2019年10月19日 更新

アムカの意味とは?アムカをやめられない心理と上手な隠し方

アムカの意味、リスカとの違いとはなんなのでしょう、そしてリスカやアムカをしてしまう人・やめられない人の心理、傷痕の隠し方についてもまとめました。そしてこの記事を読むことで、自傷行為についての様々な事柄への理解をして頂けたらと思います。

目次

アムカの意味とは?リスカとの違いは?

Knife Portable Swiss · Free vector graphic on Pixabay (56313)

"リスカ"、"アムカ"という2つの言葉、一度は耳にした事があるのではないでしょうか?あまり好印象を受ける言葉ではないのは確かです。中には不快な気持ちになる、ちょっと怖い印象がある、メンヘラでしょ?なんていうような受け取り方をする人も多いでしょう。

今回POUCHSは、アムカの言葉の意味ややめられない心理について解説していきます。

中にはどういったものなのか、明確に知らない・説明できないという人もいると思います。では、まずリスカとアムカの本当の意味、そしてリスカとアムカの違いについて紹介すると共に、あまり聞きなれない"レグカ"の意味も説明いたします。

また、POUCHSは恋愛やライフスタイルを応援する記事を多数取り扱っています。ぜひこちらの記事も、一緒にお読みください。

リスカ、アムカ、レグカ

Sundress Summer Dress Girl · Free photo on Pixabay (56318)

リスカとはリストカットの略語で、1960年代からアメリカで流行しました。リストカットとは"リスト=手首(Wrist)"・"カット=切る(Cut)"という単語で作られた和製英語です。行為の内容は、名前のまま手首を切るという自傷行為を指します。

アムカとはアームカットの略語です。"アーム=腕(Arm)"・"カット=切る(Cut)"という和製英語で、行為の内容は腕を切るという自傷行為を指します。

そして最後に、レグカとがレッグカットの略語になります。"レッグ=腕(Leg)"・"カット=切る(Cut)"という和製英語で、行為の内容は脚を切るという自傷行為を指します。

位置による心理の違い

Legs Window Car Dirt · Free photo on Pixabay (56333)

リストカット・アームカット・レッグカットの自傷行為は、切る位置が異なります。これは自傷行為を行う自分自身の心理を表しているとも言われています。

これらの自傷行為の原因は"精神的苦痛"・"身体的疲労"からと考えられています。リストカットが一般的に知られていると思いますが、実はリストカットよりも先にアームカット・レッグカットで自傷行為を行うという人がいます。

他人に見られないような場所を切り始める行為からリストカットへと発展していくのです。最初は内に秘めていた苦痛や疲労も時間と共に"この苦しさを知ってほしい、助けて欲しい"という気持ちに変わっていくのではないでしょうか。

思春期と成人してからのアムカの違い

Sunflower Girl Face · Free photo on Pixabay (56337)

思春期の若者で自傷行為を行っている人は10%以上にも上るといわれています。精神科だけでなはなく小児科・救急医療・学校などでも見られるようです。

思春期から自傷行為を初めた多くの若者は年齢を重ねると共に、自傷行為から手を引く傾向があると言われています。ですが成人をしても自傷行為を辞められなかったり、成人をしてからアームカットをしてしまったという人も少なくありません。

またこの自傷行為で、自殺へと繋がる事案もある事は事実です。思春期の頃には感情のコントロールが上手くいかずに、感情的になりすぎてつい深く切ってしまったり、見える位置を切ってしまうのです。

一方成人の方の場合には、"自傷行為する自分を制御しなければいけない"・"傷を見られたら恥ずかしい"という気持ちが大きく働くので、自傷行為の傷は浅かったり、絶対に見えないであろう場所を切るのです。

一部サブカル化が見られる

Watercolour Gradient Painting · Free image on Pixabay (56339)

サブカルとは、サブカルチャーの略語です。メインカルチャーの逆の意味の言葉でもあります。一般的な社会文化の中で異なる行動をし、独自の信条を持った独特な文化の事を指します。近年では"サブカル女子"という言葉も使われるようになりました。

常識や普通に囚われないという意味にあたるのでしょうか。アームカットは一部の間でサブカル化になってきてしまっていると言われています。

最近では"リスカ変身サブカル✡メンヘラ"というWeb漫画が人気になりました。内容はリストカットをすると正義のヒロインに変身する、メンヘラチャン・サブカルチャンが悪との戦いをするバトル漫画です。

アムカをした/考えたことがある?

一頃は芸能人のアムカ騒ぎなどもありました。

アムカをしてしまう人はどれくらいいるのでしょうか。
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これは20~35歳の男女各100名を対象に行ったPOUCHS独自アンケートの結果です。アムカをした或いは考えたことが「ある」人は17%、「ない」人は83%でした。
・中学生の頃のア―ムカットの跡がいまだに消えません。夏場でも長袖を着て隠す等、なるべく目立たないように工夫しています。(27歳、男性)

・頑張っても頑張っても周りの人が認めてくれなくて、やり場のない感情をアムカで解消していた。(20歳、男性)

・アームカットの傷跡があるだけで、変なレッテルを貼られることが辛い。ほとんどの人が腫れ物を扱うような態度になる。(34歳、女性)

・感情の整理が苦手で処理しきれなくなるとついアムカをしてします(31歳、男性)

・職場の人間関係が苦しくてアムカの一歩手前までいったことがある。転職したからはそのような気持ちは起こっていない。(25歳、女性)

・家族や友人のおかげで少しずつ改善していますが、独りでいると時々言いようのない不安からアムカをしてしまいそうになる。(23歳、女性)
アムカをしている人はそれぞれ深い悩みを抱えています。正しい知識を持つことはそういった人の助けになる一方で、偏った知識は更に心理的な苦痛を与えることにも繋がります。

アムカやリスカは死ぬためにやっているわけではない

Manicure Scissors Side Cutters · Free photo on Pixabay (56794)

自傷行為といえば、"精神的に病んでしまった挙句に死にたいから行う行為"、"自殺行為"と思ってしまう人も多いでしょう。ですがそれは大きく間違っています。

誰しもが"死にたい"が故に行っている行動ではないのです。ではアムカやリスカをしている人は、何の為にその行為をするのでしょうか?

なぜ切るのか

Typecases Letters Lead Set Font · Free photo on Pixabay (56812)

リストカットやアームカットをしてしまうのは、自傷行為をすることで自分の心のバランスを整えようとする事からです。"精神的苦痛"・"身体的疲労"による強いストレスを受けてしまい、うまく感情のコントロールが取れなくなってしまうのです。そして、自傷行為をすることでストレスを抑えようとするのです。

その為、「死にたい」というような明白な理由はなく、"むしゃくしゃして自傷行為をした"、"気づいたら自傷行為をしていた"という人が多いようです。

世間一般でいう、"自殺をする為にリストカットをする"という考えは大きく間違っているのです。

心のSOS

Drive Car Road · Free vector graphic on Pixabay (56834)

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