2019年5月30日 更新

鼻くそを食べる心理と原因とは?鼻くそを食べる癖のリスク

誰しも子供の頃は鼻くそをほじり、食べた経験があるのではないでしょうか。それでも大人になるまで食べるのをやめられなかったり、自分の子供が鼻くそを食べるのは嫌なものです。鼻くそを食べる心理や原因、また鼻くそを食べることによるリスクや意外なメリットをご紹介します。

目次

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鼻くそはほこりとばい菌の塊で汚く感じられますが、なんと鼻くそを食べることにはメリットもあると考えられています。どういったメリットがあるのかご紹介していきましょう。

免疫力がつく

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鼻くそを食べると免疫力が上がるという驚くべき説もあります。オーストラリアのビシンガー医師は、「鼻くそを食べると、体の免疫性が高まる。鼻はフィルターのような働きをしているので、そこで集められたバクテリアが腸に達すれば、当然免疫性を高めることが考えられる。鼻くそほじりは自然の営みであり、かつ医学的にも有効なことは明らかである。鼻ほじると鼻くそを食べることは免疫力をあげるという自然な治癒法なうえに、金がかからない」と述べています。

ビシンガー医師は子供が鼻をほじることを推奨すべきだと主張しています。これをどう捉えるかは人それぞれですが、鼻くそを食べる癖があることに罪悪感がある人にとっては嬉しいニュースかもしれません。

虫歯の予防

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鼻くそは虫歯予防にも効果があると言われています。鼻くそに含まれている唾液ムチンというたんぱく質の粘液が、歯に虫歯菌がつくのを防いでくれるからというのがその理由です。

しかし、唾液ムチンは名前の通り唾液にも含まれています。鼻くそに含まれているムチンよりずっと多く、また口の中にまんべんなく広がっていますので、虫歯予防という観点からすると、鼻くそを食べるより唾液の量を増やした方が効率的でしょう。食べ物やガムを良くかむ、水分をしっかり取る、唾液腺をマッサージするなどすると、唾液を増やすことができます。

胃潰瘍の予防

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鼻くそを食べることにより、胃潰瘍や感染症、さらにはHIVの予防にもなり得るとも言われています。これらの病気の原因は細菌やウイルスですが、鼻くそを食べてその中の細菌やウイルスを取り込むことによって免疫力を高め、感染する病気から身を守れるということだと思われます。

日本人は大変きれい好きですが、潔癖過ぎて洋式トイレに座れない、つり革も汚くて触れない人も多くいます。しかし、清潔過ぎる環境にいると免疫力が鍛えられず、病気にかかるリスクが高まります。鼻くそを食べることに限らず、ちょっと「キタナイこと」にもチャレンジした方が良いのかもしれません。

塩分補給ができる

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鼻くそは血液からできたもので、塩分を含んでいます。そのため適度な塩気があり、鼻くそを食べる人の中には「おいしいから食べている」という人もいます。また、砂漠で塩が手に入りにくい環境では、鼻くそは非常食になっているという話もあるようです。

また、鼻くそはデザート代わりにもなります。食後に煙草や甘いものを食べたくなるのと同じで、食事の後に鼻くそを食べたくなってしまう人がいます。これは煙草や甘いものと同じで習慣になっているだけで、塩分補給の役割はないと考えられます。塩分は食事で充分にとっているでしょうから。

鼻くそを食べる身体へのリスク

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鼻くそを食べることには意外なメリットがありましたが、もちろんデメリットもあります。鼻くそを食べる癖をやめたい、やめさせたいという人は、メリットとデメリットを良く検証して、やめるべきかやめないべきか考えましょう。

鼻くそには有害なウイルスが含まれている

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冬になると、「インフルエンザの季節です!」、「ノロウイルスの季節です!」「うがい、手洗いをきちんとしましょう」などと書かれたポスターをあちこちで目にします。こう言った病気の元となるのがウイルスです。

ウイルスは基本的に空気感染はしません。なので、インフルエンザやノロウイルスにかかった人と同じ室内にいても、基本的には感染はしません。人からうつるのは、くしゃみや咳による飛沫感染、もしくは接触感染です。
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インフルエンザやノロウイルスにかかった人の鼻水や鼻くその中にはウイルスが含まれています。それをほじって食べることはもちろん自分の体にも良くないですし、鼻くそをほじった指であちこち触ることによって、他の人に病気をうつしてしまう恐れもあります。

また、指にウイルスがついている状態で鼻をほじると、鼻の穴の中にウイルスをこすりつけることになり、わざわざ感染経路を作ってしまうことになります。病気の人も看病する人も手洗いをきちんとすることに加え、鼻くそを食べる癖は一時的にでも封印するようにしましょう。

細菌が体内に侵入する

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鼻くそは空気中のホコリが鼻に入ってできたものです。空気中のホコリ1グラムには、ダニ1000 匹、カビ13万個、細菌3000万個が含まれているとも言われています。

鼻くそを食べることでそれらを体に取り込んでしまい、体内で様々なアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。アレルギー症状にはすぐに症状が現れる「即時発症型」と、6~24時間後にゆっくり症状が現れる「遅延型」があります。遅延型のアレルギーの場合、鼻くそが原因となっていることが分からず、長期に渡り皮膚炎や消化器系の不調などに悩まされることになります。

実際、鼻くそを食べるのをやめることで、慢性的な健康上の悩みから解放された人もいるようです。鼻くそを食べていて健康上に不安のある方は、一度食べるのをやめてみると良いでしょう。

鼻のほじり過ぎで鼻血が出ることも

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鼻をほじることによって鼻の粘膜を傷つけ、出血してしまうことがあります。鼻の穴に指を入れると、左右を分ける仕切りのようなものがあります。これを鼻中隔といいます。鼻中隔の表面にはキーゼルバッハ部位というたくさんの小血管が密集しているところがあります。

ここを傷つけてしまうと出血し、傷口の上を血のかたまりが覆って血は止まりますが、そのかたまりがまた鼻くそのようで気になるのでほじってしまうと、また出血します。そういうことを繰り返しているうちに傷口は深くなり、出血の程度もひどくなってしまいます。

鼻ほじりがどうしてもやめられないときは、せめて爪は切って清潔にしておきましょう。また、ぐりぐりと乱暴に鼻をほじらないように気をつけることも大切です。

鼻ほじりが原因で死亡してしまった例も

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