目次
- 日本中を震撼させた「座間市事件」
- 座間9遺体事件の概要
- 2017年3月から自殺志願者女性との交流を始める
- 8月22日第一被害者女性とアパートに入居
- 8月23日第一被害者女性を殺害
- 8月中に第二被害者女性・第三被害者男性を殺害
- 9月中に第四~七被害者女性らを殺害
- 10月中に第八・九被害者女性を殺害
- 第九被害者女性の捜索願いが出される
- 第九被害者の兄がツイッターで呼びかける
- 情報提供者の女性が現れる
- 情報提供者の女性が囮役となり犯人を誘い出す
- その間に警察が犯人の家宅捜査に踏み切る
- 9名の遺体を発見、逮捕へ
- 座間9遺体事件の真相
- 遺体はクーラーボックスに入っていた
- 肉・内臓は破棄されていた
- 被害者たちの所持品が大量に見つかる
- 自宅で遺体の解体をしていた
- ネコのトイレ用の砂をかけていた
- 事件現場のアパートは事故物件だった
- アパートの家主は井上尚弥の父
- 被害者の中にカップルがいた
- 殺害の手口
- 被害者に睡眠薬入りのウィスキーコーラを飲ませる
- 警戒心を解く雰囲気作りを行う
- 意識が朦朧としたところで殺害
- 座間9遺体事件の犯人のその後
- 白石隆浩に下された判決
- 行われた精神鑑定結果
- 彼女が面会に訪れていた
- 被害者への謝罪の言葉はない
- 犯人・白石隆浩の家族
- 父親
- 母親
- 妹
- 犯人・白石隆浩の生い立ち
- 幼少期
- 小学校時代
- 中学生時代
- 高校生時代
- 高校卒業後
- 犯人・白石隆浩の前科
- 歌舞伎町でスカウト業をしていた
- 職業安定法違反容疑で逮捕
- 「裏切りまくりの危険スカウト」だった
- 事件の動機
- 快楽殺人目的
- 金銭目的
- 強姦目的
- 臓器売買・人事売買グループの一員だったという噂もある
- 犯人・白石隆浩のアカウント名は「首吊り士」
- 自殺志望者を引き寄せていた
- 自殺の方法・助言を投稿していた
- 「一緒に死のう」などと返信していた
- ハッシュタグ機能を使っていた
- アパート住人による証言
- 夜にゴミ出しを行っていた
- 排水口から異臭が漂っていた
- 不気味な雰囲気があった
- 明るく礼儀正しかった
- 10人目の被害者の証言
- 最初の会話は一緒に死にたいという内容だった
- 「人を殺した事がある」
- ロープの写真が送られてきた
- 「自殺するなら俺が殺したい」
- 通話の途中で女性の声が聞こえた
- 白石と最後の会話について
- 52日間交際をしていた
- 座間9遺体事件のその後
- ツイッターのルールが改定
- SNSの利用の仕方が各地で見直される
- 現場となったアパートについて
- 裁判への道のりは長い
- 授かった命は大切にしていこう
via pixabay.com
白石と同じ階に住む住人は、最初の被害者であるM・Mさんが殺害されてしまった8月頃から、ツンとするような今まで嗅いだことの無い臭いが、自宅の排水口から漂ってきたことがあると証言しています。
しかし、夏だったこともあってか、その住人はただの下水道の臭いだと思っていたとも話していました。また別の住人は、廊下側にある換気扇から、やはり今まで嗅いだことの無い悪臭が漂っていたとも証言していますが、殺人などの事件性があったとはまるで想像していなかったようです。
しかし、夏だったこともあってか、その住人はただの下水道の臭いだと思っていたとも話していました。また別の住人は、廊下側にある換気扇から、やはり今まで嗅いだことの無い悪臭が漂っていたとも証言していますが、殺人などの事件性があったとはまるで想像していなかったようです。
不気味な雰囲気があった
via pixabay.com
白石を目撃したことのある住人は、夜や深夜に見掛けることが多かったと証言しています。また、白石の部屋には早朝、頻繁に女性が出入りする姿も目撃されていました。
アパート住人だけだけでなく、白石が実家に戻ってきていた時も、深夜に実家の玄関の前に座り込んで、携帯をずっといじっている白石の姿が目撃されてます。
またアパートの管理人は、管理業務の為に白石の部屋付近を歩いていた際「何しているんですか!」と、背後から白石に警戒した声を掛けられたとも話しており、目撃した人達は白石のことを「不気味な雰囲気」だったと話しています。
アパート住人だけだけでなく、白石が実家に戻ってきていた時も、深夜に実家の玄関の前に座り込んで、携帯をずっといじっている白石の姿が目撃されてます。
またアパートの管理人は、管理業務の為に白石の部屋付近を歩いていた際「何しているんですか!」と、背後から白石に警戒した声を掛けられたとも話しており、目撃した人達は白石のことを「不気味な雰囲気」だったと話しています。
明るく礼儀正しかった
via pixabay.com
白石に対する印象は、同級生やその親、実家の近所の人達などと同様に、アパート住人でも2つのパターンに分けられます。先程の不気味な雰囲気という印象とは真逆に、明るく礼儀正しい人だと話している住人もいるのです。
様々な証言から察するに、白石は自分にとってメリットがある人物や、警戒されてはいけないと思われる人物に対しては、明るく礼儀正しい、そして優しいという雰囲気を作るのでしょう。
シーバスハイムの管理人は、入居前に挨拶に来た白石を「ハキハキした好青年」と評していることからも、人格を上手く使い分けていたことが窺えます。
様々な証言から察するに、白石は自分にとってメリットがある人物や、警戒されてはいけないと思われる人物に対しては、明るく礼儀正しい、そして優しいという雰囲気を作るのでしょう。
シーバスハイムの管理人は、入居前に挨拶に来た白石を「ハキハキした好青年」と評していることからも、人格を上手く使い分けていたことが窺えます。
10人目の被害者の証言
via pixabay.com
白石隆浩が3人の男女を殺害した後から、逮捕される直前まで連絡を取り合っていた女性がいます。この21歳の女性は、直接逢うことをしませんでしたが、白石とは毎日連絡を取り合っていました。
彼女もまたツイッター上で「死にたい」との呟き、白石のターゲットにされてしまったのですが、やはり本気で死ぬ気は無かったと話しています。
ここでは、あわや10人目の被害者になるところであった女性の証言と共に、2人のやり取りから白石の手口を探っていきましょう。
彼女もまたツイッター上で「死にたい」との呟き、白石のターゲットにされてしまったのですが、やはり本気で死ぬ気は無かったと話しています。
ここでは、あわや10人目の被害者になるところであった女性の証言と共に、2人のやり取りから白石の手口を探っていきましょう。
最初の会話は一緒に死にたいという内容だった
via pixabay.com
2017年(平成29年)9月6日(水)、女性は「一緒に死ねる人を募集します」とツイッター上で呟きました。そこにダイレクトメールをしてきたのが「首吊り士」こと白石隆浩で、「一緒に死にたい」と連絡してきたのです。
しかし、彼女は死にたいと呟いたのにも掛からず、本気で死ぬつもりは無かったことから、白石の「車や薬を持っている」「一緒に死のう」というメッセージに躊躇していると、「死ぬのはもういいから、一緒に住みたい」「会いたい」という会話に変更してきています。
これが白石の言う、警戒心を解く作戦だったのでしょうか。この時点で、3人目の被害者で唯一の男性だったN・Sさんを殺害してから丁度一週間目です。白石が最初の3人を殺害したのは、わずか8日間の中だったので、我慢しきれなかったのでしょうか?どことなく、メッセージのやり取りに必死さを感じるのです。
しかし、彼女は死にたいと呟いたのにも掛からず、本気で死ぬつもりは無かったことから、白石の「車や薬を持っている」「一緒に死のう」というメッセージに躊躇していると、「死ぬのはもういいから、一緒に住みたい」「会いたい」という会話に変更してきています。
これが白石の言う、警戒心を解く作戦だったのでしょうか。この時点で、3人目の被害者で唯一の男性だったN・Sさんを殺害してから丁度一週間目です。白石が最初の3人を殺害したのは、わずか8日間の中だったので、我慢しきれなかったのでしょうか?どことなく、メッセージのやり取りに必死さを感じるのです。
「人を殺した事がある」
via pixabay.com
最初の接触があった翌日からは、白石は「近いうちに会いたい」という連絡を毎日してくるようになりました。ダイレクトメールから無料通話アプリに連絡手段を変え、2人はメッセージや電話での会話をするようになったのです。
写真も互いに交換していますが、白石は偽名を名乗っていました。10月くらいになると、白石は彼女に「好きだ」「同棲しよう」などと愛を囁くようになっていきます。悩み相談にも乗り、2人で会った時のデート先など普通の会話もするようになっていきました。
7人目の殺害が行われたのは9月30日(土)で、次の8人目が殺されてしまったのは10月18日(水)頃と、2週間以上の時間が過ぎています。やはり、この女性を何としても殺害しようと、必死に警戒心を解き、直接逢えるように仕掛けているかに見えます。また8人目が殺害される前後と同時期の10月中旬には、「人を殺したことがある」「遺体を埋めたこともある」など白石は突然の告白もしていました。
写真も互いに交換していますが、白石は偽名を名乗っていました。10月くらいになると、白石は彼女に「好きだ」「同棲しよう」などと愛を囁くようになっていきます。悩み相談にも乗り、2人で会った時のデート先など普通の会話もするようになっていきました。
7人目の殺害が行われたのは9月30日(土)で、次の8人目が殺されてしまったのは10月18日(水)頃と、2週間以上の時間が過ぎています。やはり、この女性を何としても殺害しようと、必死に警戒心を解き、直接逢えるように仕掛けているかに見えます。また8人目が殺害される前後と同時期の10月中旬には、「人を殺したことがある」「遺体を埋めたこともある」など白石は突然の告白もしていました。
ロープの写真が送られてきた
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突然の殺人告白以降、再び人を殺した話をし出したり、ロープで首を絞めて殺したなどと殺害方法まで女性に話し出すようになりました。そして、8人目の殺害から2日後の10月20日(金)になると、今度はロープの写真を送ってきたそうです。
彼女は怖くなりその写真に対して怒ったところ、白石は「嫌いにならないで」と謝り、機嫌を取ってきたと女性は話しています。ここまでくると、どうしてもこの女性を殺したかったようにしか見えません。
彼女は怖くなりその写真に対して怒ったところ、白石は「嫌いにならないで」と謝り、機嫌を取ってきたと女性は話しています。ここまでくると、どうしてもこの女性を殺したかったようにしか見えません。
「自殺するなら俺が殺したい」
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10月下旬、恐らく最後の9人目の被害者を殺害した前後から、白石の発言はエスカレートしていきます。「金をくれたら殺してあげる」「全財産をちょうだい」などという金の無心をしたり、「自殺するなら俺が殺してあげたい」と執拗に殺したい欲求をぶつけているのです。
白石は「他の人に殺されると性的暴行をされてしまうよ」という発言もしており、全て自分が行ってきた殺害方法を暴露しています。
今までバレていない犯行を自慢したいという感情と共に、これらの発言からはすでに殺人が快楽になってしまったのではないか?という白石の性癖が見えてくるのです。
白石は「他の人に殺されると性的暴行をされてしまうよ」という発言もしており、全て自分が行ってきた殺害方法を暴露しています。
今までバレていない犯行を自慢したいという感情と共に、これらの発言からはすでに殺人が快楽になってしまったのではないか?という白石の性癖が見えてくるのです。
通話の途中で女性の声が聞こえた
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女性はある日、白石との電話中に女性の声が聞こえたことがあると話しています。同じく、シャワーのようにずっと流れる水の音や、水滴が垂れるような音も聴こえたことがあるそうです。
白石に問うと「誰もいない」と答えていましたが、別の日に女性は冗談のつもりで「誰か後ろにいるよ」とメールをしたところ、白石は「…本当にいるかもね」と答えました。
女性が聴いたのは、まだ息のあった被害者の声なのか、それとも無念の声を伝えようとした被害者の霊なのか、真実は不明ですが、白石が9人の頭と暮らしていたことは事実なのです。
白石に問うと「誰もいない」と答えていましたが、別の日に女性は冗談のつもりで「誰か後ろにいるよ」とメールをしたところ、白石は「…本当にいるかもね」と答えました。
女性が聴いたのは、まだ息のあった被害者の声なのか、それとも無念の声を伝えようとした被害者の霊なのか、真実は不明ですが、白石が9人の頭と暮らしていたことは事実なのです。
白石と最後の会話について
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白石と女性が最後のメッセージは、逮捕される3日前の10月27日(金)です。「ヒゲを全部剃った」という白石からのメッセージが来た以降は連絡が取れなくなりました。その少し前にしていた会話は、女性が興味があると話した「洗脳」についての話で、白石は脳科学者であるキャスリーン・テイラーの著作「洗脳の世界」という本の写真を送ってきています。
ヒゲを全部剃ったのは、もしかすると最後の被害者であるT・Aさんの兄が、ツイッター上で捜査協力をお願いしていた女性と会う約束をしたからなのかもしれません。
また、白石からのメッセージが届いてから、2日後に「カッコイイね」と返事をしたものが既読にもならず、返事も来なかったことを考えると、白石は囮になった女性をターゲットにして、その女性との連絡に集中していた可能性もあると言えます。
ヒゲを全部剃ったのは、もしかすると最後の被害者であるT・Aさんの兄が、ツイッター上で捜査協力をお願いしていた女性と会う約束をしたからなのかもしれません。
また、白石からのメッセージが届いてから、2日後に「カッコイイね」と返事をしたものが既読にもならず、返事も来なかったことを考えると、白石は囮になった女性をターゲットにして、その女性との連絡に集中していた可能性もあると言えます。
52日間交際をしていた
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