2019年10月14日 更新

座間市事件とは?事件の概要や犯人のその後についても

2007年(平成29年)10月、行方不明になっていたとある女性の捜索中に発覚したのが「座間市事件」です。逮捕された男の部屋からは、9人分の頭と大量の人骨が発見されたことで、世間に大きな衝撃を与えました。今回は、座間市事件の概要や事件後の犯人について紹介します。

目次

最後に殺害されてしまった9番目の被害者T・Aさんの兄がいなければ、白石の被害者はまだ増えていたかもしれません。T・Aさんが元々精神を病んでいたこともあり、兄は妹がいなくなってから捜索願いを出すのですが、これがきっかけとなり全ての事件は発覚するのです。

T・Aさんは、当時勤務していた福祉作業所の女性が家を訪ねた10月21日(土)以降から行方不明となり、不安になった兄は妹のツイッターを確認します。

そこには妹の「自殺したい」という呟きと、何者かからの「一緒にしのう」などという誘い出しのメッセージが残されており、兄は24日(火)に警視庁高尾警察署へ捜索願いを出すのです。

第九被害者の兄がツイッターで呼びかける

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T・Aさんの兄は捜索願いを出すと同時に、妹の状況や相手方のアカウント名などを書き込んで、情報提供を呼び掛けていました。白石のような極悪人に出逢う危険性も、わざと誤情報を流す輩もいるSNSですが、瞬時に様々な人達から情報を取り入れることが出来るメリットも多いのです。

ツイッターだけではなく、捜索願いを出した警察署が「警視庁管轄」だったことも功を奏したと言えます。それまでは、行方不明者の通信履歴などが神奈川県内だったこともあり、福島県警や埼玉県警は神奈川県警に捜査依頼をしていました。

しかし、神奈川県警と言えばネットで「無能」や「不祥事の」という枕詞で有名ですが、「何でも自殺」として解決してしまうことでも有名です。評判を裏切ることなく神奈川県警では「集団自殺ではないか?」として、監視カメラのチェックもせず、これまで何一つ発見することが出来ませんでした。

情報提供者の女性が現れる

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神奈川県警が全くチェックしなかった監視カメラでしたが、警視庁高尾署ではまず最初に監視カメラをチェックしました。そして、10月23日(月)分のJR八王子駅と小田急線相武台前駅のカメラに、被害者のT・Aさんと白石がいることを確認しています。しかし、身元はすぐに判明しませんでした。

そんな時、兄が呼びかけた情報提供に協力してくれるという女性が現れたのです。その女性が何者だったのかは分かっていませんが、ともかく白石を知っているということで兄にツイッター上で連絡をしてきました。

情報提供者の女性が囮役となり犯人を誘い出す

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連絡を貰った兄はすぐに高尾署にも報告し、情報提供者の女性から白石隆浩の情報を確認した上で、彼を呼び出して欲しいと囮になることを依頼したのです。

女性はこれを快く引き受け、兄が捜索願いを出した翌週の10月30日(月)に白石を呼び出すことになりました。女性は捜査員達と共に、白石を小田急線相武台前駅に呼び出します。

白石は10人目の殺害相手を探していたのか、女性からの誘いに応じてまんまと駅へとやってきました。

その間に警察が犯人の家宅捜査に踏み切る

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駅にやってきた男が白石本人か否かの確認を女性にさせた後の話は、情報が混乱しているせいか諸説あります。1つは、女性と白石が接触している隙に、警察が白石の部屋を家宅捜査したという説ですが、これはウィキペディアに書かれた内容であり、信憑性が低い可能性があります。

新聞報道などでは、囮になってくれた女性と白石を接触させなかったという話と、接触後2人を尾行した後、部屋に踏み込んだという話がありますが、今現在ハッキリした状況がありません。

9名の遺体を発見、逮捕へ

Police Arrest Handcuffs - Free photo on Pixabay (698896)

2017年(平成29年)10月30日(月)、捜査員が白石の部屋へ踏み込むと、T・Aさんの物と思われるカバンを始め、女性物のカバンや靴、キャッシュカードなど複数の遺留品がありました。

捜査員が「T・Aさんは何処だ?」と白石に聴くと、「その中…」と室内にあったクーラーボックスを指さしたと言われています。室内には複数のクーラーボックスや収納箱が置かれており、捜査員が確認したところ、その中には9人分の生首と大量の骨が入っていたのです。

高尾署は白石に事情聴取したのち、翌日31日(火)に白石隆浩を死体遺棄の容疑で逮捕しました。

座間9遺体事件の真相

Internet Crime Cyber - Free image on Pixabay (698908)

遺体はバラバラにされた上、9人もの被害者がいる為、事情聴取や現場検証などにも時間が掛かり、事件が発覚してから全ての容疑で立件するまでに約1年近くの時を有しました。2019年(令和元年)10月時点でも初公判すら開かれておらず、座間9遺体事件は未だ解決したとは言えません。

また情報を得ようとするマスコミに対して白石は、金を払わねば話さないと常に口を閉ざしている為、新聞やテレビ局などの記者達が情報をあまり取得出来ていないことも、情報が混乱している原因となっているのです。ここでは、今現在分かっている情報を整理し、座間9遺体事件の真相に迫っていきます。

遺体はクーラーボックスに入っていた

Cooler Ice Chest Large - Free vector graphic on Pixabay (698919)

白石の部屋は縦長の6畳ワンルームにロフトが付いていますが、その狭いフロアに3個のクーラーボックスと、大型の収納ボックスが5個の計8個のボックスがコの字型に置かれていました。

クーラーボックスには2人分の頭部が入れられており、大量の骨や肉片などが残りのボックス類に無造作に入っていたのです。8個のうち、1つだけ空のボックスがあったということを考えれば、白石はまだ殺害を続ける予定だったのかもしれません。

ボックスに囲まれた部屋では、1人分の座る程度しかスペースは無く、最初に殺されてしまったM・Mさん以外の後半に被害に遭った人達は、この部屋に違和感を覚えなかったのでしょうか。もしかすると、遺体を見せられたりしてしまった可能性も否定出来ません。

肉・内臓は破棄されていた

Garbage Bag Waste Non Recyclable - Free image on Pixabay (698922)

白石の供述によれば、9人分の遺体から取り出した肉や内臓などは臭いがきつい為、何度かに小分けしてゴミとして捨てたと言われています。その為、被害者達の遺体は頭部と骨しか残っていません。

確かに臭いを考えれば、狭い部屋の中に置いておく訳にはいかなかったでしょう。しかし、目や皮膚の肉、脳みそなど腐ってしまう部分の多い頭部だけを残しておいたことには疑問が残ります。

白石は「頭部は目立つ為、後で山に棄てに行くつもりだった」と供述していますが、その暇も無いほど短い間に遺体を増やしていくのです。

被害者たちの所持品が大量に見つかる

Watercolor Women Accessory - Free image on Pixabay (698927)

白石の部屋からは、殺された女性達の遺留品が大量に残されていました。ショルダーバッグやリュックなど、白石の家に来てしまった女性達のバッグ類や、靴7足分の他に、キャッシュカードや身分証明書、病院の診察券も見つかっています。

被害者達の携帯電話は、家を出てくる前に置いてくるか、どこかに隠したほうが良いなどのアドバイスをしており、白石の部屋の中からは発見されませんでした。

しかし、被害者達の頭部や、身元判明に繋がってしまう証拠物を捨てずにいた白石は、自分の犯行は絶対にバレないと思っていたのでしょうか?彼は部屋に次の被害者を迎え入れる際、これらの物をゴミ袋などに入れて隠していたようですが、捜査員が踏み込んだ時には、無造作に部屋に散らばっているものもあったと言われています。

自宅で遺体の解体をしていた

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