2019年10月6日 更新

グリコ・森永事件とは?犯人の目的や事件のその後・真相を考察!

グリコ森永事件と呼ばれる事件は、グリコやロッテ、その他の食品会社を標的にした大事件でした。全国の警察官が翻弄され、最終的に犯人の圧勝により、事件は迷宮入りします。この記事では、グリコ森永事件の真相と、犯人たちの真の目的についてご紹介していきましょう。

目次

大阪連続バラバラ殺人事件

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グリコ・森永事件の犯人「かい人21面相」は、その後に発生した事件への影響を与えました。1985年5~1994年3月までに発生した、大阪連続バラバラ殺人事件です。大阪連続バラバラ殺人事件も、グリコ・森永事件と同じく警察庁広域重要指定事件となります。

大阪連続バラバラ殺人事件の犯人は、自身を「かい人22面相」と名乗り、犯行声明を警察に送りつけました。当初は、グリコ・森永事件の模倣犯と考えられましたが、イタズラではなく大阪連続バラバラ殺人事件の真犯人だったことがわかります。

摂津市女児誘拐事件

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1999年12月20日に発生した摂津市女児誘拐事件も、グリコ・森永事件の影響を受けているのではないかと考えられています。摂津市女児誘拐事件は、当時小学2年生の女児が誘拐され、身代金の要求があった事件です。

身代金の要求が関西弁で行われたこと、そして現金の受け渡し場所が度々変更されたことなど、グリコ・森永事件と類似していると言われました。また、脅迫文の文字遊びや現金受け渡し場所の特徴なども、似ています。

2000年4月に犯人は逮捕されましたが、グリコ・森永事件との直接的な関係はありませんでした。

かい人21面相が多発

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グリコ・森永事件が発生した1984年、かい人21面相に便乗した犯罪が多発しました。食品会社や他企業へ脅迫行為を行ったり、毒物を混入させるなどの事件が頻発します。発生した模倣犯罪は、全部で444件にも上り、そのうちの206件が検挙されました。

こういった便乗犯罪を見た筑波大学教授は、「コバンザメ犯罪」と呼び、企業側に取引に応じないように呼びかけましたが、グリコ・森永事件での企業側のダメージを見ていた一部の企業は、取引に応じてしまったと言われています。

ロッテ脅迫事件

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1985年、グリコ・森永事件で脅迫された食品会社と近しい株式会社ロッテに、3,000万円を支払うようにという脅迫がありました。ロッテは、風評被害を押さえたいという思いから、犯人グループとの取引に応じてしまいます。警察には届けず、現金3,000万円を支払いました。

しかし、翌年には5,000万円の要求があったことから、今度は警察に通報します。逮捕されたのは、当時55歳の男性でした。加害者と取引したことについて、世間から大きな批判が寄せられましたが、「客の安全が第一だった」と弁明します。

怪人28号からの強迫

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グリコ・森永事件は、事件発生から30年たった2014年にまで影響を及ぼしました。怪人28号と名乗る人物から、当時の江崎グリコ社長宛に、脅迫状が送りつけられたのです。脅迫文には、「金も尽きてきた」という文面と、5,000万円の要求がかかれていました。

しかし、2014年11月30日等事件の犯人は逮捕され、30年前に発生したグリコ・森永事件との関係について調べられましたが、関係性は低いと結論付けられます。

法的時効は過ぎても許されない犯罪行為

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グリコ・森永事件の犯人は、警察や大手企業を翻弄した手口、誰も傷つけず金も手に入れていない姿から、英雄視されることも少なくありません。しかし、企業に与えた損害は非常に大きく、卑劣な犯罪行為と言えます。

法的時効が過ぎてしまい、事件は風化されましたが、日本全国を危険にさらした事件であり、多くの人々の心を傷つけた事件として、絶対に許してはいけないのです。

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