目次
- キーパーソンの意味
- キーパーソンの類語
- キーパーソンはさまざまな場で使われる言葉
- 【医療編】医療におけるキーパーソン
- 患者の入院時に家族などから選出する代表者
- 病状や治療方法などの説明を受ける
- 家族の意思や要望を取りまとめて病院側に伝える
- 患者本人に代わり治療方針を決める場合もある
- 緊急時の第一連絡先として登録される
- 【介護編】介護におけるキーパーソン
- 要介護者の家族などから選出する代表者
- 要介護者に代わり介護方針を決める場合もある
- ケアマネージャーや病院などの窓口になる
- 家族や親族の取りまとめ役にも
- 入所施設での必要手続きをする
- 【医療・介護編】キーパーソンを決定する理由
- 本人が認知症などで意思決定できる状態にないから
- 意識がない場合などは本人の意向を聞くことができないから
- 医療の場などでは迅速な決断が必要な場合があるから
- 医療・介護の方針が頻繁に変わるなどの混乱を避けるため
- 事務手続きなどの行き違いを避けるため
- 病院などが誰の意見を聞くかの判断で責任を問われないため
- 【医療・介護編】キーパーソンを決める基準
- 家族など関係者全員の合意がある
- 本人による希望があった
- 本人の意志や価値観をよく理解している
- 実際に世話をしたりお見舞いに来たりする
- 常識的な考えや判断能力がある
- 緊急時の連絡などに応じられる環境にある
- 【職場編】ビジネスにおけるキーパーソンの意味や問題点
- 職場におけるキーパーソンの意味
- キーパーソンの退職が多いと経営に打撃を与えることも
- キーパーソンに頼りすぎると属人化が深刻に
- キーパーソンが人格者とは限らない
- 【職場編】キーパーソンと呼ばれる人の特徴
- 高い技術力を持ちその人にしかできないような作業がある
- 特定の分野における知識や経験が豊富
- 営業成績がずば抜けている
- ネゴシエーションスキルが高くどんな問題でも解決する
- 部下の管理や育成をする能力が非常に高い
- キーパーソンの意味は使われる場により違う!
それでは介護におけるキーパーソンはどういった人物を指すのでしょうか。介護の場で求められるキーパーソンの役割も合わせて見ていきましょう。
要介護者の家族などから選出する代表者
via pixabay.com
介護におけるキーパーソンとは家族の誰かが要介護者となった場合にその家族の中から選出される代表者のことです。介護をしていく上で判断や決定の中心となります。
キーパーソンになるのは身近にいて連絡が取りやすく要介護者の信頼を得ている人物が適しています。今日では少なくなってきましたが、かつては親の介護は長男の妻がするものという暗黙の了解のようなものがありました。
昔は結婚すると専業主婦になる女性が多く、長男と結婚した場合には親と同居するのが一般的だったからです。今でもその風習が残っていて、親の介護は長男の妻がするべきだという考えを持っている家もあります。
キーパーソンになるのは身近にいて連絡が取りやすく要介護者の信頼を得ている人物が適しています。今日では少なくなってきましたが、かつては親の介護は長男の妻がするものという暗黙の了解のようなものがありました。
昔は結婚すると専業主婦になる女性が多く、長男と結婚した場合には親と同居するのが一般的だったからです。今でもその風習が残っていて、親の介護は長男の妻がするべきだという考えを持っている家もあります。
要介護者に代わり介護方針を決める場合もある
via pixabay.com
介護の場においてはキーパーソンが要介護者に代わり介護方針を決める場合があります。要介護者に代わって手術や検査についての同意をしたり、緊急時に重要な判断を任せられることもあるからです。
その他にも、要介護者が認知症だったり、日常生活においてどれぐらいの介護が必要なのかにもよりますが、在宅介護の場合にはキーパーソンにかかる負担は大きくなります。
いつまで続くか分からない生活の中で、精神的にも身体的にも疲弊してしまうことも少なくありません。そのため、介護方針について要介護者の意思を尊重したくてもそれができない場合もあります。
その他にも、要介護者が認知症だったり、日常生活においてどれぐらいの介護が必要なのかにもよりますが、在宅介護の場合にはキーパーソンにかかる負担は大きくなります。
いつまで続くか分からない生活の中で、精神的にも身体的にも疲弊してしまうことも少なくありません。そのため、介護方針について要介護者の意思を尊重したくてもそれができない場合もあります。
ケアマネージャーや病院などの窓口になる
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介護におけるキーパーソンにはケアマネージャーや病院などの窓口になるという役割があります。要介護者の体調が変わった時やいつもと様子が違った時などの連絡窓口になります。
毎日の介護スケジュールをきちんと把握していなければいけませんし、ケアマネージャや病院から連絡を受けた場合には速やかに対応しなければいけません。
得た情報を家族に伝えたりするのもキーパーソンの役割です。家族によってはキーパーソンと主介護者を分ける場合もありますが、キーパーソンが主介護者となっている場合の方が介護の現場ではスムーズに対応できるようです。
毎日の介護スケジュールをきちんと把握していなければいけませんし、ケアマネージャや病院から連絡を受けた場合には速やかに対応しなければいけません。
得た情報を家族に伝えたりするのもキーパーソンの役割です。家族によってはキーパーソンと主介護者を分ける場合もありますが、キーパーソンが主介護者となっている場合の方が介護の現場ではスムーズに対応できるようです。
家族や親族の取りまとめ役にも
via pixabay.com
キーパーソンは家族や親族の取りまとめ役にもなります。在宅介護にするか施設入居にするかなど、介護の方針を決める際に本人や家族や親族の意見を取りまとめて決定を行います。
成年後見の申し立てをするかしないかを決めたり、要介護者が支払いできない場合には病院や施設の費用の支払いをどうするのかなど、介護には決めておかなければいけないことがたくさんあります。
こうした判断や決定を、家族や親族を集めて行う際に、話し合いの中心となる人物がキーパーソンなのです。
成年後見の申し立てをするかしないかを決めたり、要介護者が支払いできない場合には病院や施設の費用の支払いをどうするのかなど、介護には決めておかなければいけないことがたくさんあります。
こうした判断や決定を、家族や親族を集めて行う際に、話し合いの中心となる人物がキーパーソンなのです。
入所施設での必要手続きをする
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入所施設での必要手続きをするのもキーパーソンの役割です。ほとんどの入所施設では契約の際に身元保証人が必要となっているため、キーパーソンが身元保証人となるケースが多いです。
入所施設においては面会など施設への訪問が多い人物をキーパーソンにするのが好まれます。その方が連絡が取りやすく、スタッフとの信頼関係も築きやすいからです。
また訪問回数が多いと実際の現場の状況を把握しているため、スタッフの話を理解しやすいので、相談やお願いなどの話し合いがスムーズに進みます。
入所施設においては面会など施設への訪問が多い人物をキーパーソンにするのが好まれます。その方が連絡が取りやすく、スタッフとの信頼関係も築きやすいからです。
また訪問回数が多いと実際の現場の状況を把握しているため、スタッフの話を理解しやすいので、相談やお願いなどの話し合いがスムーズに進みます。
【医療・介護編】キーパーソンを決定する理由
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医療や介護におけるキーパーソンがどういう人物なのか、またどういう役割を担っているのをご紹介しましたが、医療や介護においてキーパーソンを決めておく必要があるのはどうしてだと思いますか?
キーパーソンがいた方が何となく便利だということはみなさんもお分かりでしょう。でも、便利という理由だけではなく、医療や介護の場において、どうしてキーパーソンが必要なのかというと、ちゃんとした理由があるのです。
キーパーソンがいた方が何となく便利だということはみなさんもお分かりでしょう。でも、便利という理由だけではなく、医療や介護の場において、どうしてキーパーソンが必要なのかというと、ちゃんとした理由があるのです。
本人が認知症などで意思決定できる状態にないから
via pixabay.com
キーパーソンを決める理由の一つに本人が認知症などで意思決定できる状態にないからというものがあります。認知症とは後天的な脳の障害によって認知機能が低下している状態のことをいいます。
初期の段階では物忘れが増えたり、探し物をする回数が増えたりしますが、症状が進むと食事をしたことを忘れたり、外出した時に今いる場所が分からなくなって帰れなくなったり、以前はできていたことができなくなります。
このような症状と合わせて読み書きなどの言語情報に関する機能も低下するので、話の内容を理解したり、何かを判断したり、決定したりすることができなくなります。そのため、本人の代わりに意思決定をするキーパーソンの存在が必要不可欠になるのです。
初期の段階では物忘れが増えたり、探し物をする回数が増えたりしますが、症状が進むと食事をしたことを忘れたり、外出した時に今いる場所が分からなくなって帰れなくなったり、以前はできていたことができなくなります。
このような症状と合わせて読み書きなどの言語情報に関する機能も低下するので、話の内容を理解したり、何かを判断したり、決定したりすることができなくなります。そのため、本人の代わりに意思決定をするキーパーソンの存在が必要不可欠になるのです。
意識がない場合などは本人の意向を聞くことができないから
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人生は何が起こるか分かりません。昨日まで元気だった家族が突然事故にあったりすることもありますし、急に具合が悪くなってそのまま意識を失ってしまうこともあります。
意識を失っている状態では本人の意向を聞くことができないので、代わりに誰かが判断しなければいけません。一時的なものなら本人が意識を取り戻してから、治療方針などを決めることもできます。
ただ、意識がない状態が続いた場合には、家族の中からキーパーソンを決めて、患者本人に代わり、これからの治療方針などを決める必要があります。
意識を失っている状態では本人の意向を聞くことができないので、代わりに誰かが判断しなければいけません。一時的なものなら本人が意識を取り戻してから、治療方針などを決めることもできます。
ただ、意識がない状態が続いた場合には、家族の中からキーパーソンを決めて、患者本人に代わり、これからの治療方針などを決める必要があります。
医療の場などでは迅速な決断が必要な場合があるから
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医療の場では患者の容体が急変して今すぐ手術が必要になったりする場合があります。そんな予期せぬ緊急事態にも速やかに対応できるように、迅速な決断ができるキーパーソンが必要になります。
もしキーパーソンを決めていなかったら、一刻を争う状態の時に、病院側が承諾を得るのに時間がかかってしまい、対応が遅れてしまう危険性があります。
そのような事態になるのを避けるために、キーパーソンを決めて、緊急事態に備えておく必要があるのです。
もしキーパーソンを決めていなかったら、一刻を争う状態の時に、病院側が承諾を得るのに時間がかかってしまい、対応が遅れてしまう危険性があります。
そのような事態になるのを避けるために、キーパーソンを決めて、緊急事態に備えておく必要があるのです。
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