目次
- 破滅願望を持つ人の心理と治す方法
- 破滅願望とは
- 何もかもどうでもいいと感じる心理
- 物事や自分自身が破滅することを望む
- 破滅願望は日常生活や仕事にも影響を及ぼす
- デストルドーと類似
- デストルドーとは
- 死の神タナトスに由来
- 死へ向かおうとする欲動
- 破滅願望は自己主張的な性質として考えられている
- 破滅願望は病気なのか
- 破滅願望診断
- 自分はどうなってもいいと思っている
- あえて自分に害のある選択をすることが多い
- 自分は誰にも必要とされていないと感じる
- 何かを作り上げることは無意味だと感じている
- 他人の意見に興味がない・耳に入らない
- 実際に自分の生命に危険を及ぼす行動をしている
- 自分だけではなく全てがなくなればいいと感じることがある
- 破滅願望を持っている人の心理状態
- 自己陶酔
- 懺悔や後悔
- 無気力と無力感
- 破滅願望を持つ原因
- 感情の起伏が激しい
- 思い込みが激しい
- 大きな失敗や絶望感
- ストレス
- 幼少期の経験
- 破滅願望を持っているのは病気の可能性も
- 境界性パーソナリティー障害
- うつ病
- 心的外傷後ストレス障害
- 破滅願望を治す方法
- 自分を追い込まない
- 破滅願望を否定しない
- 信頼できる人物を見つける
- 適度なストレス発散
- 今を生きる
- カウンセリング
- 未来に期待せずただ今を生きてみよう
破滅願望というと、自己主張するような前向きな積極性とはかけ離れているように感じますが、実は、自己主張的な性質として考えられるようになってきました。
心理学において、死の欲動はあくまでも自己が生み出した産物であり、その本質は自己主張的なものとして捉えます。自己主張をするということは、本来、人間としての正常な活力、生きる力として考えられています。
この攻撃性は、本来は適切な欲求や感情の一種と言えると言う事です。適切といいましても、破滅願望のある場合は、他者が反応してくれないと、患者はその欲求不満を怒りの感情として表します。破滅願望と他者への怒りは、抑うつ傾向や自傷行為、サディズムやマゾヒズムといったものを生じさせることもあります。
心理学において、死の欲動はあくまでも自己が生み出した産物であり、その本質は自己主張的なものとして捉えます。自己主張をするということは、本来、人間としての正常な活力、生きる力として考えられています。
この攻撃性は、本来は適切な欲求や感情の一種と言えると言う事です。適切といいましても、破滅願望のある場合は、他者が反応してくれないと、患者はその欲求不満を怒りの感情として表します。破滅願望と他者への怒りは、抑うつ傾向や自傷行為、サディズムやマゾヒズムといったものを生じさせることもあります。
破滅願望は病気なのか
via pixabay.com
破滅願望が発生しやすい病気は存在します。しかし、破滅願望自体は、病気としては捉えられていません。つまり、破滅願望は病気ではないのです。とは言いましても、限りなく病気に近い状態であることに変わりはありません。自身を傷つける感情があることから、自殺などの危険性を常に秘めている状態と言えます。
破滅願望診断
via pixabay.com
では、ここで一度、破滅願望診断をしてみましょう。多く当てはまるほど、破滅願望度が高く、早急に何かしらの対策が必要な状態と言えます。自分を診断するだけでなく、周囲にそのような人がいた場合も、その人に当てはめながら読み進めてみましょう。
自分はどうなってもいいと思っている
via pixabay.com
投げやりな感覚になってしまうことが多かったり、モチベーションがなかなかアップせず、どうなってもいいという諦めのような感覚が強くなっていませんか?また、それによって、生活に支障がでているようなことはないでしょうか?
程度の差はありますが、このような感覚が強く、支障がでているような場合は、要注意と言えます。誰しもそのような気持ちになることはありえますが、一過性のものであれば、それほど大きな問題にはなりづらいです。しかし、支障が出てしまう場合は、悪化しないようにする必要があります。
程度の差はありますが、このような感覚が強く、支障がでているような場合は、要注意と言えます。誰しもそのような気持ちになることはありえますが、一過性のものであれば、それほど大きな問題にはなりづらいです。しかし、支障が出てしまう場合は、悪化しないようにする必要があります。
あえて自分に害のある選択をすることが多い
via pixabay.com
幸せになりたいと言いつつも、なぜか不幸になるような選択をしてしまっていることはありませんか?DVを振るわれているのに、付き合い続けてしまったり、ダメ男を毎回選んでしまったり、幸せになるチャンスがあっても、挑戦することを拒んでしまうなどの選択を無意識に選択している場合は、要注意です。
劣等感などから、自分は幸せになってはいけないと潜在的に感じており、不幸になることで精神的なバランスを取ろうとすることがあります。幸せになる為の勇気がない状態とも言えます。
劣等感などから、自分は幸せになってはいけないと潜在的に感じており、不幸になることで精神的なバランスを取ろうとすることがあります。幸せになる為の勇気がない状態とも言えます。
自分は誰にも必要とされていないと感じる
via pixabay.com
自信がない事で、誰かの役に立っていると実感する事ができず、自分は誰にも必要とされていないと感じている場合も、その程度が強ければ強い程、破滅願望が強い事を示唆しています。さらに負の思考の連鎖になってしまうこともあります。
具体的には、他の項目の要素を強めてしまうということです。各項目はそれぞれ密接に関連し合っているため、1つのことがトリガーとなり、他の要素を引き起こしたり、強めてしまう可能性を秘めているので、根本となる要因を突き止める事も大切です。
仕事やプライベートで思うようにいかないと、必要とされていないと思い、孤独になる選択を無意識に選択してしまい、モチベーションも下がり、どうでもいいと思ってしまうことにもつながるため、なぜそのような思考になったのかを冷静に見つめ直すようにしましょう。
具体的には、他の項目の要素を強めてしまうということです。各項目はそれぞれ密接に関連し合っているため、1つのことがトリガーとなり、他の要素を引き起こしたり、強めてしまう可能性を秘めているので、根本となる要因を突き止める事も大切です。
仕事やプライベートで思うようにいかないと、必要とされていないと思い、孤独になる選択を無意識に選択してしまい、モチベーションも下がり、どうでもいいと思ってしまうことにもつながるため、なぜそのような思考になったのかを冷静に見つめ直すようにしましょう。
何かを作り上げることは無意味だと感じている
via pixabay.com
投げやりになってしまい、仕事や趣味、プライベートにおいて、何かを成し遂げたり、作品を作り上げることに意味を見出せなくなっていないでしょうか?
そのような場合は、やる気がなくなってしまい、成果を出したり作り出す事ができないことで、必要とされないと感じてしまうこともあります。特に、理想が高いと、周囲から見れば充分凄いと思われていても、自分自身は価値がないと感じてしまい、納得できずに破滅願望が強まってしまう事もあります。
そのような場合は、やる気がなくなってしまい、成果を出したり作り出す事ができないことで、必要とされないと感じてしまうこともあります。特に、理想が高いと、周囲から見れば充分凄いと思われていても、自分自身は価値がないと感じてしまい、納得できずに破滅願望が強まってしまう事もあります。
他人の意見に興味がない・耳に入らない
via pixabay.com
破滅願望が強くなってきた際に、周囲からのアドバイスで救われることもあるのですが、他人の意見やアドバイスに興味がないと、そのチャンスや、ヒントを逃してしまう事になります。「どうせ分かってくれない」「聞いてもムダ」などと考えてしまってはいないでしょうか?
話ができる人はいないと考えるよりも、話ができる人を自ら作ることが大切ですので、上から目線になったりせず、ヒントや明確な回答が得られなくても、状況を適切に伝えることで、自分自身も客観的になることができるため、SNSやネットの相談を含め、他人の意見を聞いてみるのも重要です。
話ができる人はいないと考えるよりも、話ができる人を自ら作ることが大切ですので、上から目線になったりせず、ヒントや明確な回答が得られなくても、状況を適切に伝えることで、自分自身も客観的になることができるため、SNSやネットの相談を含め、他人の意見を聞いてみるのも重要です。
実際に自分の生命に危険を及ぼす行動をしている
via pixabay.com
破滅願望は、自殺願望に近づいてしまう事もあるため、自分自身を傷つけてしまうなど、程度の差はあれど、ストレスの表れとして症状が何か出ているようであれば、注意しましょう。自分自身で肌をひっかいてしまったり、毛を抜く抜毛症なども含めて、傷つけていないか見つめ直しましょう。
破滅願望に至る過程の初期段階で、怒りによるストレスが強く、苛立ってしまう段階においてよくある傾向があります。これは、喪失の5段階説というのですが、受け入れがたい悲劇を目の当たりにした際の人の感情の移り変わりを意味しています。
順番としては、「否認、怒り、取引、抑うつ、受容」という順番で感情が変化していきます。抑うつまでを乗り越えると、受容に至り緩和します。これは、ターミナルケアという、死を宣告された人の感情の推移にもあてはまり、医療現場でも学ぶ内容ですので、頭に刻んでおきましょう。
破滅願望に至る過程の初期段階で、怒りによるストレスが強く、苛立ってしまう段階においてよくある傾向があります。これは、喪失の5段階説というのですが、受け入れがたい悲劇を目の当たりにした際の人の感情の移り変わりを意味しています。
順番としては、「否認、怒り、取引、抑うつ、受容」という順番で感情が変化していきます。抑うつまでを乗り越えると、受容に至り緩和します。これは、ターミナルケアという、死を宣告された人の感情の推移にもあてはまり、医療現場でも学ぶ内容ですので、頭に刻んでおきましょう。
自分だけではなく全てがなくなればいいと感じることがある
via pixabay.com
解決策があっても、それに取り組もうとする気にならず、全てがなくなってしまえばいいと考えてしまったことはないでしょうか?この段階は、比較的、中期の段階で起こる症状です。
先述の喪失の5段階説では、取引に相当します。これは、手術や抗がん剤などの治療を受けるかどうかの選択を意味しています。何かにすがろうとするか、諦めて抑うつ状態になってしまうか、もしくは、治療を選択しても上手くいかず抑うつ状態なることもあります。
そのような段階では、同時にどうにでもなってしまえばよいという思考も出てくるため、そこに至るまでに怒りなどの段階を経てきたのであれば、それは受容まで一歩手前の段階に来ているといえます。
先述の喪失の5段階説では、取引に相当します。これは、手術や抗がん剤などの治療を受けるかどうかの選択を意味しています。何かにすがろうとするか、諦めて抑うつ状態になってしまうか、もしくは、治療を選択しても上手くいかず抑うつ状態なることもあります。
そのような段階では、同時にどうにでもなってしまえばよいという思考も出てくるため、そこに至るまでに怒りなどの段階を経てきたのであれば、それは受容まで一歩手前の段階に来ているといえます。
破滅願望を持っている人の心理状態
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