2019年9月4日 更新

北九州監禁事件の詳細!残忍な犯行手口や松永の生い立ちとは

多くの人々の心を操り、首謀者でありながら自分の手を一切汚さず命を奪っていった松永。北九州監禁事件は、信頼し合った家族内で殺し合った特殊事件なのです。この記事では、北九州監禁事件の詳細と、松永太の生い立ちやその後の様子について詳しくご紹介していきましょう。

目次

漫画の題材にもなった北九州監禁事件

Magazine Colors Media - Free photo on Pixabay (605517)

漫画で人気を博し、映画やドラマにもなった、闇金ウシジマくん。過激な描写も多い漫画ですが、フィクションだと思っているからこそ、読者は安心してその世界観に浸り、ディープな世界を疑似体験することができます。

しかし、闇金ウシジマくんには、実際に起こった事件が題材として取り上げられていることもあるのです。闇金ウシジマくんには、「洗脳くん」というエピソードがあります。

過激な描写や、非現実的な洗脳シーンに、漫画でありながら震えた読者も多いことでしょう。このエピソードこそ、日本で実際に起こった北九州監禁事件を題材にしているのです。

北九州監禁事件の詳細

Handcuffs Caught Crime - Free photo on Pixabay (605518)

北九州監禁事件は、北九州監禁殺人事件とも呼ばれます。その名称の通り、多くの人々が首謀者の手によって亡くなっていった事件です。死亡者が多かったことや、洗脳という特殊な状況下であったことから、事件の内容は非常に複雑で、理解が難しい事件となりました。

ここからは、北九州監禁事件の詳細を、時系列で解説しつつご紹介していきましょう。首謀者男性と、その男性に翻弄されていく家族の様子についても、詳しく解説していきます。

1992年松永と緒方は指名手配され逃亡

Man Jail Arrest - Free photo on Pixabay (605522)

北九州監禁事件の首謀者は、松永太という男性です。松永太と当時交際していたのが緒方純子であり、マインドコントロールによって自分の家族を次々と手にかけます。この北九州監禁事件を引き起こす前の1992年、2人は指名手配されていました。

容疑は、詐欺と脅迫容疑です。北九州監禁事件を起こす前、松永太は会社を経営していましたがうまくいきませんでした。そのため、交際相手であった緒方純子を使い、彼女の親戚や家族、その他消費者金融などから金をだまし取るようになります。

当初は非協力的だった緒方純子ですが、松永の度重なる心身への暴力によって、抵抗せず従うようになっていきました。こういった暴力は、松永が経営する会社でも行われ、逃げだす従業員もいたほどです。

金に困り結婚詐欺を実行

Pair Love Human - Free photo on Pixabay (605525)

松永太と緒方純子は警察から逃れるため、身を隠します。しかし、次第に金に困るようになりました。金に困るようになった理由は、2人とも逃亡中の身であり働けなかったことと、子供が産まれたからです。

当時の心境について緒方純子は、「子供のために自首するより時効まで松永と逃げ切りたい」と思っていたと告白しています。金銭に困り始めた2人は、再び他人からお金をだまし取るようになりました。

松永が以前交際していた既婚女性をターゲットとし、結婚詐欺をはたらくなどして金銭を手に入れるようになります。

結婚詐欺のターゲットとされた女性は自殺

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松永は、複数の女性にたいして結婚詐欺を繰り返していました。既婚者女性の場合、夫との悩みを聞き出し、優しく寄り添うふりをして信頼を得ます。女性が松永を信頼しきった後、あの手この手で金を無心するようになり、女性に多額の借金を背負わせていきました。

これ以上金が用意できないと察知すると、心身への暴力行為が始まります。松永から逃げ出す女性もいましたが、残った多額の借金や、自ら金を無心した親族との関係に悩み、自殺した女性もいました。

1993年住居を探す際虎谷久美雄と出会う

Writing Pen Man - Free photo on Pixabay (605528)

松永太と緒方純子は、各地を転々としながら逃亡を続けます。しばらくすると、出身地であり土地勘もあった北九州に戻り、潜伏する住居を探すようになりました。この時知り合ったのが、不動産会社に勤務する虎谷久美雄です。

この時、松永太は身分を偽り虎谷久美雄が務める不動産会社を通して、複数のマンションを確保します。マンションの契約には、松永太が当時交際していた複数の女性の名義を使用しました。住居やマンションのやり取りをとおし、次第に松永と虎谷久美雄は関係を深めていきます。

虎谷は松永と親しくなるうちに生活がすさんでいく

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松永太と虎谷久美雄が親しくなるにつれ、虎谷久美雄自身の生活が荒んでいきます。当時虎谷久美雄は、離婚し娘を育てながら、恋人と同棲していました。

松永太はまず、虎谷久美雄を通して姉と接触し、夫との不仲を利用し離婚させます。その後、言葉巧みに翻弄し自身の交際相手の一人として関係を持つようになりました。虎谷久美雄は、マンションを仲介する際、連帯保証人なるなど、違法行為に手を出すようになります。

さらに架空の投資話を持ちだし、連日虎谷久美雄を酒の席に誘い続けました。

一人娘を松永に預ける

Active Adolescent Affection - Free photo on Pixabay (605535)

当時虎谷久美雄は、離婚し一人娘を育てていました。松永太はこの少女に目を付け、手に入れようと試みます。その方法が、保育士をしていた緒方純子の経歴を過剰に吹聴し、娘のためになると言葉巧みに誘導したのです。

虎谷久美雄にとって、たった一人の愛すべき娘でしたが、松永太を完全に信用していたため、預けることにしました。この時すでに、虎谷久美雄は洗脳状態だったとも言えるでしょう。預けられた虎谷久美雄の娘は、預けられた直後から松永太によって、性的虐待を受けるようになります。

松永は弱みを握られ松永の奴隷となる

Prison Prisoner Slavery Human - Free photo on Pixabay (605537)

娘を預けた後も、松永と虎谷の交流は続きます。虎谷久美雄は、もともとそれ程酒が強くありませんでした。飲みの席に誘われ大量に飲んでいるうちに、過去の過ちを自白してしまいます。清掃していない部屋を貸し出したり、軽犯罪と呼べる行為がほとんどでした。

しかし、その内容を松永太は過剰に責め立て、犯罪内容を書面に書かせます。この内容には、虎谷久美雄が行っていない罪も記載させられました。虎谷久美雄の弱みを握った松永太は、これまでの態度を一変させ、暴力をふるったり、命令をするようになっていきます。

1996年虎谷死亡

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