目次
- 警察の完敗！グリコ・森永事件の犯人たちと真相
- グリコ森永事件とは
- 食品会社を標的にした脅迫事件
- かい人21面相
- 警察庁広域重要指定事件初の未解決事件
- ターゲットとなった食品会社
- 江崎グリコ株式会社
- 丸大食品株式会社
- 森永製菓株式会社
- ハウス食品株式会社
- 株式会社不二家
- 駿河屋
- グリコ森永事件の詳細【江崎グリコ】
- 1984年3月社長誘拐
- 身代金の要求
- 社長が保護される
- 1984年4月脅迫状が届く
- マスコミに手紙が届く
- 放火事件
- 1億2,000万円の脅迫状が届く
- 3億円の脅迫状が届く
- 不審車両を発見する
- マスコミへ挑戦状が届く
- 寝屋川市アベック襲撃事件
- 終息宣言
- グリコ森永事件の詳細【丸大食品】
- 1984年6月5,000万円の脅迫状が届く
- 不審者を発見
- 再び脅迫状が届く
- 現金の受け渡しは行われなかった
- グリコ森永事件の詳細【森永製菓】
- 1984年9月脅迫状が届く
- 現金の受け渡しに失敗
- 1984年10月森永製菓の不審商品が発見される
- 百貨店に脅迫状が届く
- グリコ森永事件の詳細【ハウス食品】
- 1984年11月脅迫状が届く
- 現金の受け渡し指示に従う
- 不審者を発見する
- 似顔絵が公開される
- グリコ森永事件の詳細【不二家】
- 1984年12月脅迫状が届く
- アマチュア無線家によって傍受録音される
- 青酸入り菓子ばら撒き
- グリコ森永事件の詳細【駿河屋】
- 1985年2月マスコミへ休戦状が届く
- 駿河屋に脅迫状が届く
- 警察の失態
- 警察内部での足の引っ張り合い
- 脅迫文や挑戦状に振り回され続けた
- 不審を確認するも動かず
- メディアの問題
- 脅迫状を面白おかしく報道
- 曖昧な情報により現場を混乱させる
- 劇場型犯罪の場を提供
- グリコ森永事件の終息
- 1985年8月滋賀県警本部長の自殺
- 犯人側の終息宣言
- 1994年時効が成立
- グリコ森永事件と関連事件
- 53年テープ
- ニセ夜間金庫事件
- 犯人の目的
- 現金は受け取っていない
- 食品会社を狙い続けた
- 株価の大きな変動
- 怨恨
- グリコ森永事件の犯人説
- グリコ関係者
- 仕手グループ
- 被差別部落関係者
- 宮崎学
- 北朝鮮工作員
- 暴力団
- グリコ森永事件のその後
- 山瀬まみ
- 安倍昭恵
- 川内康範
- 河内家菊水丸
- 大阪連続バラバラ殺人事件
- 摂津市女児誘拐事件
- かい人21面相が多発
- ロッテ脅迫事件
- 怪人28号からの強迫
- 法的時効は過ぎても許されない犯罪行為
仕手グループ
via pixabay.com
続いて有力な説として考えられたのが、仕手グループ説でした。仕手（して）とは、人為的に作り出した相場で短期的な取引を行い、多額の利益を得る行いの事です。グリコ・森永事件では、短期間に株価が大きく変動しました。
株価が変動する会社が事前にわかっていれば、それらを使って多額の利益を得ることができます。犯人グループが金銭を受け取っていなかったこと、金銭を受け取っていないにも関わらず手間をかけて食品会社を脅迫し続けたことから、有力な犯人説だと言われました。
株価が変動する会社が事前にわかっていれば、それらを使って多額の利益を得ることができます。犯人グループが金銭を受け取っていなかったこと、金銭を受け取っていないにも関わらず手間をかけて食品会社を脅迫し続けたことから、有力な犯人説だと言われました。
被差別部落関係者
via pixabay.com
グリコ・森永事件の犯人は、被差別部落関係者という見方もされました。被差別部落関係者とは、居住場所によって差別することを反対する人々の事です。部落差別は主に、西日本で発生しており、等事件と関係があると考えられました。
他にも、キャリアと呼ばれる警察関係者を批判していたこと、脅迫メッセージに入り込んでいた生活音などから、被差別部落関係者という説が浮上します。しかし、部落解放同盟と呼ばれる団体が、これらの説に抗議したことから、捜査は打ち切りとなりました。
他にも、キャリアと呼ばれる警察関係者を批判していたこと、脅迫メッセージに入り込んでいた生活音などから、被差別部落関係者という説が浮上します。しかし、部落解放同盟と呼ばれる団体が、これらの説に抗議したことから、捜査は打ち切りとなりました。
宮崎学
警察が公開した犯人グループの似顔絵と酷似しているという理由から、宮崎学という男性も犯人として捜査されました。宮崎学はノンフィクション作家として、過激な作品も世に送り出しています。
作家の宮崎学が犯人として浮上した理由は、顔が似ていたという理由の他に、過去に学生運動を行っていたこと、事件当時会社が倒産し、借金を抱えていたことなども理由でした。他にも、実家がヤクザである事、派手な生き方をしていたという理由から、容疑をかけられます。
しかし、犯行当時アリバイがあったこと、物的証拠が何もなかったことから宮崎学に関する捜査は打ち切られました。その後宮崎学は、「噂の真相」という雑誌でグリコ・森永事件について語り、自伝として発売した著書でも、当時の様子を振り返っています。
作家の宮崎学が犯人として浮上した理由は、顔が似ていたという理由の他に、過去に学生運動を行っていたこと、事件当時会社が倒産し、借金を抱えていたことなども理由でした。他にも、実家がヤクザである事、派手な生き方をしていたという理由から、容疑をかけられます。
しかし、犯行当時アリバイがあったこと、物的証拠が何もなかったことから宮崎学に関する捜査は打ち切られました。その後宮崎学は、「噂の真相」という雑誌でグリコ・森永事件について語り、自伝として発売した著書でも、当時の様子を振り返っています。
北朝鮮工作員
via pixabay.com
信ぴょう性が低い犯人説は、北朝鮮工作員説です。1997年7月4日、週刊文春で報じられました。53年テープに録音されていた声の人物が、兵庫県貿易会社社長の声と類似し、さらに北朝鮮の非合法活動の黒幕的存在であったことから、持ちだされた犯人説です。
この説は、貿易会社社長が犯行当時死亡していたことによって、捜査は打ち切りとなりました。しかし、犯人が捕まっていないことから、国外逃亡しているのではないかと考えられ、北朝鮮工作員説を信じている人も存在します。
この説は、貿易会社社長が犯行当時死亡していたことによって、捜査は打ち切りとなりました。しかし、犯人が捕まっていないことから、国外逃亡しているのではないかと考えられ、北朝鮮工作員説を信じている人も存在します。
暴力団
via pixabay.com
信ぴょう性が高い説と言われたのが、暴力団説です。暴力団の実業家を中心とするグループが、犯人なのではないかと考えられました。インテリヤクザと呼ばれる人々の事です。
暴力団関係者は、過去に江崎グリコを脅迫した実績を持っていました。さらに、等事件で被害を受けた企業関係者から、3億円もの送金があったこと、犯行に使用されたタイプライターと同じものがあったことなども理由です。
捜査対象として、任意で事情聴取が行われましたが、事件について否認を続けていましたし、さらに物的証拠がなかったことから、捜査は打ち切りとなります。
暴力団関係者は、過去に江崎グリコを脅迫した実績を持っていました。さらに、等事件で被害を受けた企業関係者から、3億円もの送金があったこと、犯行に使用されたタイプライターと同じものがあったことなども理由です。
捜査対象として、任意で事情聴取が行われましたが、事件について否認を続けていましたし、さらに物的証拠がなかったことから、捜査は打ち切りとなります。
グリコ森永事件のその後
via pixabay.com
最後に、グリコ森永事件のその後の様子についてご紹介していきましょう。グリコ・森永事件では、有名人や著名人も影響を受けていたのです。
山瀬まみ
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バラエティーアイドル、歌手として知られる山瀬まみも、グリコ・森永事件の影響を受けた有名人の一人です。山瀬まみの父親は、グリコ・森永事件で脅迫を受けた森永製菓に務める社員でした。
事件の風評被害や対応によって、山瀬まみの家庭は大きな影響を受けます。事件の発生した1985年に、山瀬まみは芸能界デビューを果たしていました。自分自身の環境の変化や家庭が受けた被害によって、辛い日々を送っていたと考えられるでしょう。
事件の風評被害や対応によって、山瀬まみの家庭は大きな影響を受けます。事件の発生した1985年に、山瀬まみは芸能界デビューを果たしていました。自分自身の環境の変化や家庭が受けた被害によって、辛い日々を送っていたと考えられるでしょう。
安倍昭恵
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総理大臣の妻である安倍昭恵も、グリコ・森永事件では大きな被害、影響を受けています。安倍昭恵の父親は、グリコ・森永事件で脅迫された、森永製菓の社長でした。森永製菓の社長である父親に護衛が付いたことはもちろん、娘の安倍昭恵にも護衛が付き、不安で窮屈な日々を過ごし続けます。
江崎グリコ社長のように、誘拐されることはありませんでしたが、森永製菓の社長とその娘であったことから、感じていた恐怖心ははかり知れないでしょう。
江崎グリコ社長のように、誘拐されることはありませんでしたが、森永製菓の社長とその娘であったことから、感じていた恐怖心ははかり知れないでしょう。
川内康範
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1984年、作家の川内康範は週刊読売の中で、グリコ・森永事件の犯人たちに呼びかけました。私財を1億円以上提供することを条件に、食品会社への脅迫行為を停止しろといった内容です。犯人グループは、川内康範の行為に「ええ男」と称賛したものの、取引を拒否します。
犯人グループが拒否した理由は、「自分たちはこじきではない」といったものでした。つまり、食品会社への脅迫行為は、金が目的で行っている行為ではないという意味です。
犯人グループが拒否した理由は、「自分たちはこじきではない」といったものでした。つまり、食品会社への脅迫行為は、金が目的で行っている行為ではないという意味です。
河内家菊水丸
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芸人であり、伝統河内音頭継承者でもある河内家菊水丸は、グリコ・森永事件の後、事件を題材にした曲を複数発表しました。河内家菊水丸が作った「グリコ事件終結宣言音頭」は、1万5,000本以上を売り上げます。
「グリコ事件終結宣言音頭」の制作を行っている最中、歌詞のメモ書きを落としてしまい、犯人グループの関係者ではないかと疑われ、事情聴取を受けました。誤解はすぐに晴れ、当時のエピソードを自身のラジオ番組で語っています。
「グリコ事件終結宣言音頭」の制作を行っている最中、歌詞のメモ書きを落としてしまい、犯人グループの関係者ではないかと疑われ、事情聴取を受けました。誤解はすぐに晴れ、当時のエピソードを自身のラジオ番組で語っています。
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