作性不定愁訴」という4つの症状からなる総称を指します。
パニック症を患っている人でパニック発作を避けようとしても広場恐怖症には該当しません。回避する状況(公共交通機関、開放・閉鎖空間にいるなど、5つの項目から)が2つ以上でやっと広場恐怖症として診断されます。
長らく広場恐怖症からパニック症になると考えられていましたが、パニック症になる人の多くは広場恐怖症をすでに患っていたとされ、診断するにも複雑な絡み合いがあることが伺えます。
パニック症を患っている人でパニック発作を避けようとしても広場恐怖症には該当しません。回避する状況(公共交通機関、開放・閉鎖空間にいるなど、5つの項目から)が2つ以上でやっと広場恐怖症として診断されます。
長らく広場恐怖症からパニック症になると考えられていましたが、パニック症になる人の多くは広場恐怖症をすでに患っていたとされ、診断するにも複雑な絡み合いがあることが伺えます。
限局性恐怖症-状況型との違い
限局性恐怖症-状況型と広場恐怖症は区別が非常に難しいとされ、恐怖の対象が1種類だけなら限局性恐怖症-状況型の疑いが強くなりますが、2種類以上なら広場恐怖症の診断が適切だと考えられています。
また恐怖の理由がパニック様症状や耐えられない状況以外であれば、限局性恐怖症-状況型が適切と判断されます。例えば、飛ぶことに恐怖する理由が航空事故が起こるといった直接的な場合、広場恐怖症に該当せず限局性恐怖症-状況型の可能性が高くなります。
また恐怖の理由がパニック様症状や耐えられない状況以外であれば、限局性恐怖症-状況型が適切と判断されます。例えば、飛ぶことに恐怖する理由が航空事故が起こるといった直接的な場合、広場恐怖症に該当せず限局性恐怖症-状況型の可能性が高くなります。
広場恐怖症・パニック障害の芸能人
パニック発作を初めて起こすのは20~30代とされ男性より女性のほうが多い傾向にあります。また職業などに限らず誰でも発病する可能性があると言われ、患ってない方も安心できるとは言えません。
パニック発作はそう珍しくもなく発作を起こす人は10人に1人と、知らずにかかっている人も多いと予想されます。発作を繰り返してパニック障害に陥ってしまう人も多く、全人口の2~3%がパニック障害に進展してしまうと言われています。
パニック発作は、助けを得られないような状況から恐怖するといった広場恐怖症のように、障害の芽になっているということになります。では、パニック障害あるいは広場恐怖症を公言している芸能人について見ていきましょう。
パニック発作はそう珍しくもなく発作を起こす人は10人に1人と、知らずにかかっている人も多いと予想されます。発作を繰り返してパニック障害に陥ってしまう人も多く、全人口の2~3%がパニック障害に進展してしまうと言われています。
パニック発作は、助けを得られないような状況から恐怖するといった広場恐怖症のように、障害の芽になっているということになります。では、パニック障害あるいは広場恐怖症を公言している芸能人について見ていきましょう。
永野将司
千葉ロッテマリーンズ所属のプロ野球選手、永野将司投手も広場恐怖症を患っていたとのことで、所属2年目の2019年と公表して間もないです。応援してくれているファンの方々にも、迷惑をかけないために症状を知ってもらっておいた方がいい事から公表するに至ったとのこと。
他にも「同じ病に悩む人たちの励みに少しでもなれるのであれば、隠すより公表したうえで克服した方が良い」と同じ立場の人たちを元気づける一言も。自身もしっかり向き合う姿勢を見せ、今後はどうなるか分からないがしっかりと治療していきたいとのこと。
他にも「同じ病に悩む人たちの励みに少しでもなれるのであれば、隠すより公表したうえで克服した方が良い」と同じ立場の人たちを元気づける一言も。自身もしっかり向き合う姿勢を見せ、今後はどうなるか分からないがしっかりと治療していきたいとのこと。
IKKO
ヘアメイクアーティストのIKKO氏は、10月29日放送の「ビビット」(TBS系)で、「39歳の冬、外で電話していたら急に首元が張るような感じがして、どんどん発作のようになって即入院」とパニック障害についての経緯を公表しました。
本人はこの時期、多忙で仕事に追われることが多く無理をしていたと話しています。具体的な症状として、顔面麻痺や眩暈、電話が鳴ると震えるなど異常なストレスを感じていたことが分かります。
徐々に改善への道へ進んだのは、41歳のテレビ出演をきっかけとして人間の優しさに気付き始めたことからでした。時には少しだけサボってもいい、会いたくないなら無理して合わなくてもいいと、気負わずに生きるのが大切なのです。
本人はこの時期、多忙で仕事に追われることが多く無理をしていたと話しています。具体的な症状として、顔面麻痺や眩暈、電話が鳴ると震えるなど異常なストレスを感じていたことが分かります。
徐々に改善への道へ進んだのは、41歳のテレビ出演をきっかけとして人間の優しさに気付き始めたことからでした。時には少しだけサボってもいい、会いたくないなら無理して合わなくてもいいと、気負わずに生きるのが大切なのです。
長嶋一茂
長嶋茂雄さんの息子である長嶋一茂さんも、プロ野球選手時代にパニック障害にあっていた公言しています。パニック障害の他にも自律神経失調症や過換気症候群も併発していたとされ、バッターボックスに立つことが困難になるなど生活に支障が出ていたことが伺えます。
バラエティー番組に出演することも多い長嶋さんですが、野球を辞めることで症状は軽くなっていき現在では克服されたとのことです。
バッターボックスという逃げられない空間から打たなければいけないというストレスや、自分にボールが当たれば怪我をするといった不安・恐怖から、積み重なりパニック障害として発展してしまったのでしょう。
バラエティー番組に出演することも多い長嶋さんですが、野球を辞めることで症状は軽くなっていき現在では克服されたとのことです。
バッターボックスという逃げられない空間から打たなければいけないというストレスや、自分にボールが当たれば怪我をするといった不安・恐怖から、積み重なりパニック障害として発展してしまったのでしょう。
堂本剛
ジャニーズ事務所に所属する堂本剛さんも15歳ごろ芸能人としての悩み、単身上京によるホームシックからパニック障害を発症したと公表しています。音楽という出会いによって自己の確立を見出し、不安や恐怖に自ら奮闘、打ち勝つことで徐々に立ち直ったとされています。
テレビで明るく振る舞っていても、その裏側は暗く私達と何ら変わらない同じ人間であるということを証明付けています。このようにずっと不安と戦い続けていくという経験は、自分を大きく成長させる一つの試練なのかもしれません。
テレビで明るく振る舞っていても、その裏側は暗く私達と何ら変わらない同じ人間であるということを証明付けています。このようにずっと不安と戦い続けていくという経験は、自分を大きく成長させる一つの試練なのかもしれません。
岩橋玄樹
アイドルグループ「King&Prince」の岩橋玄樹さん、「Sexy Zone」の松島聡さんもパニック障害を発症していることを明言しており、症状回復のため療養に入ることを発表していました。
このことで世間のパニック障害への認識は深まり、症状に気付いていなかった人達も救済へと繋がるのではないでしょうか。
がんのように明確な診断基準がないため特定が難しく、発覚するまでにも時間を要するケースが多いと非常に厄介なものとされています。予備群と診断される人も数多く存在していることが伺え、更なる対策・治療の発展に期待をしたいところと言えます。
このことで世間のパニック障害への認識は深まり、症状に気付いていなかった人達も救済へと繋がるのではないでしょうか。
がんのように明確な診断基準がないため特定が難しく、発覚するまでにも時間を要するケースが多いと非常に厄介なものとされています。予備群と診断される人も数多く存在していることが伺え、更なる対策・治療の発展に期待をしたいところと言えます。
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