2019年6月14日 更新

頑張れないのはクズ?甘え?仕事や恋愛で頑張れない原因とうつ病の危険も

誰しも「頑張りたいのに頑張れない」という時はあるものです。仕事でも趣味でも、また恋愛の場面においてもそうです。原因は何でしょうか。頑張れないのは甘えであり、クズだとの声もあります。一方で、頑張り過ぎて病気やうつになる人もいます。原因と克服法も含めて解説します。

目次

仕事や恋愛で頑張りが空回りしてしまうパターンの2つ目に「小さな失敗でひどく凹む」というケースがあります。人はなぜ頑張るかと言えば、何かを成功させたいからです。目標を達成させるために、死に物狂いで頑張るわけです。

そのため、ちょっとでも失敗をしてしまうと、全てが否定されてしまったかのように感じてしまう人がいます。まだまだ失敗の挽回ができるにもかかわらず、「もう終わってしまった!」と考え、ひどく凹むのです。リカバリーできるのに、自らが「失敗した」という結論を出してあきらめてしまいます。

仕事においても恋愛においても言えることですが、ちょっとしたことで諦めてしまったり、ちょっとしたことで立ち直れなくなってしまったりすれば、どんな印象を与えるでしょうか。頑張り過ぎが完璧主義に陥ると、努力は空回りをしてしまいかねません。

他のことがほったらかしになってしまう

Neglected Boat Rust Untidy Line - Free photo on Pixabay (331257)

仕事や恋愛で頑張りが空回りしてしまうパターンの3つ目に「他のことがほったらかしになってしまう」というケースがあります。「頑張らないといけない」と考えるあまり、一つのことだけに集中してしまう人がいます。その結果、他のことがほったらかしになってしまうのです。

どうしてこのようなことが起きるかというと、一つのことに頑張り過ぎてしまい、周りに目が行かなくなってしまうからです。近視眼的になってしまうのです。しかし仕事でも恋愛でも、一つのことだけを頑張れば成果が出るというものでもありません。

仕事であれば、営業成果を出すだけではなく、営業活動をサポートしてくれる人たちとの円滑な関係が必要です。恋愛であれば、相手のことだけに一途になるのではなく、周りの友人や家族との関係性にも目を配ることで応援が得られるものです。他のことがほったらかしになると、周りからの応援も得られなくなります。

自分本位で相手の気持ちに寄り添えていない

Business Empire Money - Free photo on Pixabay (331258)

仕事や恋愛で頑張りが空回りしてしまうパターンの4つ目に「自分本位で相手の気持ちに寄り添えていない」というケースがあります。

例えば仕事面で見た場合、自分の営業成果だけを頑張って、他のスタッフへの配慮を怠ったら、どうなるでしょうか。無理やり契約をとってきても、社内でこなせる体制ができていなければ納品はできません。社内へも目配せをしながら、一緒になって仕事を進めていかなくては失敗を招くことすらあり得ます。

また恋愛でもそうです。「何が何でも自分の彼女にするぞ」と決めて頑張ったところで、その女性が見向きもしてくれなければ話になりません。頑張ることは大事ですが、それが自分本位なものであれば、努力は空回りしてしまうのです。

不必要に力んで空回りする

Dark Effort Exercise - Free photo on Pixabay (331259)

仕事や恋愛で頑張りが空回りしてしまうパターンの5つ目に「不必要に力んで空回りする」というケースがあります。これは前述したことの総まとめのようなものです。

余裕のなさが相手に伝わってしまう、小さな失敗でひどく凹む、他のことがほったらかしになってしまう、自分本位で相手の気持ちに寄り添えていないという4つの点をご紹介しました。ちょっとした配慮があれば、どれも失敗を避けることは充分に可能です。

しかし、あまりに力を入れてしまうと周りへの配慮や感謝を忘れてしまいがちです。いくら頑張っても成果が出ないのだとしたら、どこかにこうした原因が無いかを振り返ってみる必要がありそうです。

「頑張ること」そのものが目的になってしまう

Running Sprint Cinder-Track - Free photo on Pixabay (331263)

仕事や恋愛で頑張りが空回りしてしまうパターンの6つ目に「頑張ること、そのものが目的になってしまう」というケースがあります。今まで紹介してきた通り、頑張りに頑張りを重ねて無理をしていくと、だんだん周りが見えなくなってくる場合があるようです。

そのため、頑張ることそのものが目的になってしまうのです。仕事であれば、本来なら成果を出すために頑張っていたはずなのに、頑張っていること自体を褒めてもらいたくなる人もいます。例えば、意味もなく夜遅くまで会社に残って残業したりします。「夜遅くまで頑張っている自分」に酔いしれてしまうのです。

また恋愛であれば、彼女に喜んでもらいたくて頑張っていたのに、途中からズレてきます。「彼女のためにこんなに頑張っている自分」を褒めてもらいたくなるケースがあるのです。これらのズレが起き始めると、どんなに頑張ったところで成果はなかなか手に入りません。まさに努力の空回りが起きるわけです。

頑張れないのはクズ?甘え?頑張るのはエラいこと?

Man Person Power - Free photo on Pixabay (330924)

ここまでで、頑張れない時にありがちな状態や、仕事や恋愛で頑張りが空回りしてしまうパターンなどを概観してきました。頑張れない状態とはどんな状態であるかを理解した上で、ただ単に頑張ればいいというわけでもないということがご理解いただけたのではないでしょうか。

ここではさらにもう一段踏み込んで、この問題を考えてみます。ずばり、頑張るのは偉いことなのでしょうか。逆に言えば、頑張れない人は人間のクズなのでしょうか。この点について今一度、整理し直してみましょう。「頑張れないとダメ」に対する4つの反論をご紹介します。

楽しめないことは頑張れない

Person Little Boy - Free photo on Pixabay (330925)

「頑張るのは偉いことで、頑張れないのはクズだ」という見方に対する反論の1つ目は「楽しめないことは頑張れない」というものです。そもそも人生の目的は多種多様です。

もちろん、頑張るために生きているという人もいるかもしれません。しかし、頑張ることが好きであろうと嫌いであろうと、誰しも「人生を楽しみたい」という思いは共通しているのではないでしょうか。

楽しめない行為は、人生を輝かせる活動ではないと考えることもできます。人生を輝かせないことを努力するというのは苦痛なことですらあります。苦痛なことを頑張るよりも、人生を楽しんだ方が良いとする考え方があっても不思議ではありません。「楽しめないことは頑張れない」という人は少なくないのです。

頑張る=無理をしている

Depression Sadness Man I Feel - Free photo on Pixabay (330926)

「頑張るのは偉いことで、頑張れないのはクズだ」という見方に対する反論の2つ目は「頑張る=無理をしている」というものです。無理をするということは、自然ではないということです。頑張りすぎると体を壊すことがあるのはそのためです。無理をしすぎていれば、過度な負担がかかります。

無理がたたることの悪影響は体調面に限りません。人によってはメンタル面に悪い影響をもたらすケースもあります。「頑張るのは偉いことで、頑張れないのはクズだ」という見方は、体や心を破壊してでも頑張るべきだという危険な考え方にもつながりかねません。

もちろん、長い人生の中では「無理をしてでも頑張るべき局面」もあるでしょう。しかしそれが人生の中でずっと続くということであれば、それは違うのではないかというのがこの2つ目の反論の考え方なのです。

人によって頑張れるポイントは違う

Relay Race Competition Stadium - Free photo on Pixabay (330927)

「頑張るのは偉いことで、頑張れないのはクズだ」という見方に対する反論の3つ目は「人によって頑張れるポイントは違う」というものです。前述の通り、頑張りすぎると負担がかかります。時には体や心を壊すことにもつながります。

「俺は平気だけど」「私は大丈夫よ」という声もあるかもしれません。しかし実際に体や心を病んでしまう人もいます。なぜなら人によって頑張れるポイントが違うからです。長所や短所も人によって異なります。向き不向きもあります。楽しいと思えることも人によって異なります。

自分が得意なことであれば、どこまでも頑張れるかもしれません。自分が楽しいと思えることであれば、寝る間も惜しんで打ち込めるかもしれません。しかし、楽しいと思えないことや、不得意なことであれば、頑張ることは苦痛に感じられるのではないでしょうか。人によって頑張れるポイントは違うということです。

何でも頑張ることが素晴らしいという価値観は古い

Background Industry Pattern - Free photo on Pixabay (330929)

「頑張るのは偉いことで、頑張れないのはクズだ」という見方に対する反論の4つ目は「何でも頑張ることが素晴らしいという価値観は古い」というものです。今まで解説してきたことからもわかる通り、ただ単に頑張ればいいというわけではありません。頑張れば成功するというわけでもないのです。

昔は何でも頑張ることが素晴らしいという価値観もありました。しかし、やみくみに頑張ることだけが成果を最大化する方法ではありません。得意分野に注力するようにするとか、楽しいと思える内容を組み込むとか、いろいろな方法があります。

「頑張ることが素晴らしい」という価値観は永遠に続く真理というわけではありません。楽しめないことは頑張れないし、頑張ることは無理をしていることでもあるし、人によって頑張れるポイントは違うのです。頑張ることは素敵です。しかし人生を輝かせるための「頑張る」であることを忘れるべきではありません。

心も体も「頑張れない」原因

Feet Socks Living Room - Free photo on Pixabay (330914)

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