2019年10月14日 更新

座間市事件とは?事件の概要や犯人のその後についても

2007年(平成29年)10月、行方不明になっていたとある女性の捜索中に発覚したのが「座間市事件」です。逮捕された男の部屋からは、9人分の頭と大量の人骨が発見されたことで、世間に大きな衝撃を与えました。今回は、座間市事件の概要や事件後の犯人について紹介します。

目次

Purse Wallet Money - Free photo on Pixabay (703076)

最初の被害者となってしまったM・Mさんは、アパートを借りる為に必要な50万円程のお金を貸していました。彼は当時、執行猶予中だった為に無職でした。その為、契約条件として口座に家賃数か月分の貯金額が必要だったので、Mさんに資金を借りていたのです。

白石はこのお金を返すことが嫌でMさんを殺害したと供述していることや、その他の被害者達からも500円~数千円程度の所持金すらも奪っていることから、お金には困っていたのでしょう。しかし、始めから金銭目的のみで殺害したとはあまり考えられません。

強姦目的

Banana Bananas Peel - Free photo on Pixabay (703086)

白石には、逮捕後に面会に訪れた元カノの他にも、短期間ながら付き合った女性がいたと言われています。また、先程も少し触れましたが、文春の情報では男とも関係を結んでいた可能性も出てきているのです。

更にウリ専などをしていた頃は、デリヘルなどで女性を抱いていたことも分かっており、わざわざ性欲を満たす為に事件を起こしたのかと言えば断言出来ません。

白石本人は、1人目の被害者であるMさんの首を絞めた瞬間に興奮し、そのままレイプしたと供述しており、強姦目的というよりは、その時から首絞めレイプに目覚めてしまったのでしょう。その為、次々と犯行を繰り返していたのかもしれません。

臓器売買・人事売買グループの一員だったという噂もある

Migrant Workers Human - Free image on Pixabay (703092)

捜査関係者や、白石の取材を続ける一部の記者達、それとネット上で事件を検証している人々の中では、白石隆浩は単独の犯行ではなく、何かしら大きな裏組織が係わっているのではないか?と今も憶測が飛び交っています。

まず、白石の動機があやふやなこと、そして9人の遺体を解体するには手際が良すぎることや、解体の為の刃物が少なすぎること。更に、内臓や肉片などをゴミとして棄てたというわりには、今まで誰にも発見されていないことなど不審な点が多々あるのです。内臓や肉などは1人分だったとしても量はとても多く、いくら小分けにしても相当な数のゴミ袋が完成するはずです。

江東区で女性を殺害後に解体した星島貴徳などは、15日間掛けて肉を煮たり、細かく刻んでトイレに何度も流すなどして遺棄しているのにも係わらず、白石は首と骨だけを残し、9人分の肉や内臓をどうやって棄てたのでしょうか?このような理由から、白石は臓器売買や人身売買グループの一員かもしれないという疑いも持たれているのです。

犯人・白石隆浩のアカウント名は「首吊り士」

Sling Hangman Hanging - Free photo on Pixabay (703094)

白石隆浩の目的や動機が今のところハッキリとはしませんが、少なくともツイッターで女性を物色していたことは間違いありません。

白石はツイッターで「首吊り士」や「死にたい」というアカウント名を使い、自殺したい人達に向けての呟きや、相談に乗るよというダイレクトメールを送るなどして、女性達と接触を図ろうとしていました。

ここでは、白石がどのようにターゲットを物色していたのか、ツイッター上での動きを紹介します。

自殺志望者を引き寄せていた

Scam Hacker Security - Free photo on Pixabay (703104)

白石が「首吊り士」というアカウント名でツイッターを開始したのは、2017年(平成29年)の9月です。すでに3人の男女を殺害して遺体を解体した後なので、この時は完全に殺したいという目的があっての開設だったことが分かります。

その前は「死にたい」など複数のアカウントを使い分け、最初の被害者達と接触していたのでしょう。「学校でいじめられている」「彼氏が出来ない」「生きているのが辛い」など、白石は具体的な悩みを抱え、心が弱っている女性を毎日数人物色していたと供述しています。

白石は相手の警戒心を解く為に、自らも自殺未遂をしたことがあることや、自分も辛いなどと語り、自殺願望のある人を引き寄せていました。

自殺の方法・助言を投稿していた

Smartphone Smoke Nothing But - Free photo on Pixabay (703115)

白石はツイッター上で、具体的な自殺の方法や、死ぬ前にすることなどの助言を投稿していました。

例えば「練炭自殺よりも首吊りの方が苦しくない」「下手な自殺未遂で後遺症が残る可能性がある」「自殺前に家族には最後の連絡などを入れない方がいい」などの呟きをしています。

最後の「家族に連絡をするな」という助言には、家族に捜索願いを出されたり、場所を特定されるという理由も書いてありますが、これは自分が殺した後に足が付かないようにする為の助言だったのでしょう。

「一緒に死のう」などと返信していた

Grim Reaper Skull Death - Free photo on Pixabay (703138)

白石は気に入ったターゲットを見つけると、2人だけしか見ることの出来ないダイレクトメールで声を掛けます。その後、カカオトークやLINEなど無料通話アプリを使い、直接会話をすることもありました。

実際、白石とやり取りをしていた何人かの女性によれば、その女性達が「死にたい」と呟いた投稿を見つけると、白石は「一緒に死のう」「上手く死ぬためには道具がいるからこれから一緒に買いに行く?」など、数分置きにメッセージを送ってきたと証言しています。

ハッシュタグ機能を使っていた

Hashtag Facebook Social - Free image on Pixabay (703162)

白石はツイッターで、「#自殺募集」「#死にたい」というハッシュタグを使い、悩みを抱えていそうな女性達を探していました。ハッシュタグを付けることで、膨大な量の呟きからその内容に興味がある人を瞬時に検索することが出来るからです。

白石も自供していましたが、白石とやり取りしていた女性達も「#死にたい」と呟きながら、本気で死にたいと思っていた人は誰もいなかったということが分かりました。殺されてしまった9人の被害者達も、上手く被害から逃れられた女性達も、ただ愚痴や話を聴いてくれる相手が欲しかったのだと言います。

しかし、白石はその「誰かに構って欲しい」という女性達の気持ちを利用し、殺人を犯していました。本気で死ぬつもりが無いのであれば、迂闊にその言葉を使用することは止めましょう。

アパート住人による証言

Search Home Apartment - Free image on Pixabay (705012)

核家族化や個人主義が進んだ現代は、人付き合いや近所付き合いが希薄となってしまいました。特に単身者が多く、勤務体系もバラバラな都会では、隣近所の人でさえ顔を見たことが無いという人も多いでしょう。

事件の現場となり、事故物件となってしまったアパート「シーバスハイム」は12部屋の内、10部屋に入居者が暮らしてしましたが、白石と親しかったという人は誰1人いませんでした。

その為、事件発覚のニュースで初めて事件を知った人が多く、白石や犯行中の状況などの証言も少なめです。ここでは、アパート住人による証言を紹介していきます。

夜にゴミ出しを行っていた

Moonlight Night Photograph - Free photo on Pixabay (705028)

白石隆浩と夜に出逢い、挨拶を交わす程度の関係だった住人は、白石の部屋の玄関前にクーラーボックスが置かれているのを目撃したり、深夜にゴミ袋の音や、重そうな何かを運ぶような音を聴いたことがあると証言しています。

クーラーボックスはまだ空であったのか、臭いなどは無く、何が入っているかは分からなかったとも話しています。何れにせよ、深夜に内臓などを何処かに運んでいたことは間違い無く、白石が人目を避けていたことは間違いありません。

排水口から異臭が漂っていた

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