目次
- ウシジマくんに登場する「洗脳くん」とは
- 洗脳くんの結末
- コミックス26~28巻
- 結婚を焦るOL
- 洗脳されるOL
- 信じていた占い師の裏切り
- 家族同士の対立
- 殺人/死体損壊
- 借金するOL
- 捕まった神堂
- 洗脳くんは実話?元ネタの北九州事件
- 2002年北九州洗脳事件
- 犯人
- 標的
- マインドコントロール
- 体罰
- 事件の結末
- マインドコントロールとは
- 特定の結論に誘導する技術
- アスリートなどが心理状態を調整すること
- 日本でのマインドコントロール
- 世界でのマインドコントロール
- オウム真理教もマインドコントロール?
- ウシジマくんの概要
- テレビドラマ化及び映画化
- 世間で起こった実際の事件が元ネタ
- 闇金の実態
- 闇金運営は違法行為
- 以前は激しい取り立てがあった
- 現在は漫画のような取り立てはしない
- 大手企業名が社名に使われるケースも
- 他にも?ウシジマくんにおける実話
- ホストくん
- フリーエージェントくん
- ヤミ金くん
- 登場人物にも元ネタがある
- 丑嶋馨
- 鰐戸三兄弟
- 滑皮秀信
- 「フーゾクくん」登場の彫り師
- 読んでみよう!リアル漫画「闇金ウシジマくん」
捕まった神堂
via pixabay.com
みゆきのデリヘルでの客であるヤクザの柏木が、近頃来店していないみゆきを探しに監禁先のアパートへやってきます。しかし柏木は和子、みゆき、神堂の手によって殺害。
そして柏木に金を貸していたウシジマくんもついにこのアパートへやってきます。神堂、和子、みゆきはウシジマくんにも襲い掛かりますが、ウシジマくんは攻撃の手を避け、逆に神堂を捕らえました。
そしてまゆみにお金を貸しているウシジマくんは神堂のことをボコボコに絞め上げます。さらに上原家の虐待で意思を失っていると見せかけていたカズヤが自らの血液を使って壁に虐待内容を綴っていたことが判明し、それが証拠となってとうとう神堂は警察に逮捕されました。
そして柏木に金を貸していたウシジマくんもついにこのアパートへやってきます。神堂、和子、みゆきはウシジマくんにも襲い掛かりますが、ウシジマくんは攻撃の手を避け、逆に神堂を捕らえました。
そしてまゆみにお金を貸しているウシジマくんは神堂のことをボコボコに絞め上げます。さらに上原家の虐待で意思を失っていると見せかけていたカズヤが自らの血液を使って壁に虐待内容を綴っていたことが判明し、それが証拠となってとうとう神堂は警察に逮捕されました。
洗脳くんは実話?元ネタの北九州事件
via pixabay.com
上記なようなショッキングな内容の、闇金ウシジマくんの「洗脳くん編」。同作の中でも異質な空気を放つ程に残酷で生々しい描写が多いことでファンの間では伝説的な問題作でした。
しかしそれにはひとつの理由があるのです。それこそが冒頭でも述べた通り、このストーリーにはモデルとなった実際の事件があること。
それは2002年に福岡県で起こった『北九州監禁殺人事件』。その内容はあまりにも凄惨であり、ウシジマくんにおける「洗脳くん編」はまだ描写を和らげているほどです。では、それは実際にどのような事件だったのでしょうか。
しかしそれにはひとつの理由があるのです。それこそが冒頭でも述べた通り、このストーリーにはモデルとなった実際の事件があること。
それは2002年に福岡県で起こった『北九州監禁殺人事件』。その内容はあまりにも凄惨であり、ウシジマくんにおける「洗脳くん編」はまだ描写を和らげているほどです。では、それは実際にどのような事件だったのでしょうか。
2002年北九州洗脳事件
via pixabay.com
『北九州監禁殺人事件』とは、一人の男による「監禁」「虐待」「拷問」によって複数人の被害者がマインドコントロールによって洗脳され、親子三世代にわたって家族同士が殺し合う結果にまでなった事件。
2002年にこの事件が発覚しましたが、"血縁者である家族同士による殺害"、"拷問内容の悲惨さ"、"被害者および加害者には子どもまで含まれる"といった凄惨すぎる内容から報道規制がかけられたほどでした。
そのため、現在においても事件内容の衝撃度に比して一般的な知名度はそこまで高くありません。しかし史上稀に見る凶悪犯罪として日本の事件史には深く刻まれています。
2002年にこの事件が発覚しましたが、"血縁者である家族同士による殺害"、"拷問内容の悲惨さ"、"被害者および加害者には子どもまで含まれる"といった凄惨すぎる内容から報道規制がかけられたほどでした。
そのため、現在においても事件内容の衝撃度に比して一般的な知名度はそこまで高くありません。しかし史上稀に見る凶悪犯罪として日本の事件史には深く刻まれています。
犯人
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主犯となったのは松永太死刑囚。そして内縁の妻である緒方純子受刑者。逮捕当時はどちらも40歳で、この二人は高校時代の同級生でした。
緒方純子は犯人ではありますが、同時に松永死刑囚から拷問や虐待を受けて、洗脳されていた一人でもあります。二人は学生時代にはそれほどの接点はなく、大人になってから松永死刑囚が卒業アルバムをたよりに緒方純子へ連絡を取り、そこから二人の交際が始まっていくことになりました。
ただ実は松永死刑囚はこの当時から妻子を持つ身であり、二人は当初不倫関係。しかし松永死刑囚は離婚を約束し、二人は婚約を結びます。
緒方純子は犯人ではありますが、同時に松永死刑囚から拷問や虐待を受けて、洗脳されていた一人でもあります。二人は学生時代にはそれほどの接点はなく、大人になってから松永死刑囚が卒業アルバムをたよりに緒方純子へ連絡を取り、そこから二人の交際が始まっていくことになりました。
ただ実は松永死刑囚はこの当時から妻子を持つ身であり、二人は当初不倫関係。しかし松永死刑囚は離婚を約束し、二人は婚約を結びます。
標的
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松永死刑囚が連絡を取った緒方純子は、父が村議会議員という資産家の娘でした。緒方一家は当初こそ松永死刑囚の人間性に対して懐疑的な目で見ていましたが、当時の妻と離婚し、緒方純子と再婚をしてこの家の婿養子となることを「事実確認書」によって約束します。
それ以降、松永死刑囚の爽やかで人当たりのよい振る舞いによって緒方家は彼のことを受け入れるようになっていきました。しかし、この直後から松永の緒方純子に対する態度は一変。
緒方純子のせいで妻に不倫交際がバレ、結婚ができなくなったなどと因縁をつけ、暴力を振るい、さらに自分への愛情の印と言い伏せて彼女の体に煙草の跡や松永死刑囚の名前の刺青を入れさせました。
それ以降、松永死刑囚の爽やかで人当たりのよい振る舞いによって緒方家は彼のことを受け入れるようになっていきました。しかし、この直後から松永の緒方純子に対する態度は一変。
緒方純子のせいで妻に不倫交際がバレ、結婚ができなくなったなどと因縁をつけ、暴力を振るい、さらに自分への愛情の印と言い伏せて彼女の体に煙草の跡や松永死刑囚の名前の刺青を入れさせました。
マインドコントロール
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松永死刑囚から罵倒され、劣等感と罪悪感を埋め込まれた緒方純子。彼女はそうした心理的な作用と暴力による恐怖で服従させられ、徐々に松永にコントロールされていきます。
一方、緒方の母は松永死刑囚に「娘と別れてほしい」と相談。しかし松永はホテルに連れ込んで、この母とも肉体関係に持ち込みました。この事実を聞かされた緒方は母に対し嫌悪感を抱くように。
一方、緒方の母は松永死刑囚に「娘と別れてほしい」と相談。しかし松永はホテルに連れ込んで、この母とも肉体関係に持ち込みました。この事実を聞かされた緒方は母に対し嫌悪感を抱くように。
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松永は家業の布団販売会社が倒産した後、様々な詐欺事件を起こし緒方純子と共に全国指名手配され、警察から逃亡。潜伏先となるマンションを入手しますが、その仲介をした男性を嘘の投資話や夫婦関係の相談に乗ることで取り込み、虐待によってコントロール。男性の娘も人質として監禁、虐待します。
同じく、緒方純子の妹夫婦に対しても監禁して虐待。そして松永は緒方純子の妹とも肉体関係を結び、それを妹の夫に明かすなどして夫婦間の信頼関係を崩し、都合よく動かしていきます。
同じく、緒方純子の妹夫婦に対しても監禁して虐待。そして松永は緒方純子の妹とも肉体関係を結び、それを妹の夫に明かすなどして夫婦間の信頼関係を崩し、都合よく動かしていきます。
体罰
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松永死刑囚は、緒方一家全員を監禁し、あるルールを設けました。それは、食事は1日1回。それも松永死刑囚の指示した時のみ。部屋を移動する時には匍匐前進を強制したり、自由な会話も禁止。排泄も松永死刑囚の許可がいり、1日1回まで。睡眠も1日3~4時間で、昼間に取る形で行われました。
こうしたルールを破ったり、逃走を図ったりすれば罰が下されます。それはコンセントにコードをつないで電流を流される通電によるもの。体のいたるところに電流が流され、緒方純子の妹の子ども(小学生)に対しても行なわれました。
こうしたルールを破ったり、逃走を図ったりすれば罰が下されます。それはコンセントにコードをつないで電流を流される通電によるもの。体のいたるところに電流が流され、緒方純子の妹の子ども(小学生)に対しても行なわれました。
事件の結末
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松永死刑囚は家族をランク付けすることで敵対心が生まれるよう操作。やがて、緒方純子の父を皮切りに、次々と家族の人間達は殺害されていきます。
それは身内同士での殺し合いであり、それぞれの人間は被害者でありながら、別の局面では加害者となっていきました。緒方純子の妹が殺害される際には、その娘も体を押さえつける役として加担させられたといいます。
それは身内同士での殺し合いであり、それぞれの人間は被害者でありながら、別の局面では加害者となっていきました。緒方純子の妹が殺害される際には、その娘も体を押さえつける役として加担させられたといいます。
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ただ、実際の殺害時には、憎しみに駆られてというわけではなく、この地獄のような状況から出口がなく、やむなく殺した側面が大きかったそうです。ただそれも「本人たちの意思による殺害」となるよう松永にコントロールされていたといえるでしょう。
結局緒方一家は、純子受刑者を除いて全員殺害されました。そしてその後、かつて松永死刑囚らにマンションの仲介をしたのちに殺された男性の、残されていた娘が脱出し、それによって事件は明るみに。犯人は逮捕され、事件は終息しました。
結局緒方一家は、純子受刑者を除いて全員殺害されました。そしてその後、かつて松永死刑囚らにマンションの仲介をしたのちに殺された男性の、残されていた娘が脱出し、それによって事件は明るみに。犯人は逮捕され、事件は終息しました。
マインドコントロールとは
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