ウシジマくんの「洗脳くん」は実話？元ネタの北九州洗脳事件とは

ウシジマくんに登場する「洗脳くん」とは

漫画『闇金ウシジマくん』の中でも、特に衝撃的なストーリーとなっている「洗脳くん編」。人間のマインドコントロールから家族内での殺人などショッキングな内容が描かれ、ドラマ版のシーズン3の原作にもなるなど多くの読者に印象を残している問題作です。

でも実はこの話、完全な創作ではなく実在の事件が元ネタになっていたことをご存知でしょうか。POUCHSでは「洗脳くん編」の簡単なあらすじから、モデルとなった事件の概要をご紹介します。

また、POUCHSは恋愛や雑学に関する記事を多数取り扱っております。この事件の犯人像を知るうえでポイントとなる"サイコパス"についても知っていただくと、より事件の内容についての理解も深まるでしょう。

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サイコパスとは一体どんな人の事をいうのか？サイコパスの特徴や傾向知りたい、また身の周りの人かサイコパスかどうか知りたい方、またはサイコパスに悩んでいる方のために、サイコパスについてまとめていきます。また過去にサイコパスが起こした事件もいくつかご紹介します。

洗脳くんの結末

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まずは問題作「洗脳くん編」についてのあらましからご紹介していきましょう。どこにでもいるOLが爽やかな風貌の詐欺師や、信じていた占い師の手によって破滅していく姿が描かれる一編。

「運命の相手」と信じた男との出会い～男の豹変、家族全員の監禁生活や虐待。そして金銭の搾取、殺人、遺体損壊まで、マインドコントロールによって正常ではなくなった人々の、悲惨な生活が展開されていきます。

男から搾取され続け、お金に困った主人公のOLは、やがて借金の借入のためウシジマくんのもとを訪れることに。

コミックス26～28巻

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「洗脳くん編」が収録されているのは、闇金ウシジマくんのコミックス26～28巻。この3冊が丸々「洗脳くん編」となっているので、ウシジマくんを初めて読むという場合でも手にとりやすいです。

また、ストーリーに関しては主要登場人物が必要最低限しか出てこないうえ、主人公のOLは中盤までウシジマくんとは関わらずに進むので、初心者の方の入口としても最適といえるでしょう。

そのため、この「洗脳くん編」を読んだ後で、1巻から読み進めてみるのもおすすめです。

結婚を焦るOL

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主人公は上原まゆみという女性。28歳のOLで、ライフスタイル雑誌の編集者をやっています。恋人はいるものの、彼氏は無職で浮気もしているダメ男。その為まゆみは結婚に踏み切れないままでいました。

ある日、彼女は懇意にしている勅使川原(てしがわら)という占い師のもとを訪れることにし、その道中で一人の男と出会います。男の名前は神堂大道(しんどうだいどう)。非常に親切で感じの良い青年でした。

すると、占い師の勅使川原からまゆみは「その男性が運命の人です」と言われ驚くことに。はじめは半信半疑でしたが、その後も偶然の再会が続き、ついにまゆみは彼氏と別れ、神堂と婚約することにします。

洗脳されるOL

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神堂はまゆみの家族からも気に入られ、順調に交際は続いていきます。恋愛だけでなく仕事も上手く運び、まゆみは勅使川原への信頼をますます深め、勅使川原から勧められる商品なども購入。

しかし神堂は徐々に豹変していきます。まゆみの交友関係を無理やり絶たせるなど支配的な行動を開始。それでも時には彼女に優しく接することもあり、まゆみはすべての行動は神堂の愛ゆえなのだと納得します。

ところが神堂の行動はさらにエスカレート。「会社の立ち上げ資金が欲しい」という名目で500万円の出資を頼み、まゆみに友人や知人への資金繰りを強要します。

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資金繰りをさせるため会社に行くことも禁止され、食事も満足に与えられない虐待がスタートし、追い詰められるまゆみ。

神堂の【DV】と【優しさ】による巧みな支配によって、まゆみはいつの間にか逃げ出すことのできない洗脳状態に陥ってしまっていたのです。

信じていた占い師の裏切り

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運命の男であったはずの神堂からのDVと金銭の搾取。まゆみにそれを助言した占い師の勅使川原と神堂は実は繋がっており、まゆみとの出会いも仕組まれたものだったのです。

神堂はまゆみの家族に近づく中で、まゆみの妹であるみゆきとも関係を結んでおり、それをネタにみゆきを脅迫。デリヘルで働かせて金銭の搾り上げを始めます。このデリヘルへの女性斡旋をしているのも勅使川原でした。

上原家の全財産、全資産を奪おうと計画していた神堂と勅使川原に、まゆみ達はまんまとハメられてしまったのです。

家族同士の対立

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神堂の計画は順調に進行していきます。今度はまゆみの家族全体を巻き込み洗脳を開始。

まゆみが麻薬の常習犯であり、松田明日香という女性(この女性も神堂に洗脳されています)の父と不倫をしたなどの嘘を並べ立て、「まゆみがこうなってしまったのはあなた達の教育のせいだ」とまゆみの両親である重則と和子に罪悪感を背負わせます。

神堂は通電による虐待でまゆみの精神状態を正常ではなくさせ、次に神堂の正体をかねてから疑っていた重則に家族内の憎しみが向かうよう仕向けます。そしてみゆきの夫であるカズヤに重則への通電を行なわせ、虐待はどんどんエスカレート。

殺人/死体損壊

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カズヤから度重なる通電を受けて、ついに重則は死亡してしまいます。神堂は上原家の者達に遺体の処理を命令。ミキサーを使って肉体を刻み、鍋で骨を徹底的に煮込んで液状化。上原家の面々は父の遺体をまたたくまに損壊していきます。

一方で、まゆみの母である和子も実は家族に内緒で何度となく神堂と体を重ねていました。それを知ったみゆきは「自分はデリヘルで稼いでいるが母は何の利益も生み出していない」と和子を罵倒。

それによって実の娘であるみゆきを憎んだ和子は、ミキサーで肉団子となった遺体をみゆきが運ぶ際に襲撃して、みゆきの立場を危ういものにしようと画策しますが失敗。家族は既に互いの憎悪のみの関係となり果てていました。

借金するOL

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神堂にとって重則の死は少々想定外でした。次に神堂は重則を直接的に死に追いやった罪人として、みゆきの夫カズヤに家族の憎悪が向くように仕向けます。と同時に、資金集めで家族間を競争させ、上原家の対立はさらに苛烈なものに。

まゆみは借金をするため、ついに闇金業者カウカウファイナンスを訪れ、ウシジマくんと対面します。妊娠しているから中絶費用が欲しいとせがむまゆみに対し「証拠を見せろ」と詰めるウシジマくん。

まゆみはその場で妊娠検査薬を使用しますが、なんと本当に神堂の子を身籠っていました。無事お金を借り入れたまゆみは、つい本音が漏れ「助けて」とその場で呟きます。ウシジマくんはその一言に気付き、何かあった際には連絡をするよう言い渡します。

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ウシジマくんの「洗脳くん」は実話？元ネタの北九州洗脳事件とは

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ウシジマくんに登場する「洗脳くん」とは