目次
- 独り言が多くなる心理と原因【子ども編】
- 知性の表れ
- 自分への刺激
- 思考の整理
- 心理的ストレスの発散
- 孤独感の解消
- 病気
- 独り言が多くなる心理と原因【大人編】
- 集中力を高めるため
- 自身の気持ちを落ち着かせるため
- 周囲に自分の気持ちを表すため
- 孤独感を紛らわせるため
- テレビやメディアへのツッコミ
- 病気
- 独り言の判断基準
- 独り言によって怒りだす
- 独り言に行動が伴う
- 誰かと会話しているような独り言
- 突然笑いだすまたは泣き出す
- 「殺してやる」などの暴言
- 独り言の原因として考えられる病気
- うつ病
- 統合失調症
- 発達障害
- 自閉症スペクトラム障害
- アスペルガー症候群
- 認知症
- 独り言への対処法
- 子供の独り言は問題ない事も多いため否定しない
- 無理に独り言を止めさせると思考能力に影響する可能性も
- 独り言の内容・頻度を残しておく
- 病気が考えられる独り言が見られた場合専門機関を受診
- 病気以外の独り言が多い人には積極的にコミュニケーションをとってみる
- 独り言が多すぎる場合病気の可能性も十分考えられる
独り言が多くなる心理と原因【子ども編】
via pixabay.com
独り言はたいてい「一人で過ごしているとき」に発せられます。これは子どもも大人も共通していることですが、独り言が多くなる原因やその意味は、子どもと大人では異なる部分があります。
独り言は、脳と密接につながっていることがわかっており、子どもと大人では脳が異なるためその原因や作用、効果が異なると言えるでしょう。
それではまず、独り言と子どもの関連を見ていきます。独り言が多くなるとき、子どもたちの脳や心にはどのような原因や作用が働いているのでしょうか。
独り言は、脳と密接につながっていることがわかっており、子どもと大人では脳が異なるためその原因や作用、効果が異なると言えるでしょう。
それではまず、独り言と子どもの関連を見ていきます。独り言が多くなるとき、子どもたちの脳や心にはどのような原因や作用が働いているのでしょうか。
知性の表れ
via pixabay.com
子どもはまだ脳の発達が未熟なため、自分がやりたいと考えていることと、実際の行動が上手にリンクしない場合があります。そのようなときに、自分の考えていることを声に出すことで、それがどのようなことなのかを的確に判断、認識します。
また考えていることを発声する言葉に置き換えるという作業も行われるため、子どもの独り言は言語発達に非常に関係しています。このような作業を無意識に行っているということは、非常に頭の良い証拠だと言えるでしょう。
口を動かして発声することで「発語」の訓練となり、言語脳の発達を促すとも言われています。動作に合わせて実況する様に独り言をいう場合、その実況に含まれる対象物や動きを確認しながら覚えていることになり、学習効果を向上させているのです。
また考えていることを発声する言葉に置き換えるという作業も行われるため、子どもの独り言は言語発達に非常に関係しています。このような作業を無意識に行っているということは、非常に頭の良い証拠だと言えるでしょう。
口を動かして発声することで「発語」の訓練となり、言語脳の発達を促すとも言われています。動作に合わせて実況する様に独り言をいう場合、その実況に含まれる対象物や動きを確認しながら覚えていることになり、学習効果を向上させているのです。
via pixabay.com
また自分で思ったことを口に出すことで、自分では意識していなかった能力に気がつくきっかけになることもあります。新しい知識が増えていくことで自分に自信がつき、好奇心を育てます。
このように、誰かに問うのではなく、独り言によって自己完結させて前進することはなかなかできないことです。一般的に、子どもの独り言は知性の表れと言われるゆえんでしょう。
このように、誰かに問うのではなく、独り言によって自己完結させて前進することはなかなかできないことです。一般的に、子どもの独り言は知性の表れと言われるゆえんでしょう。
自分への刺激
via pixabay.com
一人遊びをしているときに「よし、ここでジャンプだ」とか「次はもっと大きく描いてみよう」など、自分がこれから行おうとしていることを声に出して言うことがあります。まるで外部からのアドバイスのように、自分に言い聞かせます。
これは、無意識に自分で自分に刺激を与え、神経細胞を活発にさせているのです。それによって、やる気も増し前向きになります。これは、人形を使ってストーリーを作りながら遊ぶこととは若干異なります。
これは、無意識に自分で自分に刺激を与え、神経細胞を活発にさせているのです。それによって、やる気も増し前向きになります。これは、人形を使ってストーリーを作りながら遊ぶこととは若干異なります。
via pixabay.com
もちろん、ストーリー立てて遊ぶことも非常に脳に良いことです。ですが、「自分への刺激」を与える独り言とは、自分の発言により自分で背中を押すような効果がある場合を指します。
また、外的な刺激のように自分の発言を受けることで、集中力を高め学習効果が向上するとも言われています。赤ちゃんのときから、人間は肉体的にも精神的にもあらゆる刺激を受け、脳がそれに反応しながら学習、成長していきます。独り言は自らその機会を増やしていることになると言えるでしょう。
また、外的な刺激のように自分の発言を受けることで、集中力を高め学習効果が向上するとも言われています。赤ちゃんのときから、人間は肉体的にも精神的にもあらゆる刺激を受け、脳がそれに反応しながら学習、成長していきます。独り言は自らその機会を増やしていることになると言えるでしょう。
思考の整理
via pixabay.com
大人はある程度物事を頭の中で分析、検討してから行動に移すことが大半です。思考から行動までの時間が非常に短時間であっても、順序としては思考が先である場合がほとんどと言えるでしょう。それに比べ幼少期の子どもは、思考と行動がほぼ同時に働きます。
行動してしまってから「こうなる予定じゃなかった」と思うこともあります。実際にお子さんのいる方は、子どもが何かを作りながら「思っていたのと違う」と言っているのを聞いたことはありませんか?ところが、独り言を言う子どもは、自分の言葉によって、自分が考えている物事を整理しているのです。
これがやりたい、ではどうすればいいのか、など自分自身で順序立てて物事を考えているのです。「点」である考えを言葉にして発することで、それらの言葉を「線」でつなぐ作業を行っているのです。そのために心の中だけではなく、一度外に出した言葉を聞くことが非常に有効的なのです。
行動してしまってから「こうなる予定じゃなかった」と思うこともあります。実際にお子さんのいる方は、子どもが何かを作りながら「思っていたのと違う」と言っているのを聞いたことはありませんか?ところが、独り言を言う子どもは、自分の言葉によって、自分が考えている物事を整理しているのです。
これがやりたい、ではどうすればいいのか、など自分自身で順序立てて物事を考えているのです。「点」である考えを言葉にして発することで、それらの言葉を「線」でつなぐ作業を行っているのです。そのために心の中だけではなく、一度外に出した言葉を聞くことが非常に有効的なのです。
心理的ストレスの発散
via pixabay.com
これは子どもだけに限らず、大人にも当てはまることですが、悩み事や精神的につらい出来事があったとき、心の中に留めたままだと気持ちがどんどん暗くなっていきます。そこで、嫌な気持ちを言葉に出して体の外に出すことで、すっきりしリラックス効果があるのです。
一人でつぶやくことで、相手を傷つけることもないので賢いストレス解消法と言えるでしょう。独り言を言うと気持ちが楽になるという経験をすることで、自然とストレスを軽減する方法も身につけます。
また、嫌なことがあったけど、次はもっとこうしてみよう、自分はもっとできるはず、とポジティブな内容をつぶやくことで、気持ちの整理がつき不安を和らげる効果も期待されます。実際にこのような独り言は「セルフトーク」と呼ばれ心理学の分野でも効果的と考えられています。
一人でつぶやくことで、相手を傷つけることもないので賢いストレス解消法と言えるでしょう。独り言を言うと気持ちが楽になるという経験をすることで、自然とストレスを軽減する方法も身につけます。
また、嫌なことがあったけど、次はもっとこうしてみよう、自分はもっとできるはず、とポジティブな内容をつぶやくことで、気持ちの整理がつき不安を和らげる効果も期待されます。実際にこのような独り言は「セルフトーク」と呼ばれ心理学の分野でも効果的と考えられています。
孤独感の解消
via pixabay.com
幼い子どもが一人で遊ぶときは、ママやお友達がいない状況に、さみしさを感じてしまうことがあるでしょう。そのようなときに一人でもさみしくならない防衛手段として、独り言を活用していることがあります。
自分の世界に没頭しやすく遊びに集中できるため、さみしさを軽減することができるのです。ただし、独り言で孤独感を解消させているからいいかとほったらかしにすることは厳禁です。
さみしさや孤独感が強すぎると、一人では解消できないほどの不安に押しつぶされ精神を病んでしまう場合もあります。そのような場合の独り言は病気につながる可能性もあるので、親御さんは十分に注意して見極める必要があります。
自分の世界に没頭しやすく遊びに集中できるため、さみしさを軽減することができるのです。ただし、独り言で孤独感を解消させているからいいかとほったらかしにすることは厳禁です。
さみしさや孤独感が強すぎると、一人では解消できないほどの不安に押しつぶされ精神を病んでしまう場合もあります。そのような場合の独り言は病気につながる可能性もあるので、親御さんは十分に注意して見極める必要があります。
病気
via pixabay.com
子どもの独り言でも良い理由ばかりではなく、病気として判断しなけばならないケースもあります。独り言が多い病気としては、「自閉症スペクトラム」「発達障害」が代表的ですが、そのほかの精神疾患を引き起こしている可能性も否定できません。
これらの病気の場合の独り言は、ネガティブな発言や、同じ言葉を繰り返してつぶやいていることが多いです。自閉症や発達障害は先天的なものですが、養育環境を見直すなどのケアは成長過程に非常に有効に働くため、気になる症状が見受けられたときは専門機関へ相談することをお勧めします。
ストレスや孤独感も悪化すると、解消のための独り言ではなく精神的に追い詰められた危険な独り言に発展する可能性も十分にあります。子どもの能力は大人の想像を超えることもありますが、反面とても弱い部分もあるということを理解してあげることが非常に大切です。
これらの病気の場合の独り言は、ネガティブな発言や、同じ言葉を繰り返してつぶやいていることが多いです。自閉症や発達障害は先天的なものですが、養育環境を見直すなどのケアは成長過程に非常に有効に働くため、気になる症状が見受けられたときは専門機関へ相談することをお勧めします。
ストレスや孤独感も悪化すると、解消のための独り言ではなく精神的に追い詰められた危険な独り言に発展する可能性も十分にあります。子どもの能力は大人の想像を超えることもありますが、反面とても弱い部分もあるということを理解してあげることが非常に大切です。
居場所がないのが辛い?うつ病にならないためにするべきこと - POUCHS
職場や家庭で居場所がないと辛いと感じやすいですが、最悪うつ病になり死にたいと考える人が多いです。主婦や子どもが特に感じやすいのですが、悪化すると引きこもりになる人もいます。発達障害が原因ということもあるので、居場所がないと感じる人についてご紹介します。
独り言が多くなる心理と原因【大人編】
via pixabay.com
大人の独り言は、脳や学習の発達に役立つものというよりは、精神を安定させるために作用する場合が多いでしょう。子どものころから独り言が多かったというタイプの人もいます。思考整理やストレス解消の方法が癖のようになっているケースが大半です。
また大人になってから独り言が増えた人は、成長して自らの対処方として身につけた手段として考えられます。では、子どもと違って大人はどのような状況で独り言が多くなるのでしょうか。
また大人になってから独り言が増えた人は、成長して自らの対処方として身につけた手段として考えられます。では、子どもと違って大人はどのような状況で独り言が多くなるのでしょうか。
集中力を高めるため
1 / 4