目次
- 拝金主義について
- 拝金主義の意味
- 日本は拝金主義か
- 世界的にも拝金主義の傾向が強い
- アメリカの拝金主義の影響を受けている
- 日本の拝金主義な部分
- 結婚相手に年収の高さを求める
- 就職先に給料の高さを求める
- お金があることが幸せだと思っている
- 無料クーポンなどに弱い
- 貯金を増やそうとする
- お金がないと生活しづらい
- 年収が下がることに怯える
- チャレンジするにもお金が必要と思っている
- とにかく安定を望む
- 何でもお金で解決しようとする
- 日本が拝金主義になった原因
- 日本のメディアが収入について報道するから
- 高度経済成長期に物資主義だったから
- アメリカの権力が強かったから
- 拝金主義と資本主義の違い
- 資本主義とは
- 拝金主義との違い
- 拝金主義は終焉するのか
- お金には幸せの限界がある
- 拝金主義から抜け出すのは難しさもある
- 拝金主義の終焉を望む人もいる
- 拝金主義より大切なこと
- 人とのつながり
- 人からの信用を得ること
- 自分が人間的に成長すること
- お金以外の幸福を感じること
- 拝金主義は生きづらい
第二次世界大戦後日本は、物から食べ物から家から、あらゆるものが足りないという苦しい局面を迎えました。敗戦し、貧しかった日本は物質的豊かさを求め、高度成長期には激震的な成長を遂げました。
高度成長期時代、所有することは最大の喜びとされ、人々は豊かになった日本と自分たちの生活に喜びを感じましたが、同時に所有すること以外の喜びを忘れるようになります。その結果物質的に満たされた現代では、お金を所有することこそが最大の喜びと思われるようになったのです。
高度成長期時代、所有することは最大の喜びとされ、人々は豊かになった日本と自分たちの生活に喜びを感じましたが、同時に所有すること以外の喜びを忘れるようになります。その結果物質的に満たされた現代では、お金を所有することこそが最大の喜びと思われるようになったのです。
アメリカの権力が強かったから
via pixabay.com
第二次世界大戦後アメリカに統治された日本では、徐々にアメリカ的生活スタイルが浸透しました。アメリカ的生活スタイルとは、生産技術の向上によって可能となった大量生産システムがもたらした価格低下、大量販売による生活スタイルのことです。
このアメリカ的生活スタイルの結果、私達の物が欲しいという気持ちは高まります。そして欲しいものを買うにはお金が必要なことから日本人のお金に対する意識は変化し、拝金主義が根付くことになったのです。
このアメリカ的生活スタイルの結果、私達の物が欲しいという気持ちは高まります。そして欲しいものを買うにはお金が必要なことから日本人のお金に対する意識は変化し、拝金主義が根付くことになったのです。
拝金主義と資本主義の違い
via pixabay.com
お金を最上のものであると考える拝金主義と、経済体制の一つである資本主義。資本主義体制を拝金主義と揶揄する人もいますが、この二つの違いとは何なのでしょうか。
資本主義とは
via pixabay.com
資本主義とは、日本をはじめ欧米など多くの国で採用されている経済体制のことを言います。働いたらその分の報酬が得られるというシステムで、誰もが自由に労働、経済活動できる体制です。労働時間に比例して給料が増えることや、仕事を選べるのは、資本主義体制によるものです。
日本は明治維新以降、市民が好きな職に就けるようになったことで、資本主義国家になりました。一方世界では、1700年代後半に起こった産業革命により資本主義は発達し、ものやサービスの自由な価格競争は激化しました。その結果貧困や公害といった社会問題が浮上しました。
日本は明治維新以降、市民が好きな職に就けるようになったことで、資本主義国家になりました。一方世界では、1700年代後半に起こった産業革命により資本主義は発達し、ものやサービスの自由な価格競争は激化しました。その結果貧困や公害といった社会問題が浮上しました。
via pixabay.com
資本主義の反対に社会主義があります。社会主義とは、財産を国が保有し、ものやサービスの価値も国が管理するという体制のことです。また、労働力に関係なく賃金が一律という特徴もあります。
拝金主義との違い
via pixabay.com
資本に労働力をプラスすることで余剰価値を生み出す資本主義は、お金儲けさえできれば兵器だってなんだって売る金儲け主義と揶揄されることがあります。
その点で拝金主義と混同されますが、資本主義はお金が先に来るわけではないという点で拝金主義とは大きく異なります。そもそも資本主義は、良いものやサービスの対価として余剰価値が生まれるという根本があります。つまり余剰が生まれるか分からない、失敗するかもしれないビジネスに挑戦する人をも生み出すのが資本主義なのです。
その点で拝金主義と混同されますが、資本主義はお金が先に来るわけではないという点で拝金主義とは大きく異なります。そもそも資本主義は、良いものやサービスの対価として余剰価値が生まれるという根本があります。つまり余剰が生まれるか分からない、失敗するかもしれないビジネスに挑戦する人をも生み出すのが資本主義なのです。
via pixabay.com
確かに、経済学者マルクスの言う「余剰価値の追求」が資本主義の真髄で、実際にお金を稼ぐためなら何でも売るという企業もあります。そのような拝金主義の思想を持つ企業もいる一方、良いもの、サービスを提供することを喜びとする企業もいるので、一部を見て資本主義イコール拝金主義と結びつけることはできません。
拝金主義は終焉するのか
via pixabay.com
日本のみならず世界中でも当たり前に蔓延している拝金主義という思想。私達は結婚や就職といった人生の大切な場面でも、心が感じることではなくお金に重きを置いて判断することが当たり前な世の中を生きています。拝金主義であることで私達はお金に縛られ、生きづらくなっているようにも見受けられます。
私達はこの先もずっと拝金主義の考えのもと生きていくのでしょうか。それともいつしか拝金主義は終焉し、お金に対する別の考え方を持つ時が来るのでしょうか。
私達はこの先もずっと拝金主義の考えのもと生きていくのでしょうか。それともいつしか拝金主義は終焉し、お金に対する別の考え方を持つ時が来るのでしょうか。
お金には幸せの限界がある
via pixabay.com
欲しかったものを手に入れることは喜びです。しかし何をしても、何を手に入れても慣れてしまうのが人間という生き物の特徴です。手に入れたものは、いつしか所有していることが当たり前のことになり、所有していることによる幸せをいつまでも感じることは出来ません。
財の消費によって得られる幸福度と、それ以上の財の追加消費によって得られる幸福度を比べると、財の追加消費によって得られる幸福度の方が低いのです。これを限界効用逓減の法則と言います。
また、年収800万円までは幸福度は上昇し、それを超えると財の消費によって得られる幸福度は変わらないと言われています。これらのことから、お金で感じる幸福感には限界はあると言えます。
財の消費によって得られる幸福度と、それ以上の財の追加消費によって得られる幸福度を比べると、財の追加消費によって得られる幸福度の方が低いのです。これを限界効用逓減の法則と言います。
また、年収800万円までは幸福度は上昇し、それを超えると財の消費によって得られる幸福度は変わらないと言われています。これらのことから、お金で感じる幸福感には限界はあると言えます。
拝金主義から抜け出すのは難しさもある
via pixabay.com
お金には幸せの限界があるといくら説明されたところで、そのことを実感するのは簡単なことではありません。拝金主義が当たり前とした世の中で育った私達の意識を変えることは極めて困難です。
拝金主義を終わらせるためには、第一歩として誰もが十分にお金を持ち、持ちすぎている人がいない世界である必要があります。しかし、これは資本主義により企業の自由競争が発展している国では不可能なことです。では社会主義になれば拝金主義から解放されるかというと、人々の労働意欲の低下など、また別の様々な問題が出てきます。
拝金主義を終わらせるためには、第一歩として誰もが十分にお金を持ち、持ちすぎている人がいない世界である必要があります。しかし、これは資本主義により企業の自由競争が発展している国では不可能なことです。では社会主義になれば拝金主義から解放されるかというと、人々の労働意欲の低下など、また別の様々な問題が出てきます。
via pixabay.com
私達のお金に対する意識だけを変化させる場合、年収800万円までは幸福度が上がるというデータから、世の中の人が年収800万円を手にすれば拝金主義の蔓延は薄まる可能性があります。しかし世の中の人がみんな年収800万円というのはあまりにも非現実的なことからも、拝金主義から抜け出すことは難しいと言えます。
拝金主義の終焉を望む人もいる
via pixabay.com
3 / 4