2019年5月16日 更新

独り言が多いのは病気?独り言の多い心理と原因を子どもと大人別に解説

思わず出てしまうこともある独り言、特別気にしたことはなかったけれど、その頻度や内容によっては病気の可能性があるかもしれません!独り言が多くなるときの心理状態は?多くなる原因は?子どもにとっては良いことも!独り言について、状況別に詳しく解説いたします。

People Man Cry - Free photo on Pixabay (280056)

自分の独り言に対して、自分でついつい笑ってしまうことは、良い独り言の例として存在します。仮に偶然そばで誰かが聞いていたとしたら、「この人は自分で自分にウケてる」などと呆れて笑ってしまうレベルの内容です。

ところが、突然笑いだすということは何がおかしいのかわかりません。突然泣き出す場合も同様です。これらは、そこに行き着くまでの独り言を声にして漏らすことができず、心の中に留めてしまっているのです。

そのため、吐き出せない感情に心が苦しめられ、精神的に不安定になっていきます。感情が抑えきれない状況で笑いや涙があふれ出てしまうといった状態です。

「殺してやる」などの暴言

Emotions Despair Depression - Free photo on Pixabay (280118)

これは、完全に心の声に支配されている状況と言えるでしょう。「腹が立つ」「嫌いだ」など、感想のような気持ちを声に出すことで感情が収まる場合がありますが、「殺してやる」といった暴言は、感想ではなく衝動に近いと言えます。

また、独り言は自分自身の気持ちを助長するマインドコントロールを担う側面もあり、ポジティブな独り言によって前向きな気持ちになることができる良い面を持っています。併せて、ネガティブな独り言はどんどん気持ちを下向きにしていきます。

「殺してやる」とつぶやくことで、「殺さなければならない」「殺すべきだ」と自分を自分で追い込んでいってしまう可能性が高いのです。「死にたい」「死んでやる」といった自分自身に対する暴言も非常に危険な独り言と言えるでしょう。

独り言の原因として考えられる病気

Pill Capsule Medicine - Free image on Pixabay (280106)

独り言が精神安定やストレス解消に効果的に働く一方で、ある病気の症状として判断される場合もあります。どのような病気が考えられるのかいくつかご紹介します。その症状や特徴について詳しくみていきましょう。

うつ病

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うつ病とは、何をするにもやる気が起きず、何事も楽しむことができず、また倦怠感が続くのに眠ることもできない症状が続きます。精神的にも身体的にも過度にストレスがかかり、脳機能に異常が生じている状況です。

悲観的になることも多く、独り言が増えます。気分が落ち込み、イライラすることも増えますが、他人との接触が億劫になるため、会話が減り愚痴を言うなどの発散ができません。

そのため、不満や自分に対する悲観的な考えが独り言になって出てくることがあります。独り言の大半はネガティブなものであり、悪化すると「死にたい」などと言い出します。

統合失調症

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統合失調症は、はじめうつ病に似た症状です。そこから次第に幻聴、幻覚、妄想といった症状が出ます。この幻聴、幻覚、妄想を引き起こしているのが自分自身の独り言である場合もあります。

その他に、生活に対する適当障害が発生するため、幻聴や妄想の根源が自分の考えであることを認識することができず、他人からの誹謗中傷ととらえてしまいます。独り言の特徴としては、自分自身を他人のように実況したり、心の中に聞こえてきた声(幻聴)と会話していることが多いでしょう。

発達障害

Manhattan Concert Solo - Free photo on Pixabay (280478)

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達に偏りがあるため、対応できることとできないことの差が大きく、得手不得手が極端であることが特徴です。また独自のこだわりやオリジナルルールへの執着が非常に強い傾向もあります。

物事を考えてから行動に移したり、順序立てて考えることが得意ではないため、思いついたことをすぐ声に出して言ってしまうことがあります。独り言の代表的な例としては同じことを何回も繰り返して言うことでしょう。

自閉症スペクトラム障害

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発達障害の一つですが、対人関係やコミュニケーションが不得意であり、独自の強いこだわりを持つことが特徴的な障害です。自閉症スペクトラム障害は持って生まれた特質の一つと考えられており、後天的に発症するものではありません。

社会性にかかわる部分での障害のため周囲に理解されずストレスを抱えることが多く、それによってさまざまな二次症状が発生します。それらのストレスを軽減するために独り言をいう場合が多いです。

独り言で自分の声を聞くことで安心できるので、その内容は特に決まっていません。発達障害と同様に、同じ言葉を繰り返し言うことが多いのが特徴的です。

アスペルガー症候群

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アスペルガー症候群とは、大きく分けると自閉症の一つのタイプですが、言語の遅れや知能の遅れは見受けられません。「社会性」と「独自のこだわり」について障害を持っています。

コミュニケーションをとることはできるのですが、相手の感情をよんだり、周囲に合わせることはあまり得意ではありません。そのため自閉症スペクトラム障害と同様に、日常生活で周りに理解してもらえないことも多く、独り言が多くなることがあります。

物事を声に出して確認している場合もあります。また、幼少期から一人で遊ぶことを好む子が多いので、自然と独り言をいう機会も増えると言えるでしょう。

認知症

Woman Old Dependent - Free photo on Pixabay (280203)

認知症で注意しなければならない独り言の特徴は、誰かと会話しているような独り言、実際にいる場所にはそぐわない状況のような独り言、突然の怒りや悲しみ、被害妄想的な独り言です。

また、「あれはどこにやったっけ?」といった何かを探すような独り言も多く、1~2回程度なら物忘れと考えられますが、あまり頻繁に言うようであれば、認知症の前段階の症状が発症している可能性が疑われます。

認知症は比較的高齢になってから見られる病気のため、年齢や環境(退職後など)も踏まえてその他の病気と見極めましょう。認知症と思いきや、うつ病であった場合もあります。

独り言への対処法

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病的な独り言については、本人が気がついていない(意識していない)場合がほとんどです。ただし、周りにいる人にとっては迷惑になることもあるでしょう。ではどのように対処するのが良いでしょうか。独り言の種類によっても対処は異なりますので注意が必要です。

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