2019年6月11日 更新

パタニティハラスメントとは?パタハラの事例や原因と対処法

男性版のマタハラと呼ばれる「パタハラ」という言葉を知っていますか?男性が育児に参加することが多い時代だから生まれた言葉です。厚生労働省が男性の育児参加を積極的に推奨するなど育児に対する考え方も変わってきた昨今。そんなパタハラを事例などと共に紹介していきます。

目次

自身の権利を理解する

Baby Boy Hat - Free photo on Pixabay (377060)

世間の関心を集めたことによってはじめて知ることが世の中には多数存在しています。そんな法律があったのか!と驚くこともあります。男性の育児休暇の権利についても同様です。会社の規則として、育児休暇制度やフレックスタイム制度などどのような制度があって、あなたにはどんな権利があるか理解していますか?

制度が整っていても申請期間があったり、提出が必要な書類があったり会社によって申請方法は違います。きちんと把握しておかないとせっかく利用できる制度を見落としてしまうかもしれません。パタハラ対策としてももちろんですが、それ以前にできることできないことを理解することに務めてください。

相談機関を調べておく

People Man Woman - Free photo on Pixabay (377061)

育児に関しての嫌がらせや不当な扱いを受けた場合に備えて、会社の専門機関や公共機関の窓口を調べておく必要があります。まだまだ理解を得られることの少ない、男性の育児休暇取得ですので、いざとなったときに備えていくら念には念を入れても足りません。

相談できる場所として、育児休業の経験者の方が立ち上げた「パタハラ対策プロジェクト・パタプロ」や男性の育児休暇を推進している「NPO法人ファザーリングジャパン」があります。NPO法人ファザーリングジャパンはパタハラ防止NPO活動もしていますので、会社に申請する前にこのようなコミュニティに事前に相談するのも手段のひとつです。

同僚とフォローし合える関係性を築く

Fantasy Landscape Elephant - Free photo on Pixabay (377062)

子供の幼稚園のお迎えや急な発熱による早退などによって、同僚に仕事を引き継ぐ必要がある場合、必ず同僚に対してお詫びと感謝の気持ちを伝えてください。育児休暇やフレックス勤務は当然の権利であるものの、その弊害を受ける社員がいるのも事実です。気持ちを伝えることでスムーズに事が運ぶようになります。

相手の同僚が急な休みを取った場合などは、率先して相手のフォローに回るなどしてお互いがお互いを想い合って助ける関係性を築いておくことで、あなたも気持ちよく育児に参加することが出来るようになります。

事前に打診しておく

Sunset Tree Silhouette - Free photo on Pixabay (377063)

会社として育児休暇取得の制度はあるものの、まだ男性が育児休暇を取得したことが一度もない企業はたくさんあります。急に育児休暇申請を受けても、制度として初めてのことで企業側もどのようにしていけばいいのか手探り状態になります。それを解決するために、育児休暇を取得しようとしていることを事前に打診しておくとパタハラを受けにくくなります。

自分が育児休暇を取得するために、後任に引き継ぐことも事前に準備することができますし、会社としてもあなたが育児休暇中他の人を雇うか今いるメンバーでやりくりするかを考えることが出来ます。事前に打診することによって、あなたにとっても会社にとっても最善の方法を見つけることが出来るようになります。

弁護士に相談

Man Rain Snow - Free photo on Pixabay (377064)

育児休暇の申請を受けた場合、企業は特別な事情がない限り申請を断ることはできません。上司に却下されたなどは、ぞの上司個人の判断に基づいて行われており、本来ならば上司にその権利はありません。それにも関わらず、会社の人事まで話を通さずにいることや、育児休暇を申請したことにより解雇や降格・不当な配置転換などは、憲法に違反した違法行為に当たります。

もしあなたが育児休暇取得の際にパタハラにあった場合は、弁護士に相談することを考えてください。男性だからやはり無理なのかと諦めずに、今の制度と戦うには弁護士の力が有効です。

有能な人材をマタハラ・パタハラで失ってはいけない

Man Woman Composing - Free photo on Pixabay (377065)

育児休暇が終了すれば本来の業務に戻ってくるはずの従業員を、パタハラやマタハラで失うのは会社にとって大きな損失となります。有能な人材で会社に多大なる貢献をしている人であろうと、自分のライフワークバランスに合わない企業からは去って行ってしまうのです。
男性の育児休暇は権利です。女性の育児休暇が認められているのと同様に、企業内でも男性の育児休暇を取りやすくし、気持ちよく子育てができる社会に変わっていく必要があります。

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