2019年6月11日 更新

アカデミックハラスメントの定義とは?アカハラの事例と対策方法

アカハラというのを皆さんはご存知でしょうか。今回はそのアカデミックハラスメントについて定義から事例や判例、相談内容などについて紹介していきます。文部科学省もアカハラに対して対策をしているのでそれらについても紹介していきます。

目次

アカデミックハラスメントの定義

Fiction Design Dream - Free photo on Pixabay (371070)

最近メディアでも聞くことの増えたアカデミックハラスメントをみなさんはご存知でしょうか。通称アカハラと呼ばれています。

今回はそのアカハラについて事例も交えて紹介していきます。アカハラが何かちゃんと説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。

まずはアカハラの定義について紹介していきます。アカハラとは特に大学内において教職員と学生の間で起きるハラスメントです。

アカハラによってうつ病を発症し、大学や最悪の場合自殺した学生もいます。そんな人を死にまで追い込むことのあるアカハラについて詳しくみていきます。

パワーハラスメントの一種

Fear Woman Stop Violence Against - Free photo on Pixabay (371072)

アカハラはパワーハラスメント、通称パワハラの一種です。そもそもハラスメントとはどういったものなのでしょうか。

ハラスメントの定義は相手に対して嫌がらせを行うことです。そしてパワハラは地位や権力を利用して行うハラスメントです。

アカハラも関係性は教職員と学生となるので教職員が学生より上の立場を利用して嫌がらせを行うことを言います。

嫌がらせは肉体的や精神的に追い込み、苦痛を与えることになります。

大学や学術機関で発生するパワハラ

Books Door Entrance - Free photo on Pixabay (371073)

アカハラは大学や学術機関の中で発生するパワハラと言えます。アカハラをする立場は教職員や教授となります。

そしてアカハラを受けてしまう側は学生やその組織にいる教員という関係性が多いです。教職員や教授は自分の立場や権力の濫用を行います。

ではどのようにアカハラだと判断されるのでしょうか。まずは教育機関で行われているパワハラであることが第一です。

そしてそれが上下関係の立場を利用したものであり、教育や指導を超えたものであり、受けた側は精神的な苦痛受けていることが判断基準となります。

教職員が権力を乱用し生徒や構成員に不適切な言動を行う

Desperate Sad Depressed - Free photo on Pixabay (371076)

実際のアカハラの事例については後で詳しく紹介しますが、アカハラでは生徒や構成員に対して不適切な言動をすることが多いです。

想像できるかもしれませんが、教師と学生の立場であれば単位を与えないであったり、留年させる、卒業させないなどです。

また教師と教師であれば必要な研究費を渡さなかったり、研究内容の強要や論文を許可なく共著にしたりあたかも自分が書いたようにする行為があります。

このように教育機関の中で民間企業で見られるパワハラが行われているのがアカハラと言えます。

修学や研究遂行に差し支えるような精神的・身体的危害を加えること

Depression Sadness Autism - Free photo on Pixabay (371079)

先ほど紹介したような行為や言動を行うことで、修学や研究遂行に影響を及ぼす精神的または身体的危害を加えることをアカハラと言います。

最近ではパラハラやマタハラなど企業内でのハラスメントが注目を浴びるようになりました。また企業でもハラスメントの対策をおこなっています。

こういった特にパワハラは企業だけでなく教育期間においても存在してます。人を教育することはある意味お手本を見せるような立場である人がハラスメント行ってしまうのです。

アカハラによって自殺をする学生も出ているほどです。これからはアカハラの具体的な事例について紹介していきます。

アカハラの事例【学習編】

Kids Girl Pencil - Free photo on Pixabay (371080)

では実際にアカハラの具体的な事例について紹介していきます。まずは学習編として教職員から学生への学習に関してのアカハラを紹介します。

大学に行く目的は様々あるかもしれませんが、基本的には自分の学びたい専門分野について学習することが目的です。

しかしながらアカハラの標的となってしまうと本来の目的である学習が十分に行えなくなります。これは一個人の問題ではないでしょう。

これから社会に出て働く将来ある学生の権利を侵害している行為となるので国全体としての損失になるかもしれません。

研究テーマを与えない

Concept Man Papers - Free photo on Pixabay (371085)

一つ目の事例は研究テーマを与えないことです。これがあえて与えず自由に考えて研究テーマを学生で設定できるのとは訳が違います。

この事例は特に特定の人だけに行われます。数名いる研究室の中である1人だけ研究テーマを与えられないのです。研究テーマを与えられないため指導も受けることができません。

そのためその学生は研究室にいても何もできないようにする嫌がらせの事例です。まさに学生に学習そのものを取り上げるアカハラの事例です。

実験機器やその他の使用品の廃棄

Laboratory Analysis Chemistry - Free photo on Pixabay (371086)

次の事例は実験器具やその他の研究に必要なものを与えない、または廃棄してしまうアカハラです。学校のいじめで上履きを捨てるのと似ています。

全員がある研究をする際に必要な道具があるにも関わらず嫌がさせとしてその実験器具を捨ててしまいます。

その必要なものが捨てられてしまえば研究室の備品なので困るはずです。なのでアカハラを行う人はその器具がないことを学生のせいにします。

最悪の場合弁償の費用を請求したり、ぐちぐちと悪口を言ったりして精神的に苦痛を与えていきます。

条件の悪い部屋を意図的に与える

Render Spaces Architecture - Free image on Pixabay (371087)

アカハラとして実験などに明らかに適していない部屋を意図的に与えたりします。そのためその部屋を与えられた人はいくら実験しても思っている成果は出ません。

学生がその部屋が実験に合っていないことを理解していればいいがもし理解できていなければ自分のやり方が悪いと思ってしまうかもしれません。

そうなるとアカハラをしている教職員の思うツボです。学生のやり方が悪いだと指導ではなく、叱るようなことを行い学生に精神的苦痛を与えます。

研究室・教室への立入りを禁止する

Stop Road Sign Warning - Free vector graphic on Pixabay (371089)

またそもそも研究室や教室の出入りを禁じる行為をする教職員もいるようです。授業中の態度が悪いなど客観的に適正な理由があるわけではないのです。

正当な理由なく研究室や教室に入れないので学習はおろか完全にいじめられているような状況に陥ります。まさに教職員の権力の濫用です。

この事例はあまりにもあからさまなアカハラなのであまり多くの事例があるわけではありませんが実際にこのような事例があったようです。

このようにアカハラはまさしく学生から学習の機会そのものを奪ってしまっているのです。

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