2019年9月22日 更新

犯人矢野富栄死亡で残された謎!島根女子大生死体遺棄事件

日本中を震撼させた島根女子大生死体遺棄事件。何の罪も無い大学生が犠牲になったこの事件の犯人・矢野富栄は母親を道連れに事故死していました。この記事では、そんな犯人の前科についてや、在日韓国人だったという噂の真相を見ていきながら、事件について紹介していきます。

目次

この事故で死亡した人物は、運転していた矢野の他にもう一人いました。それは助手席に乗っていたとされる矢野の母親でした。

母親の死因も矢野と同様に炎上による焼死でしたが、車内で遺体が発見された矢野とは違い、母親の遺体は車のそば、つまり車外で発見されています。

車は路肩に停車した後に炎上していることから、母親はぶつかった衝撃で車外に投げ出されたのではなく、停まって炎上した後にドアを開けて自ら車外に出たと考えられます。

「墓参りに行く」と漏らしていた

Cemetery National - Free photo on Pixabay (650904)

事故当日、矢野は近所の人に「墓参りに行く」と言い残し、母親と2人で家を出ました。この日、矢野と母親は事件の2年前に病死していた父親の墓参りに行っていたようで、事故を起こしたのはその帰り道のことでした。

墓参りをする数日前に、残忍な手口で前途ある若い女性を殺害していた矢野は、果たして父親の墓前で何を思ったのでしょうか?また、矢野の死が自殺によるものだとしたら、父親の墓参りをした際には、既に自ら事故を起こすことを決めていたのでしょうか?

無理心中をしたのではないかと囁かれている

Hammer Sledgehammer Mallet - Free photo on Pixabay (650847)

この事故に関しては、無理心中だったのではないかとも囁かれています。無理心中だった場合には、矢野が母親を道連れに自殺しようとして事故を起こしたというケースと、母親が息子の犯した行為を知り、矢野を道連れに自殺するため助手席からハンドルに手を伸ばすなどして事故を誘発したというケースが考えられます。

どちらも可能性はありそうですが、車は助手席側をガードレールにぶつけながら走っていたこと、また、母親は車外で遺体が発見され、逃げようとしたようにも見えることから、矢野が母親を道連れに自殺を図ったと考える方が自然かもしれません。

味方してくれると思っていた母親に自首するよう促され、絶望のうちに無理心中を図ったのでしょうか?

母親は矢野富栄の犯行を知っていた?

Dependent Dementia Woman - Free photo on Pixabay (650915)

この事故で矢野と共に死亡した母親は、果たして息子の犯した残忍な行為を知っていたのでしょうか?もしかしたら矢野から打ち明けられて知っていたのかもしれませんし、事件後の矢野の様子などから勘付いていた、という程度だったのかもしれません。

もし仮に矢野が犯行を打ち明けていたのだとしたら、それを聞かされた時、息子想いだった母親はいったい何を思い、息子にどのような言葉をかけたのでしょうか?

矢野自身も、この母親も死亡してしまった今となっては、このことすら知る術はありません。

犯人死亡により犯行動機、真相は闇の中へ

Portrait Grim Girl - Free photo on Pixabay (650853)

犯人である矢野富栄が死亡したことによって、多くの謎を残したまま事件は終わりを迎えてしまいました。

犯人が死亡しようと、19歳という若さでその未来を閉ざされてしまった平岡都さんが帰ってくることは決してなく、どのような形で事件が収束しようと、そこに「償い」などというものは存在しません。

どうにかして平岡さんが死なずに済むという選択肢は無かったのでしょうか?ほんの少しでも矢野富栄という男に人の心があったのなら、平岡さんだけでなく、矢野自身や母親も死なずに済んだのではないでしょうか。

間もなく、この事件から10年が経とうとしています。どれだけ時間が経とうとも、残された遺族の心の傷が癒えることはありません。せめてこの事件を風化させないことが、平岡さんが生きることができなかった未来を生きている我々にできる唯一のことではないでしょうか。

この事件で犠牲となった、平岡都さんのご冥福をお祈りします。

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