2019年5月7日 更新

鬼灯の花言葉とは?贈る際の注意点と鬼灯の楽しみ方!

鬼灯(ホオズキ)という植物、皆さん見たことあると思います。鬼灯にも、「私を誘って」「浮気」といった花言葉があることは、ご存知ですか?この記事では、意外と知らない鬼灯の花言葉や、鬼灯を送る時の注意、その魅力についてご紹介します。

鬼灯(ホオズキ)ってどんな花?

Lampionblume Physalis Alkekengi - Free photo on Pixabay (214249)

鬼灯、と言われて最初に思いつくのは、あの赤々とした特徴的な実。
花はどんなものか、すぐに思いつきますか?
見たこともない人が多いのではないでしょうか。

そもそも、鬼灯はどんな植物に近いのでしょうか?
何の仲間で、どんな所で育っているのでしょか?

また、以下のリンクでは、日本の花・菊の花言葉についてご紹介しています。
菊といえば、葬儀でよく見ますね。
どんな花言葉なのか、気になる方はこちらもご覧ください。
Physalis Bladder Cherry Plant - Free photo on Pixabay (242700)

鬼灯は、ナス科ホオズキ属という分類で、植物としては、ナスに近いです。
多年草で、何年にもわたって、花を咲かせ、実を付けるサイクルを繰り返し、その場に咲き続けます。

鬼灯は、植物のことをいうときもありますが、実だけを指す場合もあります。
一般的には、実を指す言葉として使われる場合が多いです。

鬼灯の花の特徴

Plant Flowers White - Free photo on Pixabay (246425)

鬼灯の花は、白くて小さい、かわいらしい花です。
花弁は5枚で、花は五角形をしています。

この花がしおれ、下を向くと、花は落ちてしまいます。
花の付いていた「がく」という部分が、だんだんと風船のようになっていき、緑色のまま、あの実の形を作ります。

できた緑色の実が、だんだんと赤く染まり、よく言われる鬼灯となります。

鬼灯の実の特徴

Bladder Cherry Flower Lampionblume - Free photo on Pixabay (246448)

先程説明したように、花がしおれ、がくが実となります。
実の形は、三角形の低角を丸く削ったような形です。

中は何も入っていないような気がしますが、この中には果実が入っています。
丸くて赤い果実は種を含み、時間が経つと、この果実に含まれる種が地面に落ちて、次の花を咲かせる準備をするのです。

鬼灯の花名の由来

Cape Gooseberry Fruit - Free photo on Pixabay (246462)

鬼灯の名前には、いろいろな説があります。
その説はすべて、鬼灯を「ほほづき」と読む語源について、提唱しています。

日本の古い書き言葉は、少し特殊で、「ほ」を「お」、「づ」を「ず」、とそれぞれ読む言葉がありました。

鬼灯は、読みこそ「ほおずき」ですが、その古い書き言葉で、「ほほづき」と書くため、その語源を提唱する説が、鬼灯の語源となっているのです。

Dictionary Focus Book - Free photo on Pixabay (246489)

ここでは、いくつかある語源のうちの5つをご紹介します。

1つ目の説は、鬼灯の実が人の頬が紅潮したときの色に似ていることから。
顔つき、目つき、などという言葉を聞いたことがあると思います。

それと同じ用法で、「頬つき」と言うから、「ほほづき」と変化して、鬼灯になったのではないかとする説です。

Little Girl Blue Eyes Child - Free photo on Pixabay (246533)

2つ目の説は、鬼灯の実を口に入れ、膨らませて音を鳴らす遊びがあることから、「ほほつき(頬突き)」とする説です。

鬼灯は、昔から日本にある植物で、親しまれてきました。
この鬼灯ですが、楽器としても使えること、ご存知でしたか?

鬼灯の実から、種を取り出し、口に入れて、口の中で実を潰すことで、音が鳴ります。あまりきれいな音ではありませんが、子供たちには人気のありそうな遊びです。

Music Jazz Flute - Free photo on Pixabay (246545)

3つ目の説は、「ホホ」というカメムシ類の虫が、鬼灯に集まってくることから、「ホホ付き」とする説。

実際に、ホホと呼ばれるカメムシはいませんが、ホホズキカメムシというカメムシならいます。グレーでごつごつとした体のカメムシで、家庭菜園などでは、害虫として認識されています。

4つ目の説は、実が火のように赤いことから、「ほほつき(火火着)」とする説。
これは見た目通りの、赤々とした実を言い表した説です。

Flower Bee Macro - Free photo on Pixabay (246556)

5つ目の説は、方言に関する説。鬼灯は、方言で、「ふづき」ということがあります。
これは、全国的に見ても多い方言で、これが訛って鬼灯という音になっていったのではないか言われます。

この「ふづき」という語源は、日本の旧暦である、「文月(ふづき・ふみづき)」からきていると言われています。

文月は、現在で言うと7月にあたります。
7月は、この後に記述する、「ほおずき市」が開催される月です。

Lampionblume Physalis Alkekengi - Free photo on Pixabay (246562)

「ほおずき市」は、明治時代から開催されており、その歴史はとても古いです。
なぜ開かれるようになったのか、どんな市なのかなど、詳しくは、後述します。

以上5つの説をご紹介しました。この説の内、1つ目の説が最も有力とされています。

鬼灯には、「ぬかづき」「かがち」「あかがち」といった別名もあり、それらすべてに、人の顔が関わっていることから、最も共通性があるとして、1つ目の説が有力となっているのです。鬼灯の別名に関しては、また後述します。

Old Letters Quill Photos - Free photo on Pixabay (246569)

2つ目の説も、頬という単語が入ってはいますが、「頬突き」という言葉は意味が通らず、あまり有力とは言えません。

3つ目の説に関しては、最も特徴的な、赤々しい実よりも、虫が付くことに注目してしまっているため、考えにくいです。

4つ目の説は、鬼灯の別名に関しての説明ができないので、特徴的な要素である色を起源としている説ではありますが、あまり有力ではありません。

Autumn Physalis Lampionblume - Free photo on Pixabay (246574)

5つ目の説では、「ふづき」という方言が出てきますが、これはほおずき市が7月(文月)に開催されるところからきている語なので、語源とはいえません。

以上のことから、一般的には1つ目の説が最有力であるとされているようです。

鬼灯という漢字についても、由来があります。
鬼灯の漢字には、実は2種類あって、1つはよく見る「鬼灯」、もう1つは「酸漿」という漢字を当てます。

Capsule Pill Health - Free photo on Pixabay (246582)

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