2019年6月11日 更新

アカデミックハラスメントの定義とは?アカハラの事例と対策方法

アカハラというのを皆さんはご存知でしょうか。今回はそのアカデミックハラスメントについて定義から事例や判例、相談内容などについて紹介していきます。文部科学省もアカハラに対して対策をしているのでそれらについても紹介していきます。

目次

研究室の飲み会への強制

Alcohol Drink Alkolismus - Free photo on Pixabay (371091)

最後は飲み会への強制です。これは企業においてもよく見受けられるパワハラでしょう。飲み会への強制は代表的なパワハラです。

この飲み会への強制が社会人であれば自分の意見をしっかり言って断る勇気のある人も多いかもしれませんが、まだ社会に出ていない学生には難しいです。

特に学生は単位と卒業というものは教授にかかっていると言っても過言ではないでしょう。そのため教授が言うことは絶対と思ってしまいます。

そのため社会人よりも研究室の飲み会のほうが苦痛を感じている人が多いかもしれません。

アカハラの事例【単位・進級編】

Graduation Day College - Free photo on Pixabay (371092)

次のアカハラの事例は単位や進級についててます。大学では卒業や進級に単位がとても大切です。その単位を握っているのは教授です。

単位を与えるかどうかの判断は教授が行います。通常単位を与えるには一定の基準を設けます。その基準をクリアできれば単位を取得できます。

しかしアカハラを行う教授はそうではありません。単位を与える代わりにパシリのようなことをやらされるケースもあります。

または正当な理由なく単位を与えなかったり進級させないことがあります。公平性の担保がとても大切な教育機関でこのようなアカハラは起こっています。

留年や単位を与えない等の脅しを使い奉公を強要する

Dawn Graduates Throwing Hats - Free photo on Pixabay (371093)

先ほどお伝えした単位を与えるためにパシリをさせられる事例がまさにこれです。単位や留年を脅し文句に使い奉公させるアカハラの事例です。

これはよくあるアカハラの一つです。単位を盾に学生のすべきではないことを強要してきます。例えば研究の手伝いや掃除などです。

このように正当な教育ではないことを強要することがアカハラの特徴です。その強要には必ず単位や留年のような学生が困ることを脅し文句に使ってきます。

正当な理由なく単位を与えない

Mannequin Lying Down Street - Free photo on Pixabay (371094)

アカハラの代表格の事例がこの正当な理由なく単位を与えないことです。まさしくただの嫌がらせ行為です。

単位は学生にとっては大学を卒業するためには一番必要なものです。その必要なものを正当な理由なくあたえないことはまさしくハラスメントに該当します。

そして単位を与えるのは学生よりも上の立場である教職員です。その立場を利用しているのでパワハラに該当します。

単位の取得に関して教授のさじ加減一つでどうにでもなってしまうことは問題として別に議論が必要そうです。

判定基準を意図的に変更し進級・卒業をさせない

Woman Library Books - Free photo on Pixabay (371097)

大学では進級や卒業において判定基準が存在します。これは単に単位を必要数取れていれば進級や卒業できる大学ではない場合です。

各授業において単位取得した際に評価が与えられます。中学や高校の5段階評価のようなものです。この判定基準を操作して進級させないのです。

大学を卒業後は大方の人が一般企業に勤めます。その際新卒として採用面接を受け採用された企業に就職することがほとんどです。

この採用では留年はマイナスとなります。このアカハラを受け留年した場合行きたい企業に行けないなんてこともあり得るのです。

研究が完了してもなを実験や手伝いを強要し行わなければ卒業させない

Books Read Learn - Free photo on Pixabay (371149)

最後は学生の研究が完了してもなお実験や手伝いをしないと卒業させてもらえないケースです。これは卒業を武器に実験や手伝いなどをさせることです。

強要されている実験や手伝いはそもそも学生にとっては必要ないものです。これは卒業するためだけではなく、学生として必要ないものです。

こういった教授の権力の濫用により学生たちがアカハラ被害を受け、振り回されます。その強要が過度なものになるとうつ病など発症する恐れもあります。

アカハラの事例【研究編】

Child Reading Bible - Free photo on Pixabay (371151)

次のアカハラの事例は研究編です。こちらは教職員と学生の関係ではなく、教職員同士のハラスメントが中心になります。

教職員と言えども企業と同じで上下の関係性はあります。そのため下の教職員に対して立場が上の人が立場を利用したハラスメント行います。

今回は研究に関わるものなので例えば研究アイデアの盗用などがあります。

もしも他の教職員や学生が書いた論文を自分が書いたものとして盗用したことが発覚すれば懲戒解雇やその研究分野からは追放されることになるでしょう。

アイデアの盗用

Thought Idea Innovation - Free photo on Pixabay (371155)

研究においてのアカハラで多いのはアイデアの盗用でしょう。特に研究のアイデアはまだ世に出る前のものがほとんどです。

盗用であると立証することがとても難しいです。アカハラをする人はそれを利用し、教職員や学生のアイデアを盗み、自分の研究に活かします。

アイデアを元々出した人間は教授の研究内容を把握していれば盗用されたことはすぐにわかるでしょう。

そうなると研究意欲の低下するでしょう。教授にモチベーションの低下を知られてしまえばアカハラがよりひどくなることもあります。

加筆や訂正程度で指導教員が第一著者とする

Bag Book Fashion - Free photo on Pixabay (371157)

加筆や訂正程度の関わりでその論文の第一著者としてしまう事例です。こちらもあかはらではよく見られます。

そもそも加筆や訂正は指導の一環です。それにも関わらず内容がいいとわかるとアカハラをしてしまう人はその論文を自分のものにしたくなります。

加筆や訂正を少ししただけで自分の論文のように第一著者として自分の名前を入れてしまいます。

単位の欲しい学生やこれから研究者としてやっていこうとしている教職員はそんな教授の行為に何も言えないでしょう。

「第一著者を要求しません」という念書を書かせる

Write Plan Desk - Free photo on Pixabay (371160)

次は先ほどと同じ第一著者を奪うことは同じですがやり方がかなり姑息です。なぜなら初めから第一著者にならないことを念書に記載させます。

こうなると論文を書く側はどうすることもできません。この念書を書くことで第一著者は教授になることが確定されるのでプレッシャーがかかります。

とにかく教授がいいものだと言ってもらえる論文を書かなければ単位をもらえないのではと心配になってしまいます。

このように論文を奪い、そしてプレッシャーをかけることでアカハラを行うのです。

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