2019年10月14日 更新

座間市事件とは?事件の概要や犯人のその後についても

2007年(平成29年)10月、行方不明になっていたとある女性の捜索中に発覚したのが「座間市事件」です。逮捕された男の部屋からは、9人分の頭と大量の人骨が発見されたことで、世間に大きな衝撃を与えました。今回は、座間市事件の概要や事件後の犯人について紹介します。

目次

Basin Sink Kitchen - Free photo on Pixabay (705050)

白石と同じ階に住む住人は、最初の被害者であるM・Mさんが殺害されてしまった8月頃から、ツンとするような今まで嗅いだことの無い臭いが、自宅の排水口から漂ってきたことがあると証言しています。

しかし、夏だったこともあってか、その住人はただの下水道の臭いだと思っていたとも話していました。また別の住人は、廊下側にある換気扇から、やはり今まで嗅いだことの無い悪臭が漂っていたとも証言していますが、殺人などの事件性があったとはまるで想像していなかったようです。

不気味な雰囲気があった

Human Young People Face - Free photo on Pixabay (705063)

白石を目撃したことのある住人は、夜や深夜に見掛けることが多かったと証言しています。また、白石の部屋には早朝、頻繁に女性が出入りする姿も目撃されていました。

アパート住人だけだけでなく、白石が実家に戻ってきていた時も、深夜に実家の玄関の前に座り込んで、携帯をずっといじっている白石の姿が目撃されてます。

またアパートの管理人は、管理業務の為に白石の部屋付近を歩いていた際「何しているんですか!」と、背後から白石に警戒した声を掛けられたとも話しており、目撃した人達は白石のことを「不気味な雰囲気」だったと話しています。

明るく礼儀正しかった

Silhouette Greeting Men - Free vector graphic on Pixabay (705077)

白石に対する印象は、同級生やその親、実家の近所の人達などと同様に、アパート住人でも2つのパターンに分けられます。先程の不気味な雰囲気という印象とは真逆に、明るく礼儀正しい人だと話している住人もいるのです。

様々な証言から察するに、白石は自分にとってメリットがある人物や、警戒されてはいけないと思われる人物に対しては、明るく礼儀正しい、そして優しいという雰囲気を作るのでしょう。

シーバスハイムの管理人は、入居前に挨拶に来た白石を「ハキハキした好青年」と評していることからも、人格を上手く使い分けていたことが窺えます。

10人目の被害者の証言

Desperate Sad Depressed - Free photo on Pixabay (705094)

白石隆浩が3人の男女を殺害した後から、逮捕される直前まで連絡を取り合っていた女性がいます。この21歳の女性は、直接逢うことをしませんでしたが、白石とは毎日連絡を取り合っていました。

彼女もまたツイッター上で「死にたい」との呟き、白石のターゲットにされてしまったのですが、やはり本気で死ぬ気は無かったと話しています。

ここでは、あわや10人目の被害者になるところであった女性の証言と共に、2人のやり取りから白石の手口を探っていきましょう。

最初の会話は一緒に死にたいという内容だった

Blond Blonde Girl Mobile - Free photo on Pixabay (705118)

2017年(平成29年)9月6日(水)、女性は「一緒に死ねる人を募集します」とツイッター上で呟きました。そこにダイレクトメールをしてきたのが「首吊り士」こと白石隆浩で、「一緒に死にたい」と連絡してきたのです。

しかし、彼女は死にたいと呟いたのにも掛からず、本気で死ぬつもりは無かったことから、白石の「車や薬を持っている」「一緒に死のう」というメッセージに躊躇していると、「死ぬのはもういいから、一緒に住みたい」「会いたい」という会話に変更してきています。

これが白石の言う、警戒心を解く作戦だったのでしょうか。この時点で、3人目の被害者で唯一の男性だったN・Sさんを殺害してから丁度一週間目です。白石が最初の3人を殺害したのは、わずか8日間の中だったので、我慢しきれなかったのでしょうか?どことなく、メッセージのやり取りに必死さを感じるのです。

「人を殺した事がある」

Background Blood Stain - Free image on Pixabay (705148)

最初の接触があった翌日からは、白石は「近いうちに会いたい」という連絡を毎日してくるようになりました。ダイレクトメールから無料通話アプリに連絡手段を変え、2人はメッセージや電話での会話をするようになったのです。

写真も互いに交換していますが、白石は偽名を名乗っていました。10月くらいになると、白石は彼女に「好きだ」「同棲しよう」などと愛を囁くようになっていきます。悩み相談にも乗り、2人で会った時のデート先など普通の会話もするようになっていきました。

7人目の殺害が行われたのは9月30日(土)で、次の8人目が殺されてしまったのは10月18日(水)頃と、2週間以上の時間が過ぎています。やはり、この女性を何としても殺害しようと、必死に警戒心を解き、直接逢えるように仕掛けているかに見えます。また8人目が殺害される前後と同時期の10月中旬には、「人を殺したことがある」「遺体を埋めたこともある」など白石は突然の告白もしていました。

ロープの写真が送られてきた

Ship Traffic Jams Rope Dew - Free photo on Pixabay (705159)

突然の殺人告白以降、再び人を殺した話をし出したり、ロープで首を絞めて殺したなどと殺害方法まで女性に話し出すようになりました。そして、8人目の殺害から2日後の10月20日(金)になると、今度はロープの写真を送ってきたそうです。

彼女は怖くなりその写真に対して怒ったところ、白石は「嫌いにならないで」と謝り、機嫌を取ってきたと女性は話しています。ここまでくると、どうしてもこの女性を殺したかったようにしか見えません。

「自殺するなら俺が殺したい」

Dark Art Daemon The Witch - Free photo on Pixabay (705183)

10月下旬、恐らく最後の9人目の被害者を殺害した前後から、白石の発言はエスカレートしていきます。「金をくれたら殺してあげる」「全財産をちょうだい」などという金の無心をしたり、「自殺するなら俺が殺してあげたい」と執拗に殺したい欲求をぶつけているのです。

白石は「他の人に殺されると性的暴行をされてしまうよ」という発言もしており、全て自分が行ってきた殺害方法を暴露しています。

今までバレていない犯行を自慢したいという感情と共に、これらの発言からはすでに殺人が快楽になってしまったのではないか?という白石の性癖が見えてくるのです。

通話の途中で女性の声が聞こえた

Ear Mouth Nose - Free photo on Pixabay (705194)

女性はある日、白石との電話中に女性の声が聞こえたことがあると話しています。同じく、シャワーのようにずっと流れる水の音や、水滴が垂れるような音も聴こえたことがあるそうです。

白石に問うと「誰もいない」と答えていましたが、別の日に女性は冗談のつもりで「誰か後ろにいるよ」とメールをしたところ、白石は「…本当にいるかもね」と答えました。

女性が聴いたのは、まだ息のあった被害者の声なのか、それとも無念の声を伝えようとした被害者の霊なのか、真実は不明ですが、白石が9人の頭と暮らしていたことは事実なのです。

白石と最後の会話について

Book Read Hands - Free photo on Pixabay (705204)

白石と女性が最後のメッセージは、逮捕される3日前の10月27日(金)です。「ヒゲを全部剃った」という白石からのメッセージが来た以降は連絡が取れなくなりました。その少し前にしていた会話は、女性が興味があると話した「洗脳」についての話で、白石は脳科学者であるキャスリーン・テイラーの著作「洗脳の世界」という本の写真を送ってきています。

ヒゲを全部剃ったのは、もしかすると最後の被害者であるT・Aさんの兄が、ツイッター上で捜査協力をお願いしていた女性と会う約束をしたからなのかもしれません。

また、白石からのメッセージが届いてから、2日後に「カッコイイね」と返事をしたものが既読にもならず、返事も来なかったことを考えると、白石は囮になった女性をターゲットにして、その女性との連絡に集中していた可能性もあると言えます。

52日間交際をしていた

7 / 8

関連する記事 こんな記事も人気です♪