2019年9月22日 更新

犯人矢野富栄死亡で残された謎!島根女子大生死体遺棄事件

日本中を震撼させた島根女子大生死体遺棄事件。何の罪も無い大学生が犠牲になったこの事件の犯人・矢野富栄は母親を道連れに事故死していました。この記事では、そんな犯人の前科についてや、在日韓国人だったという噂の真相を見ていきながら、事件について紹介していきます。

目次

7日に発見された左大腿骨部分には欠けている部分こそあるものの、刃物などを使って切断をしたような跡はなく、血液や肉片などは全く付着していなかったことから、野犬などによって食い荒らされたのではなく、明らかに人の手によってそぎ落とされていたと考えられます。

あまりにも綺麗な状態だったため、捜査員が最初にこの左大腿骨を発見した際には、てっきりイノシシやシカなど周辺に生息している野生動物の骨が風化したものかと勘違いしたそうです。

胴体部分の内臓が取り出されていた

Bloodbath Bath Crime - Free photo on Pixabay (650744)

胴体部分は一際損傷が激しく、両手足の切断面以外にも所々骨が露出している箇所があり、刃物で繰り返し切りつけられたような傷も付いていました。腹部にも刃物で切られた跡があり、そこから内臓の大部分が取り出されて無くなっていて、抜き取られたと思われる内臓は発見されませんでした。

さらに、胴体部分は全体的に血が抜かれていて、皮を剥ぎ、火で炙ったような黒ずんだ跡まで見られるというおぞましい状態で、犯人の異常性をより際立たせるものでした。

乳房が抉り取られていた

People Knife Stabbing - Free photo on Pixabay (650735)

さらに胴体部分からは肋骨が見えるほどに深く乳房のあたりが抉り取られていて、性器部分も切り取られて激しく傷付けられていたため、発見直後は性別を判別することすらできないような状態でした。

なお、司法解剖の結果、被害者の遺体からは犯人のものと思しき体液やDNA反応は見られず、頭部や胴体から採取した血液から睡眠薬などの薬物を投与したような形跡も見られませんでした。

これらの遺体損壊行為は、被害者を殺害してから行われたと考えられ、また首や手足の切断に使われた刃物と、胴体を切りつけた刃物は別の物であると見られています。

動物に食いちぎられた可能性も

Wolf Mammal Beast - Free photo on Pixabay (650754)

この事件では被害者の遺体は山中に遺棄されていたことから、動物によって食いちぎられるなどして遺体が損壊した可能性も考えられます。実際に被害者の爪は動物の排泄物の中から発見されています。

手足や内臓など見つかっていない部分に関しても、動物に食べられたという可能性もありますが、骨などの部位が見つからないということは、最初からそれらの部位はこの山中に遺棄されていなかった可能性が高いです。

また、一部情報では犯人が遺体を食べたような跡があるという話もありますが、遺体から犯人のDNAが検出されていない以上、少なくとも見つかっている部位に関してはそのようなことは考えにくいと言えます。

残された犯人の手がかり

Police Crime Scene Blue Light - Free image on Pixabay (650898)

このような残虐な事件が起こすような犯人を野放しにしておいては、第2第3の被害者が出ないとも限りません。そのため早期の犯人逮捕が必須となります。

事件発覚の直後から行われていた遺体の捜索とともに、犯人の手がかり、事件解決の糸口となるであろう遺留品やあらゆる目撃情報についても捜査が行われました。

凄惨な状態の被害者の遺体が次々に発見されていく中で、果たして犯人を追い詰めることができるような手がかりを見つけることができたのでしょうか。

被害者の後を追う白い車

Mercedes Benz White - Free photo on Pixabay (650984)

この事件においては、遺体遺棄現場が山中であることなどから当初より車が使用されたと見て捜査が進められてきました。そのため、警察は事件があった前後に平岡さんのアルバイト先近辺や、遺体発見現場となった臥龍山近辺で不審な車がなかったかという点についても情報を集めていました。

そんな中、有力な手掛かりかと思われたのが、平岡さんのアルバイト先に現れた不審な白い車についての目撃証言でした。

事件当日、平岡さんのアルバイト先が入っているショッピングセンターの従業員出入り口付近に白いセダンの車が停まっていたと複数の目撃証言があり、また、帰っていく平岡さんの後を付けるように走る白い車があったとの証言までありました。

警察がこの車の車種を目撃者の証言から割り出し、この白い車はトヨタのマークⅡで、その中でも旧式のものであることが分かっています。

犯人が残した遺留品

Magnifying Glass Detective - Free photo on Pixabay (651002)

遺体の胴体部分が発見された際、被害者の血が付いたポリ袋の一部が遺体に付着しており、警察は犯人に繋がる有力な手掛かりとして、このポリ袋についても詳細を調べていました。

ポリ袋は熱で変形したような跡があり、遺体からポリ袋の成分と思しき油の成分も検出されていることから、遺体と一緒に燃やしたのではないかとの見られています。

また、ポリ袋には文字が書いてあり、判別可能な部分としては「保護の」という文字と「イクルして」という文字が確認できます。おそらくこれはリサイクルに関して呼びかける文言かと思われます。

捜査の結果、このポリ袋はNTTが電話帳の配達に使うものの一部と見られており、インクの成分から1995年初め頃に、東広島市や安芸高田市などといった広島県の一部の都市と、山口県下関市で配布されていたものだということが分かりました。

学生寮の近くで靴が発見される

Legs Converse Shoes Casual - Free photo on Pixabay (650813)

臥龍山での遺体捜索が打ち切られて間もなくの11月30日、平岡さんのアルバイト先から寮への帰宅ルート上で、女性用の黒いスニーカーが片方だけ見つかりました。

靴は平岡さんが普段から履いていたものと似ており、サイズも一致、さらには平岡さん宅から靴の空き箱、パソコンからこの靴を通信販売で購入していた記録が確認されたことなどから、靴は平岡さんのものと見てほぼ間違いないようです。

しかし、靴が発見されたのは寮から300メートルと、ほど近い場所でした。先にも書いたように事件当日、平岡さんの姿はショッピングセンターの防犯カメラに写っていたのみで、帰宅途中にある防犯カメラには写っておらず、靴の発見場所まで平岡さんが来ていたとは考えにくい状況です。

そのため、事件後に犯人が敢えて寮の近くに靴を置いたのではないかと考えられています。いったいなぜ、犯人はわざわざ痕跡を残すようなことをしたのでしょうか。

犯人・矢野富栄の生い立ち

The Fear Way Night - Free photo on Pixabay (650748)

事件発覚から実に7年もの歳月が経った頃、急に捜査線上に浮上してきた犯人と思われる男、矢野富栄。既に死亡していた矢野本人から動機などの最も重要な部分を聞くことはできず、事件の詳細を解き明かすことは一気に難しくなってしまいました。

いったい、矢野富栄という男を凶行に走らせたのはいったい何だったのでしょうか?ここでは犯人とされる矢野富栄についての生い立ちを追っていき、この事件との繋がりを考えていこうと思います。

1976年山口県下関市生まれ

Bench Seaside View - Free photo on Pixabay (650998)

山口県最大の都市、下関市。古くから九州と本州、大陸と日本を繋いできた由緒あるこの地で、矢野富栄は1976年に生まれました。実家は祖父母の代から営んでいた米穀店で、両親と弟の4人家族でした。

父親が地域の柔道クラブで指導員をしていたということもあり、矢野自身も小学校から柔道をやっていました。黒帯を取るほどまでに打ち込んでいたようで、幼い頃から運動が得意だったことが伺えます。

矢野が生まれ育った家があるのは下関市の神田町という場所で、在日韓国人が多いコリアンタウンとして地元では有名です。また、富栄という名前は日本人としてはあまり見かけない名前ですが、韓国ではかつてこの名前の政治家がいたり、企業名にも使われていることから比較的馴染み深い名前のようです。

これらのことから、矢野は在日韓国人ではないかとの噂も出ていますが、少なくとも祖父母は日本人だったらしく、信憑性は薄いようです。

中学時代

Classroom School Education - Free photo on Pixabay (650873)

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