帝銀事件の真相とは？死刑囚平沢貞通は冤罪で真犯人は別にいる？

帝銀事件は冤罪事件なのか

あなたは帝銀事件をご存知ですか？帝銀事件とは１９４８年、昭和２３年に発生した毒物殺人事件です。当時、日本中全土を震撼させ大きな騒ぎとなりました。

１９４８年といえば、あの美空ひばりさんがデビューした年でもあります。また事件が多かった年でもあり、会津破蔵事件・宇部事件・浦和事件・おせんころがし殺人事件・庭坂事件・本庄事件などが起きた年でもあります。

さて今回紹介する帝銀事件ですが、１９４８年内に起きた事件の中でも最大の事件といえるものです。帝銀事件は事件発生から数ヵ月後、犯人逮捕によりこの事件は終結に向かいました。が、犯人にはいくつものアリバイなどがあったことから「冤罪なのではないか」と囁かれるようになりました。

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今回は当時の日本中を震撼させた帝銀事件の概要・真相などについて紹介をしていきます。この事件を起こしたのは果たして本当に捕まった犯人なのでしょうか。真犯人は別にいるのでしょうか。「未解決事件」とも囁かれる帝銀事件を詳しく見て行きましょう。

例として２０１４年に起きた犯罪総数が約１１０万２０００件になります。この中で警察が犯人を逮捕し、解決した事件はなんと３１万７０００件ほどなのです。

つまり、７割以上は「未解決」ということになります。警察が解決したという事件の中で「冤罪」として拘束されている人は０ではありません。特に、帝銀事件当時の捜査方法は現代よりも劣っていることは確かでしょう。つまり、冤罪が起きてしまう可能性は現代よりも圧倒的に高いのです。

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帝銀事件の概要と真相

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では当時の日本中を震撼させた帝銀事件の概要・真相などについて紹介をしていきます。この事件を起こしたのは果たして本当に捕まった犯人なのでしょうか。真犯人は別にいるのでしょうか。

まず「未解決事件」とも囁かれる帝銀事件の内容を詳しく見て行きましょう。こちらの事件は不幸にも命を落とすことになってしまった被害者がとても多く解決に困難を極めました。そんな中、唯一の手がかりとなったのが生き残った被害者の証言です。
　
貴重な証言を元に、帝銀事件が起きた時から終結を迎えるまでを時系列に解説して参ります。

太平洋戦争後の混乱期に発生した事件

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帝銀事件が発生したのは、１９４８年１月２６日午後３時過ぎになります。１９４１年１２月８日から１９４５年９月２日まで続いた長い長い太平洋戦争終結の数年後になります。戦後間もない時ということもあり、日本中は様々な面で混乱期を迎えていました。

戦争の終わりごろから不足が続いていた食糧事情は更に悪くなっていった一方だといいます。食料だけではなく、衣料品・日用品すべてにおいて物の値段が上昇していき、富裕層・貧困層が大きく分かれてしまっていた時期でもあります。

経済力がなく病気により命を落としてしまった方も多かったでしょう。焼け野原となった敷地も多く存在し、希望を見失う日本人も多かったのです。ですが「戦争は終結した」という事実が日本人が前を向こうとする、復興の大きなバネとなってくれたのです。

1948年1月閉店直後の帝国銀行に中年男性が訪れる

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戦後間もない１９４８年１月午後３時頃にその時はやってきました。東京豊島区長崎にある帝国銀行椎名町支店に推定年齢４５歳前後の１人の中年男性がやってきました。彼の井出達は、東京都防疫班の白腕章を着用し品のある装いだったといいます。午後３時すぎということもあり、銀行は閉店直後でした。

そんな中現れた中年男性は、厚生省技官の名刺を差し出しながら「東京都の者ですが支店長は居ますか」と銀行に入店してきたのです。その日、支店長であった牛山支店長は腹痛の為、幸運にも休暇を取っていました。その時に対応したのが、吉田支店長代理でした。

吉田支店長代理は名刺に「厚生省厚生部員　医学博士某」と記載されていることを確認しました。品のある装いと名刺をた吉田支店長代理は疑問を抱く事もなく、対応を続けたのでしょう。厚生省に携わっている人間が来店という事になると「何事か」と、人を怪しむ前に出来事を気にしてしまうのが人間の性だったのです。

「等銀行に大腸感染症者が来たため予防薬を飲む必要がある」と発言

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中年男性は名刺を差し出しながら、こう続けます。「この近所の長崎２丁目の相田方前にある井戸を利用しているところから、４人の集団赤痢が発生しました。４人のうちの１人が今日、こちらの銀行に来店したことが判明しました。

ＧＨＱ（連合国軍総司令部）のホーロク中尉の指示もあり、赤痢の予防薬を飲んでもらうことになりました。ホートク中尉は消毒班を指揮し、後で来ることになっています」それを聞いた銀行内にいる人は驚愕します。彼の言葉に疑問を持つことはなく、恐怖と焦りでざわめいたことでしょう。

感染症予防を偽り行員・用務員計16人に青酸化合物を飲ませる

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そんな周囲の反応を見ながら、中年男性は持ってきたカバンの中から医者が利用している金属の箱を出しました。少しながらも疑いを持った人がいたとしても「医者が利用しているもの」を持っているとなれば信じざる終えなかったことでしょう。

すると中年男性は箱を探りながら「ＧＨＱよりでた強力薬品なので、歯に触れてしまうと琺瑯質を損傷してしまいます。私が飲み方を教えますので、同じように服用してください。

薬は２種類あります。最初の薬を飲んだら、１分後に次の薬を服用してください」と言いスポイトで少量宛湯飲みに少量宛文分配し、その場に居た銀行員・夫婦・子どもら１６人に手際よく配りました。

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すると男性は先に薬の服用方法を実践し、周囲に見せたのです。その場に居た者たちは、中年男性を真似て薬を服用し始めました。

第１の薬と服用した後「お酒を飲めない人が強いお酒を飲んだときのような強い苦しみ」「胸の苦しみ」が皆を襲いました。そして第１の薬服用の１分後、再び中年男性が第２の薬を分配し始めました。

そして第２の薬を服用し、間もないうちにバタバタと音を立てて服用者が倒れていったのです。中年男性が飲ませたのは赤痢の予防薬ではなく、青酸化合物だったのです。

飲用直後11名が死亡

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中年男性は合計１６名に青酸化合物を飲ませました。その１６人の中には、８歳の子どももいました。そして１６名のうちの１１人が第２の薬を飲んだ直後に死亡しました。わずか数分の間に中年男性は１２名の殺害を成功させたのです。

あの有名なオウム真理教の犯行による「地下鉄サリン事件」は重軽傷者は５５００人以上に登るものの死者は１２人でした。この事件は、地下鉄サリン事件を彷彿とさせる、短時間でより多く、そして確実に死者を出した凶悪な事件なのです。

搬送先の病院で1名が死亡

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とある生存者の通報により巡査が同支店に駆けつけました。巡査が目にした光景はあまりにもむごすぎるものでした。何人もの人が現場に倒れており、一切動かない人・痙攣をしている人・嘔吐をしている人が居たのです。痙攣・嘔吐をしている人々は直ぐに搬送されましたが、その中の１名は搬送先の病院で帰らぬ人となってしまいました。

現場での死者を含め、いつもと同じ生活を送り「たまたま銀行にきていた」人を含めた合計１２名が中年男性による帝銀事件で命を落とすこととなってしまったのです。

生存者は4名

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