2019年7月12日 更新

破滅願望とはどんな願望?破滅願望をもつ心理や原因と治す方法も

破滅願望を持つ人は、現代社会において決して少なくはありません。そういった願望を持つ人の心理や原因、治す方法についても解説いたします。また、診断テストを含め、病気の可能性や、タナトスなどの用語についても知識としてご紹介いたします。

目次

破滅願望を持つ人の心理と治す方法

Treatment Finger Keep - Free photo on Pixabay (429686)

今回は、破滅願望という言葉の意味や、そういった願望を持つ人の心理はどういったものなのかについても解説していきます。ストレス社会において、決して他人事とは言えなくなってきているのが実情です。治す方法や、診断テストもご用意していますので、ぜひ活用してください。

破滅願望とは

Lost Places Factory Hall - Free photo on Pixabay (429687)

まずは、「破滅願望」という言葉の意味から解説いたします。言葉からなんとなく想像がつく方もいらっしゃいますが、デストルドーという多くの方が聞きなれない用語なども知識として絡めて解説していきます。なんとなくの状態から、明確な理解へと導いていくことを意識しながら読み進めてみましょう。

何もかもどうでもいいと感じる心理

Ruin Lumber Decay - Free photo on Pixabay (429688)

「破滅」という言葉自体の意味としては、「存在価値を失うまでにダメになってしまうこと。(人が)身を滅ぼしてしまうこと。」という意味があります。存在価値を失うところまで具体的に理解していた方は多くは在りません。

これは、生きている意味を見失うようなことにもつながるため、精神的にも追い詰められてしまったり、やる気が起きなくなってしまっている精神状態に陥ってしまっているとも言えます。これまでの経験や、植え付けられた考え方が拍車をかけてしまっていることも多々あります。

物事や自分自身が破滅することを望む

Lost Places Heiligendam Villa - Free photo on Pixabay (429689)

自分だけが破滅したいという感情というよりも、あらゆる物事がどうでもよくなり、世界にも失望してしまい、全てが破滅してしまえばよいという考えに至ってしまいます。

絶望感を強く感じており、コントロールできないことに振り回されてしまい、どうにもならない悲しみに心が覆われてしまっている状態です。このような状態に陥ってしまい、やる気も立ち直る気力もなくなってしまうと、他の事にも影響がでてくることが想像できます。

破滅願望は日常生活や仕事にも影響を及ぼす

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一度この破滅願望に取りつかれてしまうと、日常生活だけでなく、仕事にも周囲の人にも影響を及ぼしてしまいます。具体的には、日常生活であれば、生活習慣の乱れから、室内の乱れ、身だしなみの乱れ、無気力による行動力の低下です。

これらがビジネスにも影響を及ぼすため、周囲から信頼を失ったり、仕事を任せられないような状態になり、クレームをたくさんもらってしまったり、職場の人からも迷惑に思われてしまうような状態になってしまいます。出社しなくなってしまったり、生活する資金すら稼げなくなってしまう事もあるのです。

デストルドーと類似

Factory Building Hall - Free photo on Pixabay (429691)

デストルドーという心理学用語があります。詳しくは次項で解説致しますが、デス(death)という言葉が入っている事から、死や破滅的な意味が想像できます。破滅願望は、このデストルドーと言われているものと類似点があるのです。

生と死については、昔からいろいろな研究がされてきましたが、いまだに研究が行われている分野でもあり、その答えは宗教的なものから、さまざまです。生や死に関しては、人によって解釈も異なるので、1つの回答を提示されても、納得できるかどうかはその人次第なのです。

デストルドーとは

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では、デストルドーの言葉の意味と概要、そして、提唱者であるジークムント・フロイトについてなども解説するとともに、より理解を深めるための雑学として、タナトスやリビドーなど、関連する知識も交えて解説していきます。

死の神タナトスに由来

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まず、言葉の意味ですが、デストルドーは、英語ではdeath driveなどとも表記され、有名な心理学者のジークムント・フロイトの提唱した精神分析学用語です。

デストルドーは「死へ向かおうとする欲動のこと。」を意味しています。同義の言葉としてタナトスがあります。このタナトスという言葉の由来は、死の神であるタナトスの神話に由来しています。「死に向かう欲望や衝動を意味しているので、ほぼ同義語と言えるのも理解できます。

死へ向かおうとする欲動

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タナトスの対の概念としては、生に向かう衝動である「エロス」があります。デストルドー自体もリビドーと対になる概念です。リビドーとは、性欲や食欲、生存欲求などの「生」に対する欲求を意味しています。

デストルドーは、破壊衝動や攻撃性、また、死にたい気持ちなどの「死」に対する欲求なのです。つまり、死へ向かおうとする欲動と言えます。欲動という言葉も精神分析学の用語であり、「人間を常に行動へと向ける無意識の衝動。」という意味があります。

破滅願望は自己主張的な性質として考えられている

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