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2つ目の儀式が終わると、これまで行われていた教育が一切行われなくなるようです。ごく普通の女の子として生活する子もいますが、これまでの教育からそれらが難しい子も存在していました。
娘が16歳になると、最後の儀式が行われます。母親は鏡台の前で、娘の髪を切ります。坊主になってしまうほど、短く切ってしまうようです。その後、母親は切った娘の髪の毛を体内に取り込みます。鏡台を見つめながら、夢中で口の中に居れていくようです。
娘が16歳になると、最後の儀式が行われます。母親は鏡台の前で、娘の髪を切ります。坊主になってしまうほど、短く切ってしまうようです。その後、母親は切った娘の髪の毛を体内に取り込みます。鏡台を見つめながら、夢中で口の中に居れていくようです。
母親は廃人となり死ぬまで隔離され続ける
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これまで行われた3つの儀式と、娘への教育の目的は、母親が別次元へ到達するためのものでした。3つ目の儀式を終えると、母親は自身の髪をしゃぶり続け、死ぬまで隔離されます。
母親が到達する別次元では、これまで同じ儀式を行った母親たちが複数人暮らしているようです。時間の概念や、地上のような苦労はなく、楽園のような場所だといいます。この場所に到達するため、母親たちは娘を使い儀式を行っていたのです。
また、残された娘たちは、母親の姉妹である叔母が育てます。そのため、娘を複数人産むという習わしがあったのでしょう。
母親が到達する別次元では、これまで同じ儀式を行った母親たちが複数人暮らしているようです。時間の概念や、地上のような苦労はなく、楽園のような場所だといいます。この場所に到達するため、母親たちは娘を使い儀式を行っていたのです。
また、残された娘たちは、母親の姉妹である叔母が育てます。そのため、娘を複数人産むという習わしがあったのでしょう。
禁后【八千代】
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前項でご紹介した儀式は、母親から娘へ代々受け継がれていました。どれほどの期間、これらの儀式や習慣が残っていたのか、明確な記載はありませんでした。
現代では考えられないような習慣は、この家系に限ったことではありません。日本各地で、残虐極まりない習慣や、根拠の乏しい儀式は多数確認されています。科学や情報が未発達だった時代、人々は抱える不安を解消するため、これらの儀式を積極的に行っていたと言えるでしょう。
現代では考えられないような習慣は、この家系に限ったことではありません。日本各地で、残虐極まりない習慣や、根拠の乏しい儀式は多数確認されています。科学や情報が未発達だった時代、人々は抱える不安を解消するため、これらの儀式を積極的に行っていたと言えるでしょう。
風習は禁止される
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この家系で行われていた母親から娘に代々受け継がれる風習は、それほど長く続きませんでした。教育や娘に行う行為が残酷で、非人道的たったことから、人々が嫌悪感を抱くようになったのです。
また、母親の娯楽や快楽の為に、娘を材料として使用するという理由も非難の対象になったのでしょう。次第に、これらの儀式を行う家族も減り、いつしか儀式は禁止されるようになりました。男女は恋愛し、結婚後一緒に子供を育てるという、現代の様子に変わっていきます。
また、母親の娯楽や快楽の為に、娘を材料として使用するという理由も非難の対象になったのでしょう。次第に、これらの儀式を行う家族も減り、いつしか儀式は禁止されるようになりました。男女は恋愛し、結婚後一緒に子供を育てるという、現代の様子に変わっていきます。
長年の交際を実らせ結婚した八千代
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母親から娘に受け継がれる儀式が禁止されしばらく経った頃、一人の女性が結婚します。八千代という女性です。儀式を行っていた家系の娘として誕生しましたが、ごく普通の娘として育てられてきました。
一人の男性と愛をはぐくみ、結婚します。八千代は、自身の家系やこれまで行われてきた儀式について、多少母親から聞かされていたものの、深く気にしている様子もありません。一般的に育ち、自身の子供もまた一般的に育てようとしていました。
一人の男性と愛をはぐくみ、結婚します。八千代は、自身の家系やこれまで行われてきた儀式について、多少母親から聞かされていたものの、深く気にしている様子もありません。一般的に育ち、自身の子供もまた一般的に育てようとしていました。
誕生した娘に貴子・禁后と名前を付ける
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八千代は、結婚から数年後、女児を出産します。そして、誕生した娘に「貴子」と名付けました。さらに、母親に言われたとおり、隠し名と鏡台も用意します。
禁止された風習ではありましたが、隠し名や鏡台を贈るといった一部は残っていたのです。母親の私利私欲のためであったり、娘を所有物として扱うという意識が残っているわけではなく、誕生祝いや記念といった意味合いが強かったと考えられます。娘と夫、家族3人で幸せな日々が続くと思われていました。
禁止された風習ではありましたが、隠し名や鏡台を贈るといった一部は残っていたのです。母親の私利私欲のためであったり、娘を所有物として扱うという意識が残っているわけではなく、誕生祝いや記念といった意味合いが強かったと考えられます。娘と夫、家族3人で幸せな日々が続くと思われていました。
貴子が10歳となった時事件が起こる
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事件は突然訪れます。八千代の娘、貴子が10歳になった時でした。八千代はその日、両親の元へ出かけていたため、夫と娘の貴子のみ自宅に残されます。
用事を済ませ、八千代が自宅に帰宅すると、貴子が血まみれで死んでいました。さらに、しまっていたはずの貴子の鏡台が出されています。鏡台の周りには、小さな爪と、小さな歯が無数に転がっていました。そして、隠していたはずの貴子の隠し名を書いた紙も、床に落ちていたのです。
用事を済ませ、八千代が自宅に帰宅すると、貴子が血まみれで死んでいました。さらに、しまっていたはずの貴子の鏡台が出されています。鏡台の周りには、小さな爪と、小さな歯が無数に転がっていました。そして、隠していたはずの貴子の隠し名を書いた紙も、床に落ちていたのです。
八千代の両親に連絡する
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八千代は、状況が呑み込めず、貴子の遺体を抱きながら泣き叫びます。すると、異変に気付いた近所の住人たちが集まってきますが、誰一人状況が理解できませんでした。困った住人は、八千代の両親に連絡します。残った住人は、その場にいない八千代の夫を探しに出ました。ここで、八千代を一人にしてしまったのです。
八千代は、その晩貴子のそばで自殺してしまいます。両親を連れ戻ってきた住人は、八千代とその場の状況にさらに混乱するのですが、八千代の両親は非常に冷静でした。「貴子が10歳になるまで待っていやがったな」という言葉を残します。
八千代は、その晩貴子のそばで自殺してしまいます。両親を連れ戻ってきた住人は、八千代とその場の状況にさらに混乱するのですが、八千代の両親は非常に冷静でした。「貴子が10歳になるまで待っていやがったな」という言葉を残します。
八千代の家の前で夫が亡くなる
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八千代の両親は、混乱する住人たちに、「私たちが出てくるまで誰も自宅に入らないように」と告げ、そこから数時間八千代の自宅にこもります。ようやく出てきた両親は、八千代と貴子の供養は自分たちですること、行方がわからない八千代の夫は探さなくていいことを伝えました。
夫が何かしら関係していると、住民たちも分かっていたでしょう。しかし両親は、「探さなくていい理由はすぐにわかる」と告げるのです。八千代と貴子が亡くなり数日たったころ、夫は自宅前で亡くなっていました。
夫が何かしら関係していると、住民たちも分かっていたでしょう。しかし両親は、「探さなくていい理由はすぐにわかる」と告げるのです。八千代と貴子が亡くなり数日たったころ、夫は自宅前で亡くなっていました。
「呪いをかけた」
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八千代の夫が亡くなっていたことで、住人たちは両親が残した言葉を思い出します。「今後八千代の家に入った者はああなる」「そういう呪いをかけた」と。
両親が、八千代の家やその周辺にどのような呪いをかけたのか、住民たちは知りません。しかし、そこからしばらくの間、両親が亡くなった後も、八千代たちが生活していた自宅はそのまま残されていたといいます。誰も、八千代たちの家に入ることなく、静かに守られ続けたのでした。
両親が、八千代の家やその周辺にどのような呪いをかけたのか、住民たちは知りません。しかし、そこからしばらくの間、両親が亡くなった後も、八千代たちが生活していた自宅はそのまま残されていたといいます。誰も、八千代たちの家に入ることなく、静かに守られ続けたのでした。
禁后【空き家の真相】
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