2019年10月6日 更新

グリコ・森永事件とは?犯人の目的や事件のその後・真相を考察!

グリコ森永事件と呼ばれる事件は、グリコやロッテ、その他の食品会社を標的にした大事件でした。全国の警察官が翻弄され、最終的に犯人の圧勝により、事件は迷宮入りします。この記事では、グリコ森永事件の真相と、犯人たちの真の目的についてご紹介していきましょう。

目次

グリコ森永事件と関連事件

Man Silhouette Businessman - Free image on Pixabay (690715)

グリコ・森永事件が発生する数年前、不可解な出来事が起こっていました。グリコ・森永事件発生後に再び考察してみると、等事件と非常に関係が深いと考えられます。

ここからは、グリコ・森永事件以前に発生した、関連事件についてご紹介してきましょう。

53年テープ

Music Cassette Tape - Free photo on Pixabay (690712)

グリコ・森永事件が発生する約6年前の1978年8月17日、グリコ常務宛てに金銭を要求するテープが届いていました。それが、53年テープです。内容は、6年後発生するグリコ・森永事件の内容や、それらの被害を減少させたければ金銭を支払えというものでした。

当時のグリコ社は、金銭要求を拒否します。実は、このテープが送られてくる2年前から、グリコ社には脅迫状や電話が頻繁に届いていました。そのため、このテープもイタズラだと考えたのでしょう。

ニセ夜間金庫事件

Vault Business Bank - Free photo on Pixabay (690711)

1973年2月25日に大阪市で発生したニセ夜間金庫事件も、グリコ・森永事件と関係していると言われています。大阪ニセ夜間金庫事件は、ニセの金庫を用意し、騙された人々が現金を入れたという事件です。大阪ニセ夜間金庫事件は、金庫を不審に思った客の通報によって、現金が奪られることはありませんでした。

グリコ・森永事件と関連があると言われた理由は、トリックや手法が類似していたからです。大阪ニセ夜間金庫事件は、1980年に時効が成立し、犯人も逮捕されていません。

犯人の目的

Protection Of Minors Criminal - Free photo on Pixabay (690750)

グリコ・森永事件の犯人たちは、数カ月かけ複数の食品会社に脅迫状を送ったり、毒物入りの菓子をばら撒くなどの手間をかけました。しかし、現金の受け渡しはことごとく失敗し、食品会社の証言を信用した場合、犯人グループは一銭も金を手に入れていないことになります。

それではなぜ、犯人グループはこのような事件を起こしたのでしょうか。ここからは、犯人グループの真の目的についての考察をご紹介していきます。

現金は受け取っていない

Dollar Money Cash - Free photo on Pixabay (690753)

犯人グループは、複数の食品会社を脅迫し、多額の現金を要求しています。しかし、全ての現金受け取りに失敗しました。犯人グループは一銭も手に入れていないことから、等事件は劇場型犯罪だと考えられるようになります。

劇場型犯罪とは、多くの人々から注目を集めることを目的とした犯罪行為の事です。グリコ・森永事件の犯人たちは、世間の注目を集めたいがために大手企業に脅迫し続けたと考えられました。つまり、金が目的ではなかったというのです。

食品会社を狙い続けた

Banana Split Ice - Free photo on Pixabay (690755)

グリコ・森永事件には、多くの特徴が存在します。その一つが、ターゲットとなった大手企業全てが、食品会社だったということです。さらに、菓子という共通点を持った、大手食品会社を標的にしていました。

こういった事情から、食品会社への恨みや何らかの主張があったのではないかとも考察されます。しかし、別の見方をすることもできるでしょう。食品は一般人が手に取りやすく、毒物を仕込み一般人を人質に取りやすいものです。

脅しに活用しやすく、より大勢を巻き込むことができる大手企業を狙ったのではないかとも考えられます。

株価の大きな変動

Digital Marketing Seo Google - Free photo on Pixabay (690759)

グリコ・森永事件は、劇場型犯罪と評価される一方、違った捉え方もできる事件です。等事件が劇場型犯罪と言われる理由は、犯人グループが金銭を一切受け取っていないという理由からでした。しかし、本当に犯人グループは一銭も手に入れていないのでしょうか。

グリコ・森永事件が世間に知れ渡った時、食品会社の株価は激しく下落しました。さらに、かい人21面相の逮捕という噂によって、急激に上昇します。

つまり、株価が短期間で大きく変動したのです。犯人グループの目的は、劇場型犯罪に思わせて、株による収益という本来の目的を見えなくさせることだったとも言われています。

怨恨

Sector Fingers Anger - Free photo on Pixabay (690762)

グリコ・森永事件の犯人たちの目的は、恨みを晴らすためだったとも言われています。脅迫した食品会社もしくは、メディア、警察など、等事件に関係している組織への復讐行為だったのではないかとも言われているのです。

その理由は、度々脅迫し金銭を要求するもののそれらを受け取らず、しかしその姿を近くで眺めていたなどの理由からです。つまり、犯人グループは等事件に関わった、何かしらの組織に属している可能性が高いと考えられました。

グリコ森永事件の犯人説

Thieves Offenses Wanted - Free image on Pixabay (690800)

グリコ・森永事件では、犯人グループの目的に迫れなかったことから、様々な犯人像や説が想像されました。犯人説によって、大きな被害を受けた人物も存在します。ここからは、グリコ・森永事件の犯人説について、紹介してきましょう。

グリコ関係者

Fear Woman Stop Violence Against - Free photo on Pixabay (690801)

最も有力だと考えられた説は、グリコ関係者、社員説です。グリコ・森永事件で最初に脅迫された会社が江崎グリコだったこと、社長監禁という強硬手段に出た事などが理由と言われています。

さらに、グリコ役員の自宅や内情に詳しかったこと、社長誘拐時、長女の名前を呼んだことも理由です。有力な説だったことから、捜査員も当然疑わしい人物の洗い出しを行っています。しかし、グリコ社内に怪しいと思われる人物はいませんでした。

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