2019年8月19日 更新

返報性の原理とは?恋愛やビジネスに役立つ?具体例や活用方法も!

返報性の原理とはどんなことなのでしょうか。ひらたく言えば「お返ししたくなる気持ち」のこと。とってもシンプルで分かりやすい心理作用ですので、この原理は、恋愛やビジネスにも使えますよ。具体的な活用事例をご紹介していきますので、ぜひ日常生活に利用してみましょう。

目次

意見を尊重するという行為も返報性にあてはまります。尊重しあうということも有効的な関係を築くためのひとつの手段です。

具体的に言うならば、自分の意見を通してもらうと、相手の意見にも同意してあげたくなるというところでしょうか。ですので、逆に言えば、相手の意見を通してあげることで、自分の意見も通りやすくなってきます。

もし、相手の意見を素直に通せないなと思って島島tt場合は、まず最初に「そうですね。その通りです」などの言葉で言ったの受け止めましょう。それから反論を述べれば、お互いの意見を受け入れやすくなってきます。

海外転勤を断った後国内の遠方への転勤を了承してしまう

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たとえば、部下に本社から地方の支社に異動してもらいたいとしましょう。

その場合、「地方の支社に転勤してくれ」と単刀直入に伝えるよりもより効果的に相手に要求を飲ませるテクニックがあります。
最初にもっと遠くの東南アジアへの転勤をまず打診し、相手に断らせます。そしてそのあと本題の地方の支社への転勤を打診します。こうすることで、国内転勤で済んだことに、内心ホッとしているかも知れません。

ポイントは、Aさんは海外転勤もましてや国内転勤さえも望んでいないのに拒否から承諾へと行動を変化させた、という点です。こういったテクニックを駆使して人を動かすこともできます。

自己開示の返報性の例

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恥ずかしがり屋さんで自己開示が苦手という人には、まずは比較的簡単に開示できる情報から出していくようにしましょう。たとえば出身地や興味のあること、血液型などといった情報がよいでしょう。

そこでたまたま共通点があれば、親近感が湧いたり、安心感を得られることもあります。仮に共通点がなくても、相手が興味を持ってくれるかもしれません。そうして少しずつですが、距離を近づけていくことができます。

いきなり大きな秘密を打ち明けられたりすると引いてしまいますから小さなことからちょっとずつ開示していくのがよいでしょう。

腹を割って話せば相手も本音を話してくれる

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はじめはあまり、プライベートな話はしずらいなと思っていても徐々に自分の情報を開示していくことでお互い深い話ができるようになっていきます。これは返報性の法則でラリーが続いた結果そうなったわけですね。自分のプライベートな話を腹を割って話すと相手も、同じようにプライベートなことを話してもよいかなという気持ちになります。

友達も親しくなってくるとお互い好きな子の名前を打ち明けあったりするのはそういうわけなのです。

悩みを打ち明けると相手も悩みを打ち明けてくれる

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友達に悩みを聞いてほしいと思って打ち明けたところ、逆に大きな悩みを打ち明けられたなんて経験ないでしょうか。
人は悩みを聞いてほしいと思う気持ちがありながらも、聞いた相手が迷惑するんじゃないか、馬鹿にされるんじゃないかといろいろ思いを巡らせ話せないでいるものです。

思い切って悩みを打ち明けることで、相手の悩みも聞いてあげることができ、親交が深くなることもあります。ですので、親しい友達に悩みを打ち明けることは迷惑ではなく、相手の悩みを聞いてあげる良いチャンスとなるかもしれません。

電話で顧客の本人確認を行う時に電話応対者が先に名乗る

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最近ではコールセンターのマニュアルでも活用されています。相手の名前を知りたい場合は、「私は山本と申します。お客様のお名前をお伺いできますでしょうか?」と相手の名前を聞く前に、まずは自分が名乗るという流れです。

やはり名前を知らない人に名前を言うのは抵抗があるかもしれないけれど、名前を聞いてしまったらお返しで名乗らなくてはいけないかなと思いますよね。

こうやって先に情報を渡してしまうことでほしい情報を引き出しやすくするということにも利用されています。

自己紹介をすると相手も自己紹介をしてくれる

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営業の仕事などでお客さんに初めて会ったとき、早く親しくなっていきたいということもあるでしょう。
そんなときはこちらから、自己紹介をして情報をどんどん開示していきましょう。

やはり,まったく自分のことを明かしてくれないような謎の相手は信頼しがたいですよね。でも、自分のことを積極的に話してくれる人にたいしては親近感がわいてくるのではないでしょうか。

自己紹介でこんなことを話そうと、ネタをストックしておくとよいでしょう。そうすればとりあえず、初対面の自己紹介に困ることがありません。

敵意の返報性の例

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残念なことに敵意に対しても返報性はあります。これは職場でもいろいろな問題が起きる原因になっていたりすることもあります。
どんなことがあるのでしょうか。敵意を向けた相手から敵意が返ってくる場合もありますし、八つ当たりという形で色々いなところに散らばってしまう場合もあります。

事例を知ることで敵意や怒りから上手に回避できるようにするとともに、日ごろから自分が人にいやなものを向けていないかなどちょっと胸に手を当てて考えてみましょう。

自分のことを嫌いな人を好きにはなれない

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自分が好かれているとわかると、その相手は無視できないものですよね。

逆もあって、自分のことが嫌いだとわかったら、その人のことは嫌いになることが多く見られます。
また、たとえ嫌悪感情を示されなくても、無視なんかをするのは、嫌悪感を抱かせ、相手の人を嫌いになります。

相手に好意を持っている場合といない場合では、その人自信の性格によって判断が大きく変わることが心理学の実験でわかっています。では実際どんな実験なのか見てみましょう。

失礼な態度を取ると相手の対応も悪くなる

Rude Father Shoes Babies - Free photo on Pixabay (373009)

ちょっと面白いかわった実験があります。
2人の人が15分間日常的な会話をして、その会話を元に相手の性格についての印象を判断してもらうという実験の結果です。

実験では会話の前に被験者に対して、相手の人がその人に好意を持っていることを知らせておくと、それが会話後の性格判断に大きな影響を与えたことがわかりました。

自分の事を好きであると知らされた人は、相手の人をリラックスしていて会話が楽しいと、プラスの評価をしました。

他方、会話の前に、相手の人は自分のことあまり好きではないと知らされた人は会話後に、相手の印象神経質そうで不安げて、あまり楽しくなかったとマイナスの評価をしました。

つまり、人間関係は返報性が強く働くため、あらかじめ自分に対する相手の好き嫌いの情報が入っていると、その先行情報によって返報性の効果が変わってくるのです。

意地悪をしてきた相手が困っていても助ける気にならない

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