2019年9月4日 更新

北九州監禁事件の詳細!残忍な犯行手口や松永の生い立ちとは

多くの人々の心を操り、首謀者でありながら自分の手を一切汚さず命を奪っていった松永。北九州監禁事件は、信頼し合った家族内で殺し合った特殊事件なのです。この記事では、北九州監禁事件の詳細と、松永太の生い立ちやその後の様子について詳しくご紹介していきましょう。

目次

虎谷の娘

Girl Sad Desperate - Free photo on Pixabay (605679)

北九州監禁事件の生き残りの一人であり、松永太や緒方純子に父親を殺害され、自身もまた6年間監禁された少女は、事件の後も長い苦しみに苛まれていました。心に残る傷によって苦しみ続けることはもちろん、それ以外にも少女を悲しませる出来事があったのです。

日本には、事件で死亡した遺族を持つ被害者へ支払われる、給付金制度が存在しています。少女は、父親を殺され自らも監禁された等事件の被害者です。事件後、給付金制度を申請したところ、申請期限を過ぎたとし、支払いを拒否されました。

被害者給付金制度は、犯罪で死亡した7年以内に申請しなければならないという規定が存在しています。虎谷の死亡日が1996年と認定されたため、少女が給付金を申請した2006年は期限外とされたのです。
Woman Desperate Sad - Free photo on Pixabay (605681)

最終的に、少女に給付金が支払われることとなりましたが、この事案は、最高裁まで争われました。一審、二審ともに福岡県の対応は不当だという決定を下したにも関わらず、福岡県は最高裁に上告し、最後まで争ったのです。

被害者の生活や気持ちを少しでも助けるために設けられた制度のはずが、結果少女を苦しめる結果となりました。

緒方純子の長男

Feet Children'S Baby - Free photo on Pixabay (605682)

松永太と緒方純子がまだ、北九州監禁事件を起こす前の1993年1月、緒方純子は長男を出産しました。北九州監禁事件で換金に使用された部屋で、長男もまた生活しています。他にも、殺害した人々の解体や処理を手伝わされたという過去を持っているのです。

等事件がメディアで取り上げられる度、長男は過剰なバッシングを受けます。自身もまた監禁暴力の被害者であるにも関わらず、心無い言葉は今現在もぶつけられるようです。のちに彼は、「人殺しの息子と呼ばれて」という書籍を出版しました。

また、私生活では自身と同じく不幸な生い立ちを持つ女性と結婚しています。子供の存在は発表されていませんが、2人で寄り添いながら懸命に生きているようです。

緒方純子の次男

Hands Handyman Son - Free photo on Pixabay (605690)

松永太と緒方純子の間には、2人の子供がいました。長男も次男も、出生届が出されておらず、戸籍がない状態で生き続けていたのです。長男と同じく、次男もまた激しい虐待の中生活していました。

父親と母親が逮捕された後、息子たちは施設に預けられますが、学校生活を送るようになります。しかし、すぐに松永太の子供だと知られ、いじめや誹謗中傷を受け続けました。メディアに出演したり、書籍を出版した長男とは違い、次男は一切それらの発信を行っていません。

松永太の長男

City Parking Space Person - Free photo on Pixabay (605692)

松永太には、緒方純子との子供の他に、息子が1人います。緒方純子と交際する前に、結婚していた女性との間にできた子供です。この女性と松永太は、北九州監禁事件が発生する前に、離婚しています。

松永とこの女性の間に誕生した息子に関して、情報は全く見つかりませんでした。恐らく、息子の将来を考え、母親が必死に守り続けてきたのでしょう。もし、息子が松永太の子供だと発覚すれば、緒方純子の子供たちと同じく平和な日常が送れなくなってしまいます。

北九州監禁事件のその後

Killer Horror Jimmy - Free photo on Pixabay (605693)

北九州監禁事件では、残された子供たちが、それぞれ辛く悲しみながら懸命に生き続けています。この事件は、殺害された被害者や子供たちの人生を大きく変えたことはもちろん、それ以外にもあらゆる場所や人々に影響を与えました。

ここからは、北九州監禁事件のその後の様子について、ご紹介していきましょう。

漫画の題材となる

Reading Books Magazine - Free photo on Pixabay (605694)

北九州監禁事件は、事件後数十年たったあと再度注目されます。それも、当時以上に注目されたと言えるでしょう。その理由は、漫画の題材として扱われたからです。前項でご紹介したように、闇金ウシジマくんという人気漫画のモチーフになりました。

そのため、事件当時産まれていなかった子供や、事件やニュースに興味がない人々にも知られることとなります。漫画内では、ある程度救いが描かれていましたが、実際の事件ではほとんど救いがありませんでした。作者は、事件を忠実に参考にしつつ、小さな希望のような救いを漫画に込めたと言えます。

関連書籍が発売される

Old Books Book - Free photo on Pixabay (605695)

松永太と緒方純子の息子は、自身の生い立ちや北九州監禁事件に関する書籍を出版しました。この出版に関して、「金儲け」「犯罪者の息子」等激しいバッシングが起こります。しかし、出版した人物は、犯罪者ではなく懸命に生活している一般人です。

住所の特定や実名をさらすなど、あってはならない犯罪行為だと言えるでしょう。この出版には、激しい幼少期の生活、事件直後受けた大きな被害、父親や母親との会話などが詳細に書かれています。どのように感じるかは読者の自由ですが、読んだことによって北九州監禁事件の恐ろしさを再度知ることになるでしょう。

緒方純子の息子がメディアの取材を受ける

Camera Photography Photograph - Free photo on Pixabay (605697)

緒方純子の長男は、メディアの取材も受けています。受けるきっかけになったのが、メディアで放送された北九州監禁事件です。北九州監禁事件に関する事柄が放送された後、激しい誹謗中傷が長男の元に寄せられました。全く無関係な事や、誤った情報もあったため、憤りを感じた長男はテレビ局に抗議します。

当時の番組プロデューサは、それならと取材を申し入れ、長男も発信することを決意したのです。長男の出演でも、賛否両論巻き起こりますが、冷静に放送を読み解くと、長男が完全な被害者であることが理解できる内容でした。

北九州監禁事件の首謀者松永には未だに反省が見られない

Scam Hacker Security - Free photo on Pixabay (605699)

多くの犠牲者を作り、子供たちの人生までも大きく狂わせた首謀者松永に、現在も反省の色は見られません。面会に訪れた息子にたいして、自身が助かるように「著名を集めて欲しい」と頼むなど、塀の中に居ても当時と変わらない様子です。

北九州監禁事件は、洗脳や監禁という恐怖を世間に与えただけの事件ではありません。犯罪者は更生するのか、そして犯罪者の家族を加害者として扱っていいのかと、今なお世間に問いかけている事件なのです。

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