2019年8月8日 更新

校門圧死事件の概要!神戸高塚高校で起きたこの事件の本当の問題とは?

神戸高塚高校で起きた校門圧死事件とはどんな事件なのでしょうか。この事件により罪に問われた教諭・細井敏彦とはどんな人物なのでしょうか?教諭一人の問題なのか、それともこの事件の本当の問題が別にあるのか?それを紹介していきたいと思います。

目次

校門を閉めた教員は、救急車で搬送された女子生徒に付き添うわけでもなく、普通に試験監督を勤めていたと言います。しかし、この教員は試験監督をせず校長室にいて女子生徒の状態を確認していたと本人は語っており、どちらが本当なのか、わかりません。

この教師は、前日にも学校の前の道路を横断したという理由で、女子生徒を殴っていた・顧問をしていた野球部では、キャッチャーマスクで額を割られた生徒もいたと話す生徒もいます。こういう側面があるため、事件直後に試験監督だって出来るだろうという憶測なのかもしれません。

校門圧死事件への批判

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日本は、教育を受ける権利が憲法によって保証されており誰もが学校に通うことが出来ます。そんな中、1990年7月6日に学びの場であるはずの学校で、門扉に挟まれて女子生徒が亡くなるという事件が起こりました。

この校門圧死事件は、学校側の不適切な行動そして対応により、世間から多くの批判が起きることになりました。この事件への批判とは、いったいどんなものがあったのでしょうか。詳しく説明していきたいと思います。

重量のある校門を強制的に閉める危険行為

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警察の現場検証において、門扉の重さは230キロであり、勢いよく閉めるとヘルメットをも砕く破壊力を発揮することが証明されています。

そんな凶器ともいえる重量のある校門を、遅刻者として認定するために強制的に閉める危険行為を行う必要があったのでしょうか。門扉を1人通れるぐらいまで閉めて教師が生徒を止めることだって出来たはずです。それをせず門扉を閉めて強制的に閉め出すと言う方法が適切だったのかは疑問です。

大事故があったにも関わらず試験を続行した

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凶器と言って過言ではない重量のある門扉に生徒が挟まれ、救急車で運ばれています。しかし、学校側何事もなかったかのように期末テストを開始しました。

事件を目の当たりにした生徒が少なからず居たにも関わらず、教師からの説明もなくテストを受けさせられた生徒は、まともにテストを受けることなど出来なかったでしょう。生徒の心に寄り添うことなく、そして被害にあった女子生徒に付き添うわけでもなく、淡々と日々の業務をこなす学校・教師の心はいったいどんなものだのでしょうか。

女子生徒の容態について嘘を付いた

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教諭たちは生徒に対し事件直後に「重傷だが生命に別状はない」と説明をしていました。生徒が亡くなっているにも関わらず期末テストを通常通り行なっていたということも、異常に感じられてしまうほど違和感を感じます。

目撃した生徒は、「右手が前に出ていた。立ったまま身体が斜めになって挟まれていた。声もあげず、そのままボテンと倒れた。耳からも血が出ていて、すごい血の量だった」と話しており、そんな状況で「生命に別状はない」と説明されて納得した生徒はどのくらい居たのでしょうか。

関係教師を試験監督として勤務させていた

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事件当日は期末テスト初日であり、学校側は事件当日でも通常通りテストを行なっています。また加害者である教師の細井敏彦は、事件後テスト監督として学校業務を続けていたと言われていますが、本人は否定しています。

関係教師を普通に勤務させていた学校側も、勤務していた教師も、どんな神経をしているのでしょうか。生徒に怪我を負わせ病院に付き添わせるわけでもなく、警察に通報せず血を洗い流し何事もなかったかのように普段と変わらない日常を送る神経がわかりません。

校長は教員個人の責任だと主張した

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神戸高塚高校の校長は事件発生の前年度に兵庫県高等学校生徒指導協議会神戸支部長、同校生徒指導部長は同協議会常任委員であったため管理教育や生徒指導を推進しており、「全教師による校門や通学路での立ち番指導」は協議会で高く評価されていました。

当時は日本で5校しか採用されていない学校安全に関する「研究指定校」でもあった高塚高校ですが、教師を指導・監督する立場・責任がある校長や兵庫県教育委員会は、あくまでも教員個人の責任だと主張したのです。

刑事裁判では学校の責任について言及されていない

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校長、兵庫県教育委員会は教員個人の責任を主張し、刑事裁判では教諭の過失を認定したものの学校側の責任や管理教育の是非については触れられませんでした。教諭一人の責任であるかのような報道もあったが、生徒数が増加し管理教育が漫然と行われて発生した事件であり社会に大きな影響を与えています。

当事者である教諭は「業務上過失致死」の疑いで書類送検されていますが、教師を指導・監督する立場である学校の責任について言及されなかったのは、「上から下」への権力行使という形でしか事態が動かず、下の人間を切ればいいという考えでしかないのではないかと疑ってしまいます。

保護者会の内容の公開拒否

No Negative Cards - Free image on Pixabay (511544)

7月20日には、全体保護者会が行われており、出席した保護者は学校の対応のまずさを批判しています。その保護者会の模様を録音したカセットテープが残っており、冒頭には以下の発言がありました。

「保護者会は従来から本校では一切公開していないはずのもので、マスコミの方に流れまして、生徒がひどく困っております」とマスコミを批判。「また、何かご要望がありましたら、そのときにもう1回来てもらいましたら、録音は聞いてもらえると思います」と発言しているのです。
No Negative Finger - Free image on Pixabay (511545)

しかし、兵庫県側は「録音テープは、公文書の公開等に関する条例において公開の請求の対象にならない。会議の内容を録音したテープの反訳書および、全体保護者会の会議録は初めから存在しません」と説明し拒否をしています。

学校側はテープを処分していましたが、PTA側はテープを保管していたため公開されましたが、公開されたのは事件の8年後のことでした。平然を嘘をつくとは、生徒の死を何だと思っているのでしょうか。

批判への学校の弁明

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登校時間の門限になったことで遅刻を取り締まる目的で、教諭が校門を閉め始めました。遅刻をするとグラウンドを走らされることを知っていた生徒たちは、校門が閉められるのを知って、校門に殺到します。校門圧死事件当時は、30名ほどの生徒が門扉とコンクリートの隙間に殺到していたと言われています。

その際、不幸にも、門扉とコンクリートの隙間に、神戸高塚高校の1年生女子高生が挟まれ死亡するという事件でした。当初から学校側の隠蔽とも取れる行動があり、学校側の対応については批判が殺到していました。その批判に対して学校側は、どんな弁明をしてきたのでしょうか。

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