高知白バイ事件は冤罪だった?事件の真相と関係者のその後や現在

高知白バイ事件は、スクールバスと白バイによる衝突事件ですが、内部告発や冤罪ではないかと噂され疑問点も多く注目を浴びた事件です。加害者とされている人物の再審請求は、現在も裁判官の不可解な判断で棄却されています。高知白バイ事件の概要やその後について紹介します。

目次

裁判官の主張

Judge Hammer Judgement - Free photo on Pixabay (436999)

裁判というのは、まず被告人に有利な事業が供述調書などの捜査関連資料にはほとんど記載されることはなく、被告人に有利な証拠があっても開示されないことも多い傾向にあります。

「推定無罪」という裁判官の鉄則があります。しかし、この高知白バイ事件の公判では、悪しき慣習である「起訴イコール有罪」が検察官にも裁判官にも充満していたのではないかと疑ってしまうほど、裁判官は検察側の論点に依拠した判断をしていきました。

被告側・乗客の証言は信用できない

No Negative Cards - Free image on Pixabay (437001)

公判では、事故を起こした白バイの速度を巡り、「時速60キロ程度だった」という同僚隊員の証言と、「100キロくらいだった」とする通りすがるの会社員の証言が食い違っていました。裁判官は、「時速60キロか、これを若干上回る程度だった」と認定しています。

いわば科捜研の算定結果と、同僚隊員の証言が採用され、第三者である会社員の証言は、「目測による感覚的なものだ」と退けられたのです。同僚隊員の目測による感覚的な「60キロ程度だった」という証言は採用され、第三者の目測による感覚的な「100キロくらい」という証言は採用されないという理不尽な判決となりました。

不自然な「スリップ痕」の謎

Morocco Africa Desert - Free photo on Pixabay (437005)

スクールバスに同乗していた25人は、急ブレーキを感知していませんでした。バスが中央分離帯付近に来れば、片岡さんの視線はほぼ間違いなく左側に向いていたはずです。死角からバイクに衝突された時、急ブレーキを踏む可能性は低いのではないでしょうか。これは運転している人であればわかるかと思いますが、停車中に後方あるいは死角から追突されると、追突の衝撃が激しければそのまま前の車両に玉突きの形で追突していきます。運転者に急ブレーキを踏む余裕などないのです。

多くの証言者がバスは動いていなかったとしていますが、警察側は「衝突時にバスは動いていた」と主張し、白バイが衝突した時にバスが急ブレーキをかけた証拠としてブレーキ跡の写真を提出します。しかし警察・検察側が提出した写真をめぐり、不自然なスリップ痕だとして多くの疑問がもち上がりました。

警察側が証拠としてスリップ痕の写真を提出

Profile Tire Marks Print - Free photo on Pixabay (437009)

スクールバスの後ろで乗用車から事故を目撃していた校長先生をはじめ多くの目撃者が事故当時バスは停止していたと証言しています。そこで警察・検察側が提出したのは、スクールバスの前輪から後ろにのびる黒いスリップ跡が写った写真でした。スクールバスが本当に停止していあのであれば、このようなスリップ跡が付くことはありません。

スリップ跡の写真は事件当時バスが動いていて、急ブレーキをかけた証拠であると主張したのです。「バスは停止していた」という多くの証言は信用できないとされ、スリップ跡の写真が決定的な証拠として判決の決め手となりました。

スリップ痕の写真にはタイヤの溝の痕が写っていなかった

Landscape Sun Desert Traces Of - Free photo on Pixabay (437010)

スクールバスの運転手は、真実とは異なる証拠写真に疑問を持ち証拠写真の鑑定を依頼しました。自動車運転事故鑑定人の鑑定によると「タイヤには溝がついているため、スリップ跡であれば残るはずの溝、バスで言うと4本の現場写真を拡大しても全く見当たらないのです。また道路は凹凸な面になっているため、スリップ跡は凸面にだけつくはずが凹面も黒くなっている。何か液体を塗ったような跡にしか見えない」という鑑定結果から、ねつ造の可能性が高いと判断しました。

警察側が証拠を偽装?

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スクールバスの運転手は真実とは異なる証拠写真に疑問を持ち証拠写真の鑑定を依頼しました。自動車運転事故鑑定人の鑑定によると「タイヤには溝がついているためスリップ跡であれば残るはずの溝が全く見当たらないのです。

また道路は凹凸な面になっているため、スリップ跡は凸面にだけつくはずが凹面も黒くなっている。」という鑑定結果からねつ造の可能性が高いと判断しました。

運転手側はこの結果をもとに高知地検に証拠偽造罪として刑事告訴しましたが、裁判所の判断は「多くのやじ馬やマスコミの見ているなかで証拠偽造は不可能である」として不起訴処分としています。しかしその後、警察からの内部告発文には真実を隠ぺいするために証拠をねつ造した警察幹部の名前があげられたのです。

警察側は証拠偽装を否定

No Cancellation Rejection - Free photo on Pixabay (437014)

厳正捜査を行い検察庁に送致しており、裁判では被告側がスリップ痕を県警が捏造したなどと主張しているが、捏造などあり得ませんと証拠偽装を否定しています。また、地元のマスコミがこの事件をどこも取り上げていないことに触れ、彼らは事故の発生から取材して、地裁の裁判もずっと傍聴している、全てを理解していると広報官は話す。

地元での白バイとの衝突事故・裁判で争ったとなれば、普通は地元でも報道するものではないのか。警察とマスコミの癒着を疑わざるを得ない。

裁判所は偽装は不可能として否定

No Cancellation Rejection - Free image on Pixabay (437017)

弁護側は、「6.5メートル進んで急ブレーキをかけたとしても1メートルを超えるブレーキ痕がつくことはないし、急制動を感じた同乗者はいない」と訴えました。

しかし、裁判所は「大型車は摩擦係数が低く制動距離が長くなるため、スリップ痕が長くなる。低速度であったからといって1メートル以上のスリップ痕が形成されないとは言えない。また急制動があっても減速度が低いから、人に感じる程度の衝撃がなかったからといって、スリップ痕が形成されないとも言えない」と弁護側の訴えを退けました。

そして、控訴審の判決では、一審の判決の矛盾点は認めたものの、だからと言ってブレーキ痕が存在することに変わりはない・捏造されたとは言えないと偽装については否定しています。

続々と届く警官たちからの「内部告発」

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「高知白バイ事件」において、内部告発が相次いだそうです。それは、高知市に住む小松滿裕氏が、「高知白バイ事件」を「警察側が元運転手に過失責任を押し付けようとしている冤罪」だ、「証拠は警察・検察側の捏造」だとして、監査請求や公文書開示請求などを実施したところ、小松氏の元には警察関係者から内部告発の手紙が多数寄せられたということです。

小松氏は「多くの良心的な警察官が支援してくれている」と話したそうです。小松氏は他にも「高知白バイ事件の証拠のでっちあげは高知県民の恥です」とも訴えましたが、高知県内の各新聞は、この件について、まったく報道しませんでした。

捏造に関わったA警部

Detective Clues Find - Free vector graphic on Pixabay (437027)

県警が証拠を捏造した〟と再審請求し、県警本部長以下組織ぐるみの隠蔽工作だと告発した人は「白バイ事故のでっち上げ事件は高知県民の恥です」と訴えたが、各新聞はまったく報道しなかったと言います。

捏造に関わったとされる警察の幹部の一人であるA警部は、採用試験で親しい女性を特別扱いし、公安委員会で監査請求されています。しかし、監察課長に対して「自分を処分するのであれば、事故の全貌をばらす」と話していると言います。その言葉により、公安委員会は手出しが出来ないのか、処分されずにいるのです。

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