目次
- 同調の意味とは
- 同調の意味
- 同調の類義語
- 同調の対義語
- 日本文化の影響も?日本人が同調しやすいと言われる理由
- 和を重んじる文化があるから
- 校則や制服など全員が同じ条件を課される機会が多いから
- 島国でほぼ単一の民族で構成されているから
- 年齢や役職などによる上下関係を重視する傾向があるから
- 心理学ではどう解く?同調しやすい対象や心理
- 多数派の意見
- 自分が好感や親しみを持っている人
- 地位の高い人や上の立場の人
- 同僚や同級生など同じグループに属する人
- 自分の判断に自信が持てず人の判断を参考にしたい
- 人から悪く思われたくない
- なぜ同調する?同調するメリット
- 目立ったり攻撃されたりすることがない
- 人と同じ意見だと安心できる
- 話し合いなどが短時間で終わる
- 協調性があると見なされる場合も
- 危険も潜む?同調するデメリット
- 扇動されやすく利用される可能性も
- 誤った主張が通ってしまうこともある
- 主体的に考える力が身につかない
- 新しい意見や挑戦的な企画を出す意欲がなくなる
- 同調圧力とは何か?同調圧力がもたらす問題
- 同調圧力とは?
- 少数派の意見が無視されてしまう
- いじめや差別に繋がることも
- ネットでも悪意あるコメントが溢れることも
- 職場でも多い!同調圧力が生む害悪
- 役職者や重役などの間違いを誰も指摘できない
- 新しい意見が出にくく会議が形骸化する
- 意見を言う若手社員が評価されずやる気を失くす
- 腹の探り合いになり職場の雰囲気が悪化することも
- どうすれば良い?同調圧力に屈しないためには
- 自分の主張を裏付けるだけの調査や準備を行う
- 経験や実績を積み周囲からの信頼を得る
- 自分が議論の進行役になり自由な話し合いの場を作る
- 多数派の意見の疑問点や矛盾点について質問する
- 少数派の意見を持つ人同士で結託する
- 根拠や信念のない同調はやめた方が良い!
via pixabay.com
しかし日本は周りを海に囲まれた島国なので、他の民族や文化と交流する機会がありませんでした。民族としてもほぼ単一民族です。
同じ民族として、同じように考え、行動するという暗黙の了解があるのは当然のことでしょう。自分たちと違うものがあるということを知らなかったのですから、周りと違うことをすることが異質だとされたことは想像できます。
同じ民族として、同じように考え、行動するという暗黙の了解があるのは当然のことでしょう。自分たちと違うものがあるということを知らなかったのですから、周りと違うことをすることが異質だとされたことは想像できます。
via pixabay.com
島国という、周りから隔たった状況の中で排除されてしまうということは、そこで生活することが難しくなるということにもなります。ですから周りと同じように行動するということは生きていくうえで必要なことだったのかもしれません。
年齢や役職などによる上下関係を重視する傾向があるから
via pixabay.com
日本では他人との関係性を、年齢差や会社での上下関係などで決めることが多いです。自分より年長者を敬ったり、立場が上の人の意見を聞くべきだという風潮があります。
そのため、年上や会社の上司などに自分の意見を通すことは、なかなか難しい雰囲気があります。自分より年齢や役職が上の人に意見を言うことが失礼だとか、生意気であると言われて批判されてしまうこともあるでしょう。
そのため、年上や会社の上司などに自分の意見を通すことは、なかなか難しい雰囲気があります。自分より年齢や役職が上の人に意見を言うことが失礼だとか、生意気であると言われて批判されてしまうこともあるでしょう。
via pixabay.com
そういった社会の中では、つい遠慮してしまったり、自分の立場が悪くならないように自分の主張を抑え、年上の意見には賛同してしまう方が良いと考えしまうケースも多いのです。
心理学ではどう解く?同調しやすい対象や心理
via pixabay.com
同調について、心理学ではどのように解釈されているでしょうか。どのような人に同調しやすいのか、また同調してしまう人の心理とはどういうものなのか、説明していきましょう。
多数派の意見
via pixabay.com
人は、意見が割れた時、少数の意見より多数の意見の方が正しいのではないかと考えてしまう傾向があります。みんながそう言っているのだから、きっとそれが正しいのだろうという思考になるのです。
この人間の心理は、アッシュの同調行動の実験というもので証明されています。自分が正しいと思っていることも、自分以外の多数の人が別の意見を聞き続けることで、自分の意見も変えてしまうという実験です。
この人間の心理は、アッシュの同調行動の実験というもので証明されています。自分が正しいと思っていることも、自分以外の多数の人が別の意見を聞き続けることで、自分の意見も変えてしまうという実験です。
via pixabay.com
多数と同じ意見であることで安心するということと、多数派の意見は正しいのではないかという認知の歪みから、少数意見より多数意見の方が同調する対象として選んでしまうのです。
自分が好感や親しみを持っている人
via pixabay.com
自分が好きな相手や親しみを感じている相手には、自然とその相手と同じような行動をしてしまうという事も心理学的に説明がつくことです。
人は自分とシンクロする相手、つまり同じ考え方や行動をする相手に対して良い印象を持つ傾向があります。同時に、自分が好きな相手と同化したいという気持ちもあります。
人は自分とシンクロする相手、つまり同じ考え方や行動をする相手に対して良い印象を持つ傾向があります。同時に、自分が好きな相手と同化したいという気持ちもあります。
via pixabay.com
例えば、好きなアイドルや芸能人などのファッションや髪形を真似するというのも同じ現象です。好意を持っている相手に近づきたいという心理によって同調する対象となるのです。
地位の高い人や上の立場の人
via pixabay.com
職場では、上司の言うことに服従するのが当然のこととされています。もし意見を聞かなかったり逆らったりすれば、会社での自分の評価が下がってしまうかもしれないという認識があるからです。
職場に限らず、自分より立場が上の人には従うべきだという暗黙の了解がある場合にも、その人の意見が正しいかどうかということは考慮せずに、相手に同調してしまうということも起こるでしょう。
職場に限らず、自分より立場が上の人には従うべきだという暗黙の了解がある場合にも、その人の意見が正しいかどうかということは考慮せずに、相手に同調してしまうということも起こるでしょう。
同僚や同級生など同じグループに属する人
via pixabay.com
同じような目的を持って集まっているグループの中では、メンバー同士が同じ考えや行動をする方が集団としてまとまりやすいという認識があります。
職場の同僚であれば、社内や部署内での意見がまとまっている方が仕事の効率が良くなったり、社員同士の人間関係や秩序が保たれる場合があるからです。
職場の同僚であれば、社内や部署内での意見がまとまっている方が仕事の効率が良くなったり、社員同士の人間関係や秩序が保たれる場合があるからです。
via pixabay.com
1人だけ周りと違う行動をすることにより、自分自身も孤立してしまうかもしれませんし、集団の中での人間関係をうまくやっていくためにも、自然と周りに同調することが多くなります。
2 / 6