目次
- 初頭効果って?覚えておくと便利な心理学
- 初頭効果の概要
- 第一印象が重要
- ソロモン・アッシュ
- 初頭効果の実験
- 2種類の形容詞を並べた文章を比較
- 全く同じ人物なのに印象がガラリと変わる
- 初頭効果の影響を考える
- 誤解が生じてしまう
- その人に植え付けたい自分のイメージ
- 初頭効果に惑わされない
- 親近効果(終末効果)の概要
- 終わりよければすべてよし
- N・H・アンダーソン
- 短期的な記憶になる
- 親近効果(終末効果)の実験
- ストッキングを使った実験を行った
- 人間の視線は左から右に流れる
- 親近効果(終末効果)の活用方法
- 良い情報を最後に持ってくる
- 恋愛の場面においても使える
- ビジネスの場面においても使える
- 相手を評価するときにも使える
- 初頭効果と親近効果(終末効果)
- 結局どちらが重要なのか
- 初頭効果と親近効果の使い時
- 初頭効果と親近効果(終末効果)を交えた使い方
- 商品を紹介するとき
- 人を評価するとき
- マーケティングにおいても使える
- 場面においてうまく使い分けることが大事
- その他の心理学の効果
- ハロー効果
- アンカリング効果
- ピグマリオン効果
- ゴーレム効果
- 初頭効果と親近効果(終末効果)は使い時が大事!
初頭効果って?覚えておくと便利な心理学
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第一印象が大事だということは、よく耳にする言葉です。心理学という学問としては、初頭効果という言葉があり、他にも終末効果や親近効果など、さまざまな効果があります。今回は、それらの解説に加え、具体的な使い方や、その他の効果の知識についてもご紹介いたします。
バーナム効果と恋愛や血液型占いの関係を心理学で解説!具体的な例も - POUCHS(ポーチス)
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初頭効果の概要
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初頭効果においても、第一印象が重要です。ここでは、その概要について解説するとともに、提唱者であるソロモン・アッシュに関する知識もご紹介いたします。具体的に第一印象とは、出会ってから何秒間が重要なのかなど、分かりやすく解説いたします。
第一印象が重要
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まず、初頭効果の意味ですが、最初に与えられた、または得た情報が、後の情報や判断に影響を及ぼす現象を指しています。人や物に対する第一印象が長い間残り続けるのは、初頭効果の影響と言えます。
提唱者のソロモン・アッシュによると、出会ってから最初の6~7秒が勝負と言われています。また、声のみの場合(電話など)は、なんと最初のたった3秒と言われているのです。しかも、初頭効果の持続時間は、とても長く、およそ半年程度続くとされており、長期記憶に残りやすいことがわかっています。
提唱者のソロモン・アッシュによると、出会ってから最初の6~7秒が勝負と言われています。また、声のみの場合(電話など)は、なんと最初のたった3秒と言われているのです。しかも、初頭効果の持続時間は、とても長く、およそ半年程度続くとされており、長期記憶に残りやすいことがわかっています。
ソロモン・アッシュ
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ソロモン・エリオット・アッシュ(1907年9月14日~1996年2月20日)は、ポーランド出身者であり、アメリカ合衆国で主に活躍した心理学者です。ゲシュタルト心理学者でもあり、実験社会心理学の開拓者の一人です。
また、ユダヤ系出身で、ワルシャワに生まれました。しかし、1920年にポーランドからアメリカへ亡命しました。1928年には、ニューヨーク市立大学シティカレッジを卒業し、コロンビア大学から、1930年修士号を取得し、2年後には博士号を取得しています。
彼は19年以上に渡り、ペンシルベニア州のスワースモア大学において、心理学の教授を務めたのです。その後は、同州のハーヴァーフォードで生涯を閉じました。
また、ユダヤ系出身で、ワルシャワに生まれました。しかし、1920年にポーランドからアメリカへ亡命しました。1928年には、ニューヨーク市立大学シティカレッジを卒業し、コロンビア大学から、1930年修士号を取得し、2年後には博士号を取得しています。
彼は19年以上に渡り、ペンシルベニア州のスワースモア大学において、心理学の教授を務めたのです。その後は、同州のハーヴァーフォードで生涯を閉じました。
初頭効果の実験
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ここでは、ソロモン・アッシュが実際におこなった初頭効果に関する実験内容と、その実験結果について解説いたします。実例を知ることで、初頭効果を体感していただくことができるので、ぜひ皆さんも一緒に試すつもりで読み進めてみましょう。
2種類の形容詞を並べた文章を比較
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実験内容ですが、性格を表す言葉を用意し、2通りの並び方に配列します。2つ目に関しては、1つ目の並び方と逆に並べました。使っている言葉は同じものです。下記にて例を記載します。
1つ目は「元気が良い、明るい、運動が得意、マイペース、嫉妬深い、短気」です。2つ目は「短気、嫉妬深い、マイペース、運動が得意、明るい、元気が良い」です。これらを見て、どのような印象をもつか尋ねました。
すると、1つ目の印象を尋ねた時は、好印象であったと回答したのに対し、2つ目の逆に並べた方の印象に関しては、悪い印象を抱いた、という実験結果がでたのです。つまり、言葉の並べ方を変えただけで、印象や捉え方が変わったということです。
1つ目は「元気が良い、明るい、運動が得意、マイペース、嫉妬深い、短気」です。2つ目は「短気、嫉妬深い、マイペース、運動が得意、明るい、元気が良い」です。これらを見て、どのような印象をもつか尋ねました。
すると、1つ目の印象を尋ねた時は、好印象であったと回答したのに対し、2つ目の逆に並べた方の印象に関しては、悪い印象を抱いた、という実験結果がでたのです。つまり、言葉の並べ方を変えただけで、印象や捉え方が変わったということです。
全く同じ人物なのに印象がガラリと変わる
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上記の実験結果から得られたものとして、人は、「全く同じ情報を与えられても、最初に与えられた情報が何なのかによって、大きく印象が左右され、最初の印象が、あとの情報の受け取り方を左右する」ということです。この初頭効果は、情報を並列に扱った場合に、特に起こりやすいとされています。
客観的に見れば、同じ情報なので、印象も同じはずです。どちらかだけポジティブな内容というわけではないからです。はじめにポジティブな言葉を聞けば、その人の印象は良いものとなり、ネガティブな言葉を聞けば、あとからポジティブな内容を伝えても、悪い印象が残ってしまうのです。
このような実験結果が得られたことで、我々もこの初頭効果を上手く活用できるかどうかで、相手に与える印象が大きく変わってくることが分かりました。
客観的に見れば、同じ情報なので、印象も同じはずです。どちらかだけポジティブな内容というわけではないからです。はじめにポジティブな言葉を聞けば、その人の印象は良いものとなり、ネガティブな言葉を聞けば、あとからポジティブな内容を伝えても、悪い印象が残ってしまうのです。
このような実験結果が得られたことで、我々もこの初頭効果を上手く活用できるかどうかで、相手に与える印象が大きく変わってくることが分かりました。
初頭効果の影響を考える
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初頭効果は一体どのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか?ここでは、その可能性について言及していきます。デメリットやメリット、上手く使いこなす方法など、活用方法を知っておくことでメリットを享受する事も可能sです。初頭効果の影響は約半年間続くとも言われている為、それぞれ解説いたします。
誤解が生じてしまう
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初頭効果を意識せずに振る舞ってしまうことで、悪い印象を与えてしまったり、本来とは異なるイメージを与えることもあります。特に、仕事においては問題となる事もあります。初めに与えた影響によって相手との関係に誤解を生んでしまう場合があるのです。
たとえば、風邪をひいてしまい、体調が悪いから挨拶の声が小さかったり、元気がない場合、自分自身は相応の理由があるから仕方ないと思ってしまいますが、そういった事情を知らない顧客に対しては、「やる気がない、暗い人」と思われてしまう事もあります。
いつもは元気でも、体調が悪い時だけ元気がない状態の時に対応されたお客様には事情も分からず関係ないため、店員の対応が悪い店などと思われてしまう可能性すらあるので、注意が必要です。
たとえば、風邪をひいてしまい、体調が悪いから挨拶の声が小さかったり、元気がない場合、自分自身は相応の理由があるから仕方ないと思ってしまいますが、そういった事情を知らない顧客に対しては、「やる気がない、暗い人」と思われてしまう事もあります。
いつもは元気でも、体調が悪い時だけ元気がない状態の時に対応されたお客様には事情も分からず関係ないため、店員の対応が悪い店などと思われてしまう可能性すらあるので、注意が必要です。
その人に植え付けたい自分のイメージ
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