2019年7月1日 更新

不思議の国のアリス症候群の症状と原因!治し方と対策方法は?

「不思議の国のアリス症候群」という言葉をご存知でしょうか?寝る前など、決まった時間に発症しやすく、子供の症状と言われていますが、実は大人でもなることが分かっています。今回は、これらの原因と治し方、そして診断テストをご用意いたしましたので、確認してみましょう。

ストレスに関しては、日常生活に気を配ることが重要な治療法です。例えば、規則正しく生活したり、朝日をしっかり浴びて、運動や散歩をして、食事の時間や管理をしつつ、しっかり睡眠を取ることで、イライラしづらくなり、ストレスを避けることができます。この辺りは、心がけ次第となります。

特に子供の場合、新学期が始まるなど、環境の変化による不安や焦りから、ストレスが影響することがあります。片頭痛にもつながります。これらは、脳の中で「第五次視覚野」の異常が原因とも考えられており、小児片頭痛だけでなく、熱性けいれんや高熱、脳炎のあとに発症する事もあります。

また、場合によっては、1〜2カ月経ってから遅れて症状が出てくることもあるので、普段からきっかけとなることを意識して避けたり、注意しておくことが重要です。

子供なら小児科医へ

Little Girl Wildflowers Meadow - Free photo on Pixabay (413500)

この病気の専門は、おもに神経内科や脳神経外科、神経眼科であり、それらの医師にはよく知られている病気です。しかし、まだ世間一般的には、認知度が高いわけではありません。ですので、目に見える世界の異常だからと考え、普通の眼科に行った場合、特に何も診断がつかないときもあります。

子どものうちの小児片頭痛であれば、まずは小児神経科で、必要に応じて頭痛の専門医を紹介してもらうことが必要になります。まずは片頭痛そのものを治療することが大切です。「不思議の国のアリス症候群」は、命に関わる病気ではないので、症状を受け入れ、うまくつき合っていくことが重要です。

花粉症などと違い、周囲が一見して症状に気づく事はないですが、対応として、症状を悪化させるような行動を避け、できる限りその症状を抑えるように心掛けましょう。

大人なら心療内科へ

X-Ray Of The Jaw Dentistry - Free photo on Pixabay (413473)

うつ病などの前触れであることも考えると、まずは心療内科を受診することをお勧めします。頭痛などが激しい場合は、精密検査をまずしてから心療内科を受診するように勧められます。

もし、ストレスやうつ状態に近い時に発生しやすいなどの傾向が分かれば、そこで対処法を医師と一緒に考えるようにしましょう。子供の場合と同じように、無理をせず、精神的にも身体的にも負荷をかけないようにすることが重要ですので、コントロールできることから対処しましょう。

不思議の国のアリス症候群は芸術に富んだ人が多い

Abstract Art Background - Free photo on Pixabay (413456)

ここでは、「不思議のアリス症候群」を発祥していたと考えられる著名な人を4人に厳選してご紹介いたします。有名な人や、意外な人が症状を発症していたことが分かります。雑学としてもぜひ一読していただければ幸いです。

ルイス・キャロル

Fireworks Rocket New Year'S Day - Free photo on Pixabay (413458)

ルイス・キャロル(1832年1月27日~1898年1月14日)は、イギリスの数学者、論理学者であり、写真家、作家としても活動していました。本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンで、「ルイス・キャロル」は作家としてのペンネームです。

作家としてのルイス・キャロルは、「不思議の国のアリス」の作者です。この作者が症候群を発症していたことは意外に感じる人が多く、病名の由来となっただけあり、作者自身の症状を作品に折り込んでいるとも言えるのです。

ジョナサン・スィフト

Stars Field Long Exposure - Free photo on Pixabay (413460)

ジョナサン・スウィフト(1667年11月30日~1745年10月19日)は、イングランド系アイルランド人の作家であり、詩人、司祭でもあります。著名な作品としては「ガリバー旅行記」が最も日本人に知られています。一度は耳にしたことのある作品のはずです。

ガリバー旅行記の中でも、体の大きさに関わるストーリーが書かれていますが、これも作者の体験を折り込んでいたものと考えられています。ちなみに、1976年から発行されていたアイルランドの10ポンド紙幣にも、肖像がとして使用されていた著名人です。

芥川龍之介

Mt Fuji Volcano Mount - Free photo on Pixabay (413462)

芥川龍之介(1892年3月1日~1927年7月24日)は、日本の小説家として有名であり、本名も同じです。芥川賞などもあることから、今でも非常に愛される作家です。作品の多くは、短編小説であり、「今昔物語集」「宇治拾遺物語」などの古典から題材をとったものが多い傾向があります。

「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いており、学生が使う教科書にもよく掲載されているため、彼の文章を一度は読んだことがあるはずです。非常に才能があったわけですが、アリス症候群を発症していたことは意外と知られていません。

このように見ていくと、作家や小説家の方など、異才と言われるような芸術家にも発症しやすい傾向があるとも言えます。人と異なる体験や苦しみが、作品への創造力をかき立てた可能性すら見受けられます。

樋口一葉

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樋口 一葉(1872年5月2日~1896年)は、日本の女性小説家です。彼女の肖像は2004年11月1日発行分から五千円札に使用されています。顔のシワが少なく、偽造を避けるために、少し発行が予定より遅れたというエピソードもあります。女性として紙幣に採用されたのは、神功皇后以来123年ぶりであり、2人目です。

生活に苦しみながら、「たけくらべ」「にごりえ」といった作品を作り、森鴎外などの著名人からも絶賛されました。わずか1年半でこれらの作品を作り上げた事に驚きでしたが、24歳6ヶ月という若さで、肺結核により死去しました。亡くなった後に発表された「一葉日記」も高い評価を受けました。

文章自体も非常に美しい文体と言われており、亡くなる間際にこれらを作り上げたのは優れた才能があったからとも言われています。当時、貧困していた事を「お足が無い」と言い、手足が無くなったダルマが、「一枚の葉」の舟に乗り、中国へ渡った逸話から、「一葉」という名前を考案したと言われています。

不思議の国のアリス症候群は珍しい症状ではないので安心を

Cheers Beverage Drink Booze Root - Free photo on Pixabay (413451)

近年、SNSでは「不思議の国のアリス症候群」を体験している人が非常に多い傾向があります。むしろ、今までも発症している人はいたのですが、SNSやネットの普及により、他にも発症している人がたくさんいた事が判明したとも言えます。

症状を話した体験談としては、多くの方が、親や周囲から「冗談ばかり言っちゃダメだよ」「気のせいじゃない」「勘違いかもしれないからあまり気にしないで」といった言葉や対応をされた人がほとんどです。つまり、医者の診察までたどり着かない人が多く、大人になるにつれ、症状が消えたわけです。
Beauty Woman Forest - Free photo on Pixabay (416926)

一度このような応対をされると、その後症状が続いても、親に話さない子供も多くなるのは必然です。大人になっても発症する傾向があることを考えると、適当な対応が悪化につながることもあると分かります。医師に対しても、上手く言えない人が多く、医師と親しくなってから症状を話す人もいます。

また、中には、診察の途中で「親も子どものころ同じ症状があった」と判明するような展開になることもあります。このように相手を理解してあげることで、不安が安らぎ、そうすることでストレスも減少して、症状がおさまる事例もあるので、適切に応対する事の重要さが分かります。

ですので、親は子供の話をよく聞いてあげるようにしましょう。もちろん冗談を言う事もありますが、真偽を確かめつつ、共感と理解してあげることに努め、視覚異常以外の精神面の不安や体調の変化なども気を付けて見てあげることが重要なのです。精神の安定が症状の安定につながります。

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