2019年10月13日 更新

燃え尽き症候群の原因や症状!治療や克服の方法はある?

燃え尽き症候群の人が近年増加中です。主になりやすい人は、真面目で勤勉、仕事ができる人だと言われています。その症状が既に出ている人や、その症状をを疑っている人に向けて、原因や克服や治療の方法と対処法を解説するとともに、診断チェックリストもご用意しました。

燃え尽き症候群とは?

Solitude Outdoors Dark - Free photo on Pixabay (376935)

燃え尽き症候群という言葉をご存知でしょうか?実は、最近この症状の方が増加傾向にあります。「とても献身的に努力した人が、望んだ結果が得られなかった時に感じる疲労感や無力感であったり、努力して目標を達成したあとに生じる虚無感」といった症状がメインです。

仕事やスポーツ、受験など、あらゆる年齢の方が発症する可能性があるため、今回は、その「燃え尽き症候群」について、詳しく解説いたします。

期待した結果が得られない

Despaired Businessman Business - Free photo on Pixabay (376937)

人は、必死で欲しい物のために努力したり、願ったり、目標を達成しようと頑張ったりした際に、望んだ結果が万が一得られなかった場合、「もうダメだ」と無力感に襲われ、深い悲しみと絶望感を感じることもあります。思い入れが強い時ほど、得られなかったときの悲壮感は強くなります。

まさしく、燃え尽きて灰になったような状態と言えるでしょう。何もする気がなくなってしまい、時には生きている意味すら分からなくなる時もあるのです。徐々に苛立ちなども芽生え、反省や改善策などを考えるような余裕もありません。ひどいと、うつ状態や精神疾患にもなってしまうリスクすらあります。

目標達成後の虚脱感

Woman Old Senior - Free photo on Pixabay (376936)

達成できずに燃え尽きてしまう場合とは真逆の理由ですが、達成しきってしまった事で次の目標を見失い、燃え尽き症候群になってしまうこともあるのです。おもに、学業、仕事、スポーツ選手などの環境において、よく見受けられます。一番を取ってしまった時などは、特にその傾向があります。

人間は、常に成長を求め、終わりはない為、死ぬまで勉強と言えます。しかし、目先のゴールに焦点を絞り、視野が狭まってしまう事で、達成した後のことを考えていない場合に起こりえます。金メダルをとって、一番になってしまったあとや、最難関の受験校に合格したときも発生しやすいのです。

また、成長する事に対しストイックな人ほど、現在の職場や環境で、ある程度極めてしまい、自分が成長できる余地がなくなってしまった場合にも生じます。転職や、更なるスキルアップの場を求めるなど、考えれば見つかるはずなのですが、疲れ切ってしまうと、脳機能が低下し、そのような思考になる場合があるのです。

燃え尽き症候群になったことはある?

燃え尽き症候群になったことがある人というのは相当数います。

下の円グラフは男女計200人を対象にした独自アンケ―ト調査の結果をまとめたものです。
 (511489)

・大きなプロジェクトが終わって以来会社に行ってもボーっとしてしまう。(39歳、男性)

・一人娘が就職を期に家を出て、突然の虚無感に茫然自失とした時期があった。(50歳、女性)

・彼氏と別れてから生活にハリがなくなった。(31歳、女性)
燃え尽き症候群になったことがあるかを聞く質問に対して、「ある」が70%、「ない」が30%となっています。
その具体的な中身を見てみると、恋愛から仕事・育児に至るまで幅が広いことがわかります。

当然一口に燃え尽き症候群と言っても程度の大小はあります。しかし燃え尽き症候群に陥った人が、何らかの形で悩んだり困ったりしているのは間違いありません。

燃え尽き症候群の症状

Sad Depressed Depression - Free photo on Pixabay (376918)

燃え尽き症候群と聞くと、なんとなくイメージとして、灰になって動けなくなってしまうようなものを想像する方も多いですが、実際にどのような症状が表出するのかを、具体的にご紹介いたします。

もしかしたら自分、もしくは知り合いや部下がそのような状況になっている可能性もあるため、項目ごとにチェックするのも有効です。

朝起きられない

Girl Sleep Female - Free photo on Pixabay (376934)

まず、今まで朝起きることができていたにもかかわらず、なぜか起きることができない、もしくは起きたくないといった症状に見舞われます。これは、ストレスが蓄積し、睡眠の質が低下してしまったり、心理的に動きたくない、家にいたいといった心境が無意識に反映されています。

朝起きた瞬間に、「今日も会社かぁ」と嫌な気分になってしまい、憂鬱になるような場合や、そういった症状が長く続く場合は、燃え尽き症候群を疑う必要がでてきます。

会社に行きたくない

Woman Library Books - Free photo on Pixabay (376921)

働いている場合は、会社に行きたくないとはっきりとした思っている場合や、学生であれば、学校に行きたくないなどといった症状が表れます。なんとか仮病を使ってでも休めないかなど考えるのですが、毎日休むわけにもいかず、風邪をひいた時などは、休めることにホッとすることすらあるのです。

実際に行きたくないと思っていると、その日に限って調子が悪くなる事がありますが、それは、脳がそのように仕向けているのです。ある意味、思ったことが現実化する例と言ってよいでしょう。

イライラする

Hurry Stress Time Management - Free image on Pixabay (376922)

また、心の余裕がなくなってくるため、イライラしやすくなってしまいます。睡眠不足などでもイライラしやすくなるため、ストレスで朝起きれないなどで睡眠の質が悪くなっている場合も、同様の症状が発生します。

普段ならなんともないことでも、イライラしやすくなっている事に自分で気づく場合もありますし、無自覚な場合もあります。周囲の人はその変化に気づく事もありますが、なかなか本人に言えないため、「なんか最近すぐ怒っちゃうな」と感じることがあれば、この症状を疑ってみましょう。

人と関わりたくない

Sad Girl Sadness Broken - Free photo on Pixabay (376919)

人と話す事で愚痴を言ってストレス発散するなどができることもありますが、燃え尽きている場合は、人と会う事すら面倒くさくなってしまいます。とにかく無気力になってしまうので、好きな事すらやりたくなくなってしまいますので、仲が良い人とも会いたくなくなってしまうのです。

1人でいたいと思ってしまう場合や、コンビニすら行きたくないというレベルになってしまう場合もあるので、そのような症状に記憶がある場合も、気を付けるようにしましょう。

1 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪