目次
- ネガキャンの意味
- 本来は選挙戦術の1つを指す
- 選挙戦術としてのネガキャンとは
- 対立候補の欠点や問題点を挙げて蹴落とすという手法
- アメリカの大統領選挙が有名
- 日本の選挙や政治活動でも行われている
- 選挙でのネガキャンが違法にならない理由
- 事実でないことを広めた場合には違法となる場合も
- ネットでのネガキャン行為
- 外国製の家電を批判し日本製品の品質を褒める
- アイドルや女優を別の芸能人と比較して批判する
- 特定のゲームソフトやハードウェアを他と比べて批判する
- 比較対象なくただ批判やネガティブな書き込みをする場合も
- ネットで行われるネガキャンが本来のネガキャンと違う点
- 組織的なものではなく個人が行っている場合がほとんど
- 明確な目的がなく批判すること自体が目的の場合も
- 利害関係がない人が批判に加わることもある
- 根拠がない誹謗中傷が行われている
- ネットでネガキャンをする人の心理
- 商品やサービスに対して不満や怒りがある
- 改善してほしい
- 他に推したい商品やサービスがある
- 他の人に自分と同じ目に合ってほしくない
- 目立ちたい
- 憂さ晴らししたい
- 日本人はネガキャンが好き?日本のネットにネガキャンがあふれる理由
- 日本人はゲームに対するネガキャンが多いことが証明された?
- 面と向かってクレームを言うのが苦手だから
- 商品やサービスの品質に高い水準を求めているから
- 相対評価をする文化があるから
- うざい!ネガキャンに悪い印象を受ける人も多い理由
- 自分が気に入っている商品やサービスを悪く言われるから
- 感情的な書き込みが多いから
- 信憑性が薄いから
- 侮蔑的・差別的な表現が使われることもあるから
- ネガキャンは営業妨害?訴えられることもある?
- 問われる可能性のある罪は?
- 事実でないことを広めてはいけない
- 侮蔑的であるなど表現方法によっては問題になることも
- 本人にそのつもりがなくてもネガキャンと捉えられることもある
- 実生活でネガキャンをしない方がいい理由
- 場の雰囲気が悪くなり印象も悪くなる
- 幼い人と思われる
- うざいと思われて友達がいなくなる
- 信頼を得られなくなる
- 意見するのとネガキャンは違う!誹謗中傷は控えて!
ネガキャンの意味
via pixabay.com
近年ネットを中心にネガキャンという言葉を目にする機会が増えました。ネガキャンとは、どういう意味で使われている言葉なのでしょうか?
以下でネガキャンという言葉の意味を詳しく解説します。
以下でネガキャンという言葉の意味を詳しく解説します。
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本来は選挙戦術の1つを指す
via pixabay.com
ネガキャンとは、ネガティブ・キャンペーン(Negative campaigning)の略で対立する相手の欠点を批判して社会的な評価を落とそうとする手段のことです。
本来は政治における選挙戦術の1つで対立候補の政策や人格を攻撃しておとしめることで有権者の信頼を失わせようとする手法を指します。
ただし、現在では選挙に限らず、さまざまな場面で同様の手法が用いられており、それらを総称してネガキャンと呼びます。特にインターネット上でネガキャンが頻繁に行われるようになっており、社会問題になっています。
本来は政治における選挙戦術の1つで対立候補の政策や人格を攻撃しておとしめることで有権者の信頼を失わせようとする手法を指します。
ただし、現在では選挙に限らず、さまざまな場面で同様の手法が用いられており、それらを総称してネガキャンと呼びます。特にインターネット上でネガキャンが頻繁に行われるようになっており、社会問題になっています。
選挙戦術としてのネガキャンとは
via pixabay.com
ネガキャンは、もともとは対立候補を批判する選挙戦術を指す言葉です。以下で選挙戦術としてのネガキャンについて解説します。
対立候補の欠点や問題点を挙げて蹴落とすという手法
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先に解説した通り、狭義のネガキャンは選挙戦術の1つです。選挙の際に対立する候補を直接的・間接的に批判して有権者の評判を落とそうとする手法を指します。
直接的な方法としては、演説などで対立候補を名指しして政策や人格を批判する手法があります。間接的な方法としては、暗に対立候補を揶揄する内容の広告を出したり匿名で対立候補に不利な情報を流したりする手法があります。
事実に基づく批判もありますが、中には事実を極端に誇張したり全くのデマを流したりする場合もあります。
直接的な方法としては、演説などで対立候補を名指しして政策や人格を批判する手法があります。間接的な方法としては、暗に対立候補を揶揄する内容の広告を出したり匿名で対立候補に不利な情報を流したりする手法があります。
事実に基づく批判もありますが、中には事実を極端に誇張したり全くのデマを流したりする場合もあります。
アメリカの大統領選挙が有名
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ネガキャンはアメリカ大統領選挙で頻繁に使われており、歴史上いくつもの事例があります。特に有名な例は、1964年の大統領選挙で民主党のリンドン・ジョンソン陣営が共和党のバリー・ゴールドウォーター陣営に対して行ったネガキャンです。
ジョンソン陣営は、ゴールドウォーターは極右の政治家でソ連相手に核戦争を起こす可能性があると批判する戦術を取りました。ジョンソン陣営のネガキャンで最も大きな効果を発揮したのは、「Daisy Girl(日本では「汚いひなぎく」と呼ばれる)」というテレビCMです。
ジョンソン陣営は、ゴールドウォーターは極右の政治家でソ連相手に核戦争を起こす可能性があると批判する戦術を取りました。ジョンソン陣営のネガキャンで最も大きな効果を発揮したのは、「Daisy Girl(日本では「汚いひなぎく」と呼ばれる)」というテレビCMです。
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このCMは次のような内容でした。少女がひなぎくの花びらを数えており、そこに数字をカウントする男の声がかぶさります。男の声によるカウントがゼロになった途端、大きな爆発音と共にキノコ雲が画面に映し出され、ジョンソンへの投票を訴えるナレーションが流れます。
ゴールドウォーターが大統領になると核戦争が起こると暗に主張したこのCMは、CM内でゴールドウォーターの名が一度も登場しないにもかかわらず絶大な効果を発揮し、選挙はジョンソンの圧勝に終わりました。
ゴールドウォーターが大統領になると核戦争が起こると暗に主張したこのCMは、CM内でゴールドウォーターの名が一度も登場しないにもかかわらず絶大な効果を発揮し、選挙はジョンソンの圧勝に終わりました。
日本の選挙や政治活動でも行われている
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ネガキャンは世界中の選挙で行われており、日本も例外でありません。有名なところでは、2009年の第45回衆議院選挙で行われた自民党による民主党に対するネガキャンがあります。
選挙前から自民党が劣勢であるとメディアにより伝えられていたため、自民党は自身の政策の主張よりも民主党を批判することに注力しました。民主党を直接批判するインターネットCMやパンフレットを大量に作成し、民主党を激しく攻撃しました。
選挙前から自民党が劣勢であるとメディアにより伝えられていたため、自民党は自身の政策の主張よりも民主党を批判することに注力しました。民主党を直接批判するインターネットCMやパンフレットを大量に作成し、民主党を激しく攻撃しました。
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自民党のネガキャンは、前述のアメリカ大統領戦のネガキャンと違い直接的な批判を行った例ですが、成功しませんでした。自民党の劣勢は覆らず選挙は民主党の勝利に終わり、政権交代となりました。
政権与党だった自民党がなりふりかまわず相手を誹謗中傷する姿に失望した有権者が多く、このネガキャンは、むしろ逆効果だったのではないかと分析している人もいます。
政権与党だった自民党がなりふりかまわず相手を誹謗中傷する姿に失望した有権者が多く、このネガキャンは、むしろ逆効果だったのではないかと分析している人もいます。
選挙でのネガキャンが違法にならない理由
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選挙手法としてのネガキャンは、時として激しい批判を伴うため名誉毀損になりそうに見えますが、基本的に違法にはなりません。理由は批判する側もされる側も公人だからです。
公人とは、公務員や国会議員、地方議員などの公務に従事する人のことです。批判対象が公人の場合、仮に激しい批判が行われたとしても、その批判が事実に基づいていて公共性があれば違法にはならないと解釈されます。
選挙のおけるネガキャンは、有権者が投票先を決めるための重要な情報、すなわち公共性のある情報だと解釈されるので、違法にならないのです。
公人とは、公務員や国会議員、地方議員などの公務に従事する人のことです。批判対象が公人の場合、仮に激しい批判が行われたとしても、その批判が事実に基づいていて公共性があれば違法にはならないと解釈されます。
選挙のおけるネガキャンは、有権者が投票先を決めるための重要な情報、すなわち公共性のある情報だと解釈されるので、違法にならないのです。
事実でないことを広めた場合には違法となる場合も
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前述の通り、選挙でのネガキャンは違法ではありませんが、事実に基づいていなければ違法になる可能性があります。事実に基づかずに対立候補を批判すると、名誉毀損になる可能性があります。仮に事実だとしても事実を極端に誇張して批判すると、やはり名誉毀損になる可能性があります。
実際にどの程度の批判であれば許されるのかは曖昧です。選挙の広告などは公職選挙法による規制がありますが、ネガキャンを直接規制する法律はないため、判断が難しいのです。
実際にどの程度の批判であれば許されるのかは曖昧です。選挙の広告などは公職選挙法による規制がありますが、ネガキャンを直接規制する法律はないため、判断が難しいのです。
ネットでのネガキャン行為
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