2019年7月12日 更新

破滅願望とはどんな願望?破滅願望をもつ心理や原因と治す方法も

破滅願望を持つ人は、現代社会において決して少なくはありません。そういった願望を持つ人の心理や原因、治す方法についても解説いたします。また、診断テストを含め、病気の可能性や、タナトスなどの用語についても知識としてご紹介いたします。

目次

ここでは、破滅願望を持つ人の特徴について、心理的側面からご紹介いたします。心理は、その人の思考や、潜在的なものを表すため、感情や行動の源泉となります。心理を理解することで、特徴や行動を理解することができ、解決に導く事も可能となるので、とても重要です。それでは、1つずつ見ていきましょう。

自己陶酔

Despaired Businessman Business - Free photo on Pixabay (429699)

悲劇のヒロインという言葉がありますが、そのような世界観に感情が入ってしまいやすく、無意識のうちに、そうなろうとしてしまう人もいます。その程度が行き過ぎてしまうと、自殺未遂など、取り返しのつかない事になってしまいますが、自己陶酔の初期段階であれば、痛みの怖さで留まることがほとんどです。

心理的にも、悲しい歌や映像作品を見る事で、思いっきり泣く事で発散される側面もあるため、その範囲で留まるのであればよいのですが、生活に支障が出てしまう場合や、些細なことでそうなってしまう場合は、注意が必要です。

懺悔や後悔

Eye Manipulation Tears - Free photo on Pixabay (429710)

自責の念が強い人に多いのが、懺悔と後悔で自分を責めてしまう事です。このような場合も、破滅願望につながってしまいます。人によっては、他者や外部に苛立ちを向けることもありますが、内に向けてしまう人もいるということです。どちらも破滅に向かう可能性があります。

外部に向けてしまう場合は、他者だけでなく、世界や、この世の中の存在そのものに向かう場合もあり、すべて消えてしまえばいいと思う人によくある傾向です。一方、内に向かう場合は、内気になってしまったり、精神的に人のせいにしないことを重視する人に多い傾向があります。

無気力と無力感

Sad Man Depressed - Free photo on Pixabay (429709)

自分の力のなさにがっかりしてしまい、無力感を感じる事で、無気力に加速がかかります。このような心理になるには、自己卑下に陥る場合だけでなく、外部に対して怒りが向かう場合でもありえます。外部に苛立ちを感じ、では自分は何ができるのかを考えると、無力感を感じてしまうのです。

そのように思考しているうちに、外部と内部に対する怒りが交互に行き来し、自分も世界も嫌になってしまうのです。自分や世界に満足できない場合は、満足できる人に比べて、求めるハードルの基準が高い傾向と、「こうあるべき」という「べき思考」が強い傾向があります。

べき思考も、まあいいかという思考も、バランスの問題ですので、柔軟に対応できるのがベストです。中庸(ちゅうよう)という考え方です。例えば、道路を走る際、右に寄り過ぎても左に寄り過ぎてもぶつかるから良くないという考え方と同じです。

破滅願望を持つ原因

Kid Soap Bubbles Child - Free photo on Pixabay (429672)

では、なぜ破滅願望を持ってしまうような心理になるのでしょうか?ここでは、その原因に関して、具体的に5つのパターンに分けてご紹介いたします。誰しもありえることなので、事前に把握しておくことで、ブレーキをかけるきっかけになりますので、お役立てください。

感情の起伏が激しい

Girl Sitting Jetty - Free photo on Pixabay (429684)

感情が豊かであることと、感情の起伏が激しいのとは、また意味合いが異なってきますので、修正していくことで生きやすい考え方に変える事ができます。

感情が豊かというのは、振り回されやすいということではありません。どちらかというと適切で能動的なものです。一方、外部からのストレスや出来事に振り回されやすく、一喜一憂することが多い場合や、過度な反応は自他ともに疲れさせてしまいます。

喜ぶ環状に関しては良いですが、怒りに関してはコントロールが可能なので、怒ったり悲しむ必要がないところで影響を敏感に受けてしまうと、ストレス過多になり、心身共にダメージを受けてしまいます。感情が豊かな場合は心身を健やかにします。

思い込みが激しい

Guy Man People - Free photo on Pixabay (429685)

感情のコントロールが苦手な場合、客観性を欠いてしまう事が多い為、思い込みが激しかったり、勘違いや、片方の話やデータだけで物事を判断してしまい、両者や第3者の話を聞くまで判断を保留にしたりせず、ジャッジしてしまうことがあります。

そのような場合は、その都度の判断により感情と思考が揺さぶられてしまうため、思い込みに振り回されてしまうことにもなり、精神が疲弊してしまうのです。結果として、どうでもよくなってしまったり、破滅願望につながることもあります。

大きな失敗や絶望感

Girl Sadness Loneliness - Free photo on Pixabay (429682)

誰しも失敗をすることはありますが、何をやっても裏目に出てしまったり、大きな悲しい出来事、つらい経験が積み重なると、深い絶望感や失望感にさいなまれます。そして、それをコントロールできない自分を責めてしまったり、世界から見放されていると感じてしまうなど、破滅願望に向かってしまうのです。

自分より辛い人はたくさんいると分かっていても、どうしても自分を中心に考えてしまうので、「自分にはもう無理」と諦めと絶望が心を支配してしまいます。そこから派生して、無気力感や、無力感にもつながることもあるため、負のスパイラルに陥ってしまいます。

ストレス

Despair Alone Being - Free photo on Pixabay (429666)

現代はストレス社会と言われている事からも分かるように、精神的なストレスが大きな問題となっています。それが原因で精神病になってしまう人も先進国では増えているので、ストレスにいかに対応し、うまく処理するか、どう向き合うかが大切なのですが、あまりにも慢性化してしまうと、蓄積して崩れてしまいます。

ストレス発散や呼吸法など対策もいろいろと普及し始めているので、自分に合ったものを選び、いろいろと試行錯誤することが大切ですが、その気力すらない段階の場合は、セーフティーネットが日本は普及している方なので、まずは適度に休むことが必要です。

幼少期の経験

Microphone Boy Studio - Free photo on Pixabay (429671)

幼い頃にトラウマとなってしまうような体験をしていたり、自分を大切に思えないような環境で育ってしまった場合は、劣等感が強くなってしまう場合があります。まったく褒めてもらえなかったり、存在を否定されたり、条件付きの愛情しか与えてもらえなかったり、いろいろなパターンがあります。

劣等感が強いと、自己肯定感がなくなってしまい、自分に自信を持つことができないため、自己卑下や、世界に対する苛立ちが発生してしまうこともあり、素直に楽しめなくなってしまったり、コミュニケーションが苦手になってしまうこともあります。

破滅願望を持っているのは病気の可能性も

Dependent Dementia Woman - Free photo on Pixabay (429667)

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