目次
葉牡丹はどんな花?
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葉牡丹という花をご存知でしょうか。名前に牡丹がつくように、牡丹のように美しい花ですがキャベツのような見た目にも見えます。お正月用の飾りや公園の花壇などでもよくみかけますし、観賞用としてガーデニングでも使われています。
また縁起がよいとされており、プレゼントや贈り物としても人気があります。そんな葉牡丹とはどんな花なのでしょうか。葉牡丹の歴史や色の種類について解説していきます。
また縁起がよいとされており、プレゼントや贈り物としても人気があります。そんな葉牡丹とはどんな花なのでしょうか。葉牡丹の歴史や色の種類について解説していきます。
葉牡丹の特徴
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葉牡丹は、アブラナ科アブラナ属の越年生植物であり耐寒性に優れています。キャベツやケールの仲間とされており、様々な色の葉が同心円状に重なり合った形をしています。
栽培難易度が低いためガーデニングでも利用されており、種まきや苗植えで育てることができます。一年草なので一度植え付けた後は植え替えの必要がなく、冬が近づくにつれ色づく葉が育ちます。
夏に種を蒔いて育て、冬期に彩りを与えてくれる貴重な植物として、冬の公園の花壇やプランターなどで観賞用として植えられています。
栽培難易度が低いためガーデニングでも利用されており、種まきや苗植えで育てることができます。一年草なので一度植え付けた後は植え替えの必要がなく、冬が近づくにつれ色づく葉が育ちます。
夏に種を蒔いて育て、冬期に彩りを与えてくれる貴重な植物として、冬の公園の花壇やプランターなどで観賞用として植えられています。
また、2~3月にかけて茎が伸長するとトクトクな草姿に変化していき、まるでおしゃれなオブジェのようなツリー風の草姿が楽しめます。
そして春には黄色の花が咲き、その花が終わった後に切り戻しを行うと5月中頃には芽が伸び始めます。この新芽の先に再び葉牡丹ができると、まるで空中をくねくねと踊っているような「踊りハボタン」が楽しめます。
最近では品種改良により小型化が進み、ビニールポットで小さく仕立てられるのが主流になってきており、寄せ植えの花材としても人気があります。
そして春には黄色の花が咲き、その花が終わった後に切り戻しを行うと5月中頃には芽が伸び始めます。この新芽の先に再び葉牡丹ができると、まるで空中をくねくねと踊っているような「踊りハボタン」が楽しめます。
最近では品種改良により小型化が進み、ビニールポットで小さく仕立てられるのが主流になってきており、寄せ植えの花材としても人気があります。
葉牡丹の歴史
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次に歴史についてみていきましょう。まず葉牡丹という名前について、葉牡丹は和名であり学名では「Brassica oleracea var. acephala」といいます。また、英名では「ornamental cabbage, ornamental kale, flowering kale」と呼ばれています。
英名を日本語に直訳すると、「観賞用キャベツ、観賞用ケール」となります。英名での呼ばれ方からわかる通り、葉牡丹の祖先は結球しない古い品種のキャベツやケールだとされており、そこから品種改良されてきて今の葉牡丹の姿になったと考えられています。
英名を日本語に直訳すると、「観賞用キャベツ、観賞用ケール」となります。英名での呼ばれ方からわかる通り、葉牡丹の祖先は結球しない古い品種のキャベツやケールだとされており、そこから品種改良されてきて今の葉牡丹の姿になったと考えられています。
では、葉牡丹はいつから日本で栽培されているのでしょうか。葉牡丹の原産地はヨーロッパであり、日本には江戸時代に渡来したとされています。現在は世界各地で観賞用として栽培されている葉牡丹ですが、もとは食用として日本に渡来したといわれています。
食用の野菜として渡来した古い品種のキャベツやケールを、観賞用として品種改良していき、牡丹のように美しい見た目になるということで葉牡丹という名前を付けられました。葉牡丹は古くから観賞用として栽培されてきたので古典園芸植物ともいわれています。
その品種には江戸時代から改良されてきた東京丸葉系、ちりめん系ケールを交配して改良されたちりめん(縮緬)系、戦後大阪地方でつくり出された大阪丸葉系の3種が代表的で、その他にも切れ葉系や葉に光沢があるものなど多様な系統があります。
食用の野菜として渡来した古い品種のキャベツやケールを、観賞用として品種改良していき、牡丹のように美しい見た目になるということで葉牡丹という名前を付けられました。葉牡丹は古くから観賞用として栽培されてきたので古典園芸植物ともいわれています。
その品種には江戸時代から改良されてきた東京丸葉系、ちりめん系ケールを交配して改良されたちりめん(縮緬)系、戦後大阪地方でつくり出された大阪丸葉系の3種が代表的で、その他にも切れ葉系や葉に光沢があるものなど多様な系統があります。
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今ではお正月の飾りとして広く親しまれていますが、葉牡丹が普及する前は、お正月の飾りには牡丹が使われていました。そんな牡丹に似て美しく、さらに安価で丈夫で育てやすいという利点があった他、縁起がいいとされていたので、高価であった牡丹に代わり葉牡丹が庶民のお正月の飾りとして広まったという歴史があります。
そして現代に近づくにつれ、世界各地に広まり更なる品種改良が行われ、色や形や大きさなど沢山の種類の葉牡丹が栽培されるようになりました。そのため、最近ではお正月の花という認識を越え、冬のガーデニングや寄せ植え、花束、フラワーアレンジメントなどとても身近な存在として愛されています。
今では当たり前のように園芸用として栽培されている葉牡丹ですが、元々は食用の野菜として栽培されていたと思うと、歴史を知るのも面白いですね。
そして現代に近づくにつれ、世界各地に広まり更なる品種改良が行われ、色や形や大きさなど沢山の種類の葉牡丹が栽培されるようになりました。そのため、最近ではお正月の花という認識を越え、冬のガーデニングや寄せ植え、花束、フラワーアレンジメントなどとても身近な存在として愛されています。
今では当たり前のように園芸用として栽培されている葉牡丹ですが、元々は食用の野菜として栽培されていたと思うと、歴史を知るのも面白いですね。
葉牡丹にはどんな色がある?
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晩秋から冬にかけて美しい色になる葉牡丹ですが、どんな色があるのでしょう?
大きく分けると葉緑体以外の色素を持たない品種と、アントシアニンという色素を持つ品種があり、寒さにさらすことで、新しい葉が白色やクリーム色などに色づきます。一定の低温にさらすことで発色するため、暖かいと色づきません。
大きく分けると葉緑体以外の色素を持たない品種と、アントシアニンという色素を持つ品種があり、寒さにさらすことで、新しい葉が白色やクリーム色などに色づきます。一定の低温にさらすことで発色するため、暖かいと色づきません。
また色づくのは新しい葉であり、周りの葉は緑色のままです。周りの緑色の葉に包まれるように、新しい葉が中心部で白や赤、紅、ピンク、紫などに色づく様子がとてもきれいです。
さらに最近では黒色の葉牡丹もあり、かわいい色から大人っぽい色まで様々な色を楽しむことができます。
さらに最近では黒色の葉牡丹もあり、かわいい色から大人っぽい色まで様々な色を楽しむことができます。
葉牡丹の種類
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次は葉牡丹の種類について解説します。葉牡丹は葉の形状から大きく分けて3つに分類でき、葉っぱが丸い「丸葉系」、葉の縁が波うっている「ちりめん系」、葉に深い切れ込みが入ってい「さんご系」があります。
それぞれの分類について、その特徴と代表的な品種を一緒にご紹介します。
それぞれの分類について、その特徴と代表的な品種を一緒にご紹介します。
東京丸葉系
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東京丸葉系は、江戸時代から育成が始まった最も古い系統で「江戸葉牡丹」とも呼ばれます。高さがやや高く、葉は丸くて上から見ると真円に見え、見た目がキャベツに似ています。
寒さや暑さに強いので栽培しやすいと言われており、代表品種は「日の出」です。
寒さや暑さに強いので栽培しやすいと言われており、代表品種は「日の出」です。
大阪丸葉系
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大阪丸葉系は、東京丸葉系と名古屋ちりめん系の掛け合わせて戦後に作られた系統です。丸い形状で葉の縁がゆるやかに波打っており、東京丸葉系と名古屋ちりめん系中間のような見た目です。
東京丸葉系と同じく栽培しやすく、発色がよいのが特徴です。代表品種は「つぐみ」です。
東京丸葉系と同じく栽培しやすく、発色がよいのが特徴です。代表品種は「つぐみ」です。
名古屋ちりめん系
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名古屋ちりめん系は明治時代にちりめん系ケールとの掛け合わせで作られた系統で、葉の縁が波打ってフリル状になっているのが特長です。根が弱く花壇には適しませんので、鉢植えで育てます。代表品種は「紅かもめ」です。
さんご系
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