2019年7月15日 更新

高知白バイ事件は冤罪だった?事件の真相と関係者のその後や現在

高知白バイ事件は、スクールバスと白バイによる衝突事件ですが、内部告発や冤罪ではないかと噂され疑問点も多く注目を浴びた事件です。加害者とされている人物の再審請求は、現在も裁判官の不可解な判断で棄却されています。高知白バイ事件の概要やその後について紹介します。

目次

裁判官と警察に大きな繋がりがある?

Hands Love Couple - Free photo on Pixabay (437112)

裁判所はスクールバスに乗っていた生徒や教員の証言について、運転手をかばっている可能性があるとしながらも、同じ高知県警の白バイ隊員の証言は信ぴょう性があると判断したのです。この矛盾した判断に、三権分立を無視した裁判所と高知県警の間には何か繋がりがあるのではないかと疑問を持たれても仕方がありません。

日本の裁判所は、国家権力に極めて弱く、裁判官の多くは「ヒラメ判事」だと言う意見があります。「ヒラメ判事」とは出世のために最高裁や政府といった「上」ばかりを気にしている裁判官を皮肉ったものですが、もし本当だとすれば、巣真実を明らかにしてくれるという信頼が崩れていくのではないでしょうか。

警察の内部事情について

Bodyworn Body Camera Police - Free photo on Pixabay (437118)

「高知白バイ事件」の真実には高知県警の内情が大きくかかわっている疑いがあります。事故の約2週間前、警察庁は、あってはならない公道上の高速訓練を黙認する通達を、全国の警察本部長宛てに出していました。

旧春町の事故現場でも、白バイが100キロ以上の高速訓練を重ねていたと地元の方々が「いずれ事故を起こすのではないか」と懸念していたといいます。

つまり、白バイ隊員の異常なまでの速度超過を警察庁が黙認する、そうした内部通達の存在が、この事故と事件の原因ということになります。

公道上の高速訓練を行っていた

Military Drill Instructor - Free photo on Pixabay (437125)

数ある疑惑の一つが警察が公道で高速走行訓練を行っていたのではないかという疑惑です。当時、警察が内密に公道で白バイの高速走行訓練を行っていて、高知でも公道でその訓練が行われていたと言われています。

高知白バイ衝突死事件で死亡した巡査長も高速走行訓練中で、高速で走行していたため引き起こした自損事故では、という疑惑があります。

この疑惑が真実なら、高知県警の警察官が違法な公道での高速走行訓練の事実がその後の調査で表沙汰になるのを防ぐために証拠偽装を行った冤罪事件という可能性が考えられます。

高速訓練を黙認する通達を全国の警察本部長に出していた

Yes Agree Allow - Free photo on Pixabay (437135)

2006年2月15日、警察庁の交通局交通指導課長、交通企画課長、生活安全局地域課長の連名で、各都道府県警察本部長や警視庁交通部長らに「交通街頭活動中の殉職、受傷事故防止対策の推進強化について」が出されています。その中に「体験型・実践型教養訓練の積極的な実施」が書かれていました。

これはパトカーや白バイの事故が多発しているため、事故防止対策を指示する内容ですが、簡単に言えば実践的に高速訓練を行い、事故防止に繋げろという指示であり、高速訓練を黙認するということです。

事故現場でも高速訓練が行われていた

Security Response Team Coast Guard - Free photo on Pixabay (437141)

事件が起こった当時、現場の周辺で白バイの違法な高速走行訓練が行われていました。また、事故を起こした白バイの後ろを走行していた軽トラックの運転手は「突然白バイが加速して、もの凄いスピードで離れていった」と証言しています。この証言からも、やはり白バイの高速走行訓練中に起きた自損事故ではないかとい指摘されています。

もし、白バイの運転ミスによる自損事故が本当であるなら、警察が公道で高速走行訓練を行った事実を隠すために証拠をねつ造した冤罪事件という可能性も考えられるのです。

地元民は「そのうち事故になるのでは」と心配していた

Woman Portrait Girl - Free photo on Pixabay (437147)

この高知白バイ事件を取材していた人が耳にしたのは、周辺道路での白バイの高速走行の実態でした。事故の前、現場近くではサイレンを鳴らさずに時速100キロ以上で走る白バイが度々目撃されていました。

「いつか事故するんじゃないろうかと思うちょった」という地元民の声や、「バスの運転手が有罪になったってニュースで見たけど、絶対におかしいと思う。なんとか運転手さんを助けてあげてください」という事故を起こしたバスに乗っていた生徒や現場近くの見ず知らずの人の声などが多く聞かれています。

高知白バイ事件は冤罪ではなく「逆冤罪事件」?

Handcuffs Caught Crime - Free photo on Pixabay (437149)

「高知白バイ事件」については、警察が事故の責任を逃れるために証拠を捏造してバスの運転手だった片岡さんに責任を押し付けた「冤罪」という主張が、支援者を中心にネット上で展開されています。

しかし、弁護側の主張通り、バスが止まっていたところに白バイがぶつかってきたとしても、右折の為に道路を塞いでいて起きた事故で、バス側が「悪くない」という主張にも違和感を感じる人もいて、逆冤罪事件なのではないかという意見もあります。

バス内の生徒達が撮影した写真について

Photo Camera Photography Old - Free photo on Pixabay (437151)

生徒が撮影した写真は、駐車場から出た後に事故の直前に撮られたものです。一審判決後、保護者からその存在が明らかになりました。

女子生徒バスの前から4列目で右の窓際に座り、フィルムカメラで前の席の友人2人を撮影しました。写真の背景からバスが右折態勢に入っていたこと・バスが急発進して急ブレーキをかけていれば、車内で安定した写真を取れるはずがないと主張しましたが、証拠調べの可否で検察側は不同意とし、法廷に上げることは出来ませんでした。

しかし、この写真により、元運転手側の「(国道上に)停まっていた」も検察側の「動いていた」もどちらも正しく、「真実の停止位置」からバスが再発進して、バスが動き出した直後白バイが衝突したものだと言う人がいます。

スクールバスの加速力

Speedometer Tachometer Speed - Free vector graphic on Pixabay (437156)

スクールバスの加速力凄く、加速が凄い上に急発進のショックもないようで、3メートルの移動に1.2秒程度の時間しかかかりません。検察側の主張(裁判所の認定)通り、バスが動いているときに白バイと衝突したとすると、バスの右折開始時点での白バイとの距離は、白バイの速度が60キロで約83メートル、100キロで約139メートル、120キロで約167メートルになります。

白バイの走行速度が60キロだとすると、バスの発進時には白バイは死角から出ていますので、右方の安全確認を怠って道路に進入した過失が認められます。白バイの速度が70キロ以上であれば、バスの右折開始時点に死角に入っていたことになりますので、発進時に右方の安全確認を行っていたとしても白バイの接近は確認できません。
Speed Indicator Speedometer - Free photo on Pixabay (437159)

しかし、見通しの最短が約100メートルだと、60キロ走行している車が接近していたとして、死角から現れて約6秒で衝突地点に到達することになりますが、この時間的余裕では、バスは右折を完了する事ができません。つまり、横断右折中は右方の安全確認を怠ってはならず、接近車両を確認したら、当然ですが停止しなければなりません。

白バイの走行速度が120km/hだとして、バスが発進してから、白バイが死角から現れるまでの時間は約2秒。7.2m/5秒の平均速度で計算して2秒で進む距離は約2.9m(加速過程があるので実際はそれ以下)。つまり、右方の安全確認を怠っていなければ、衝突地点の4m以上手前で白バイを発見できたことになり、バスは衝突前に十分に停止可能だったということになります。

事故当日にスリップ痕を確認していた

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