2019年7月15日 更新

ドクターハラスメントの具体例と対処法!できる対策と相談先も

ドクハラを経験したことがある人は世の中にたくさんいます。あなたも病院で嫌な思いをしたことはありませんか?それ、もしかしてドクハラかも知れません。具体例を出しながら、ドクハラ医師への対策・対処法から、医療問題の相談にのってくれる機関まで紹介します。

目次

女性患者に対して男性医師が「胸が大きいから、超音波が当てづらいですね」と身体的な特徴について言ってきたり、診察時に無理に服をまくってくるのがこのセクハラ型にあたります。近年では、女性医師が男性患者に「男なんだから恥ずかしがることないでしょう」などということも。こちらもセクハラ型のドクハラです。

身体の特徴や、性的な羞恥心に対して配慮するのは医師としてというよりも、人として当然のことです。診察などの医療行為だからといって、そこを無視するのはドクハラに違いありません。

告知型

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現代はインフォームドコンセントの時代です。患者へ病気のことを隠すことなく説明する時代になりました。そうは言っても告知は非常にデリケートな行為であり、多くの医師は言葉を選んで丁寧に、患者が受け入れやすいよう説明してくれます。

しかしこの告知型ドクハラ医師は、「余命は○年なので、もう治療は無駄です」「十分生きたでしょう。もういいんじゃないですか」など、死に向き合わなければいけいない患者や家族に対してあまりにも残酷な言葉を吐きます。これは医療ではなく、患者からすれば傷害のように感じることでしょう。

ドクハラ医師への対策・対処法

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ドクハラ医師の見抜き方や種類を勉強したところで、次は万が一ドクハラ医師に出会ってしまった時の対処法を学びましょう。ドクハラ医師と判断が付いたところで素早く対処すれば、被害は最小限で済みます。

常に「治療する」「治療してもらう」という関係性である医師と患者。どうしても弱者になりがちな私たちですが、きちんとした対処法を知り、正しい医療をうけるための正当な権利を主張しましょう。

毅然とした態度で対処するのは、決して失礼なことではありません。自分の体のことですので、遠慮せずに堂々と医師に接する心構えをしておきましょう。

ほかにも病院はあるという意識を持つ

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ドクハラ医師にあたってしまった時、後から一番後悔するのは泣き寝入りすることです。私たちは治療してもらっていると思いがちですが、患者には病院を選ぶ権利があります。

最初に受診した病院に信頼できる医師やスタッフがいて、気持ちよく受診できるのであればそれに越したことはないですが、もしドクハラを受けた場合は病院を変えるのもひとつの手です。

ドクハラを我慢しながら通院を続けるのは、もし体の病気が治っても心に傷がついてしまうかもしれません。ひとつの病院にこだわらず、病院はたくさんあるということを理解しましょう。他の病院に逃げていいのです。

自分の意見をしっかりと伝える

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ドクハラをする医師は、大抵の場合ドクハラをしている自覚はありません。患者の気持ちを理解するための努力は必要ですが、それでも私たちの気持ちが理解できずドクハラと言われがちな発言をしてしまっているのかもしれません。

診察を受ける時は、疑問に思ったことや治療に対する不安など自分の意見をはっきり言いましょう。自覚のない医師も、患者側がしっかりした態度を取ることで、上から目線をやめて真摯に対応してくれることがあります。弱気な姿勢を見せず、ドクハラを予防、撃退しましょう。

自分の病気はできるだけ勉強する

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自分が病気になったとき、医療者にお任せ状態で通院する人は少なくありません。プロに診てもらっているのだから大丈夫だろう、治療してもらっているから任せるしかない、それは大きな間違いです。

自分の症状の原因はなんなのか、検査はなんのためにしたのか、治療法とそれで期待される結果などできる限り自分でも情報を集めてください。ネットはもちろんのこと、病院においてあるパンフレットや医学書など、知識を得られるものは世の中に溢れています。

自分が知識をつけることで、ドクハラを受けたとき「なにがおかしいのか」「どの説明を省かれているのか」に気が付くことができます。

病気の経過や疑問点はまとめておく

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治療を受けている時、どんな症状を訴えた時にどのような検査が行われたかを覚えていますか?自分がどんな質問をして、どのような回答をもらったか覚えていますか?

自分の病気の経過や治療に対する疑問点をまとめておけば、自分がどのような治療を受けているのか客観的に把握することができます。また短時間の診察であったとしても医師に端的に質問することができますので、簡単なメモ程度でも残しておくのが安心です。

最悪の場合、医師にドクハラを受けた証拠にもなりますのでまとめておいて損はないでしょう。

セカンドオピニオンをする勇気を持つ

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セカンドオピニオンと言う言葉もだいぶ世間で一般的になりました。自分が受けている治療に疑問がある時、主治医以外の意見を聞くことはいけないことではありません。

基本的には無駄な検査を省くため、主治医からの紹介状をもってセカンドオピニオンを受けるのがスムーズな方法です。また主治医の見解を紹介先の医師が知ることは、有効な治療法を探るための一助になります。

ただしドクハラを受けた場合は、紹介状は必ずしも持参しなくても大丈夫です。事情を話せば、転院先の医師も理解してくれるはずです。もし事情を説明しても紹介状を持ってくるよう言われた場合は、その医師もドクハラの可能性があると考えてもいいかもしれません。

重要な説明は録音する

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病院に通っていると手術前や新しい薬を始める時など、治療の中で重要な説明を受ける場面が時々出てきます。そんなときは情報量が膨大になりますので、録音することをお勧めします。

医師は一般の人が専門用語をどの程度理解しているのか、きちんと把握しているとは限りません。そのためわかっているだろうと難しい専門用語を使いながら説明することもあるでしょう。

そんなとき録音していれば後から調べながら聞くことができますし、ドクハラを受けた際の証拠にもなります。また事前に録音することを伝えておけば、ドクハラの予防にも役立つことでしょう。録音を拒否された場合は、その医師は自分の説明に自信がないのかもしれません。

ドクハラの被害を受けた時にどこに相談したらいいか

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ドクハラ医師を見分け、自分で対処しても解決しなかった場合、誰かに助けを求めたくなります。まずは家族や友人に相談する方が多いでしょう。しかし素人がたくさん集まっても、相手が医師であるため中々解決策が見いだせないのではないでしょうか。

かといって弁護士に相談して訴えたいかというと、そこまで話を飛躍させたいわけではない方がほとんどでしょう。そんな時に相談に乗ってくれる機関が、きちんと存在します。ここではドクハラにあった時に頼りになる専門機関を紹介します。

東京都の場合は「患者の声相談窓口」

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