目次
- 現在も掲示板で語り継がれる怖い話「禁后」
- 読み方は「パンドラ」
- 2ちゃんねるに体験談が紹介され話題となる
- 解釈が別れるため今なお議論されている怖い話
- 禁后【あらすじ】
- のどかな田舎町に住む少女
- 異質な存在感を放つ1軒の空き家
- 友人3人と友人の妹と空き家へ潜入
- 友人の様子がおかしくなる
- その村にあった風習
- 空き家の真相
- 禁后【空き家】
- 空き家の話題は禁句だった
- 空き家には玄関がなかった
- 子どもたちは興味をそそられる
- 子どもたちは空き家への潜入を決意する
- 禁后【潜入】
- 空き家のガラスを割って侵入
- 1階部分は何の変哲もなかった
- 鏡の前に置かれた髪
- 2階に向かう途中いなくなった妹
- 2階にいた妹
- 禁后【妹が見つけたもの】
- 妹がいる部屋に再びあった鏡と髪の毛
- 妹が引き出しを開ける
- 「禁后」と書かれた紙
- 姉は自らの髪を口元に運び
- 恐怖を感じ慌てて空き家から飛び出す
- 禁后【二度と会えない】
- 母親に助けを求める
- 母親はすぐにそれぞれの両親に連絡
- 「家で何を見た」
- 「紙を見た」
- 友人とは二度と会えないと告げられる
- これまで通りの生活を送る
- 禁后【手紙】
- 大学卒業後友人の母親から手紙が届く
- 手紙の内容は教えてもらえなかった
- 「母親っていうのは」
- 禁后【風習】
- 母親から娘に受け継がれる3つの儀式があった
- 母親は2~3人の娘を産む
- 規定数産み終わると男性と関係を絶つ
- 儀式を探ろうとした場合は男性に呪いをあたえる
- 選んだ娘には2つの名前を与える
- 選ばれた娘に行う教育
- 10歳13歳16歳の誕生日に見せる鏡台
- 1つ目の儀式
- 2つ目の儀式
- 3つ目の儀式
- 母親は廃人となり死ぬまで隔離され続ける
- 禁后【八千代】
- 風習は禁止される
- 長年の交際を実らせ結婚した八千代
- 誕生した娘に貴子・禁后と名前を付ける
- 貴子が10歳となった時事件が起こる
- 八千代の両親に連絡する
- 八千代の家の前で夫が亡くなる
- 「呪いをかけた」
- 禁后【空き家の真相】
- 八千代が住んでいた家を取り壊し新しく建設
- 八千代の鏡
- 貴子の鏡
- 空き家は現在も存在する
- 場所は西日本
- 禁后の謎
- 異常をきたした友人の母親の手紙
- 実の母親の言葉
- その後の友人の様子
- 禁后の考察
- 「禁后」は嫁に出さないという意味
- 爪や髪は生きている限り伸び続ける事から古くから霊的な見方がされていた
- 被害者の母親は主人公を同じ目に合わせようとした
- 八千代の両親が行った呪いを友人の母親も行おうとした
- 空き家は福井県に存在する
- 実は「禁后」の読み方はパンドラではない
禁后では、投稿者の体験談の後、その場所にまつわる儀式や風習が紹介されていきます。投稿者自身が、どのようにしてこれらの情報を仕入れたのか、明記されていません。
しかし、これから記載されていく風習や儀式を理解することで、禁后の話や現象をひも解くことができます。ここからは、文中に紹介されていた、風習についてご紹介してきましょう。
しかし、これから記載されていく風習や儀式を理解することで、禁后の話や現象をひも解くことができます。ここからは、文中に紹介されていた、風習についてご紹介してきましょう。
母親から娘に受け継がれる3つの儀式があった
via pixabay.com
体験者女性の育った町には、昔母親から娘に受け継がれる3つの儀式があり、それらが風習として続いた時期がありました。これらの儀式は、特定の地域で行われていたわけではなく、町の中に住んでいた、とある家系にだけ伝わる儀式だったようなのです。
そのため、同じ時代を過ごしていた当時の住人たちは、これらの儀式を行っていませんでしたし、深く知らない人々も存在したでしょう。母親から娘に受け継がれる儀式では、娘は母親の「所有物」とされ、娘は「材料」として扱われていました。
そのため、同じ時代を過ごしていた当時の住人たちは、これらの儀式を行っていませんでしたし、深く知らない人々も存在したでしょう。母親から娘に受け継がれる儀式では、娘は母親の「所有物」とされ、娘は「材料」として扱われていました。
母親は2~3人の娘を産む
via pixabay.com
その家系では、娘を二~三人産みます。その中から、一人だけ「材料」を選び、独自の教育を行いました。子供が産まれないことや、男児が産まれる可能性もあるのですが、その際、どのように対応されていたのか不明とのことです。
また、「材料」として選ばれる娘の選び方についても、詳しい記載はありませんでした。長女や次女という、産まれた順番ではなく、母親の独自の選択方法または、何かしらの選択に関する決まりがあったのかもしれません。
また、「材料」として選ばれる娘の選び方についても、詳しい記載はありませんでした。長女や次女という、産まれた順番ではなく、母親の独自の選択方法または、何かしらの選択に関する決まりがあったのかもしれません。
規定数産み終わると男性と関係を絶つ
via pixabay.com
この家系では、男性と交わるのは娘を産むためだけであり、規定数娘を産み終えた後、男性と関係を断ちます。そのため、父親という概念はないのでしょう。特定の「父親」という概念が存在していないのは、この家系に限ったことではありません。
古くは、日本の各地で見られた風習です。産まれた子供は村や町の子供であり、地域全体で間引いたり育てるといった習慣がありました。食べ物や物資が乏しい時代の、確実に生き残る知恵だと言われています。
古くは、日本の各地で見られた風習です。産まれた子供は村や町の子供であり、地域全体で間引いたり育てるといった習慣がありました。食べ物や物資が乏しい時代の、確実に生き残る知恵だと言われています。
儀式を探ろうとした場合は男性に呪いをあたえる
via pixabay.com
子供を産み終えた後、生物学的な父親とは完全に関係を断ちます。このように関係を断たれた父親たちの中には、その後家系内でどのようなことが行われるのか、興味を持つ人もいました。前項の男子中学生がそうであったように、男性は好奇心旺盛なのです。
しかし、母親と娘の儀式を探ろうとしてしまうと、母親はその男性に呪いをかけます。その際も、娘が使われました。のちに、このような男性の好奇心と、母親の呪いが悲しい事件を引き起こすのです。
しかし、母親と娘の儀式を探ろうとしてしまうと、母親はその男性に呪いをかけます。その際も、娘が使われました。のちに、このような男性の好奇心と、母親の呪いが悲しい事件を引き起こすのです。
選んだ娘には2つの名前を与える
via pixabay.com
母親は、材料として選んだ一人の娘に、二つの名前を付けます。一つは、一般的な名前です。日常生活で、母親が娘を呼ぶ際、この名前が使われました。もう一つの名前は、隠し名であり、人前で使われることもなく、母親と材料とされた娘の間でも使われることはなかったようです。
娘に二つの名前を与える理由は、母親の所有物であることを証明し、強調するためだったと言われています。日本や海外にも存在する、忌み名と近しい名前だったようです。
娘に二つの名前を与える理由は、母親の所有物であることを証明し、強調するためだったと言われています。日本や海外にも存在する、忌み名と近しい名前だったようです。
選ばれた娘に行う教育
via pixabay.com
材料として選ばれた娘は、他の娘たちと違った扱いを受け続けます。教育も、その一つです。材料として選ばれた娘は、幼少期から動物を生きたまま解体させられたり、動物の体を使った呪術を教え込まれます。
時には、解体した生き物を、元の形に組み合わせたり、他者や自分の糞尿を食べさせられることもありました。教育のほとんどが、動物の殺傷に関係するものです。その理由は、儀式を知ろうとした男性に呪いをかけるため、生き物の恨みを溜めておくためでした。
実際、家系の儀式に踏み込んだ男性に憑き物を移し、男性の家系に災いが起こったこともあったようです。
時には、解体した生き物を、元の形に組み合わせたり、他者や自分の糞尿を食べさせられることもありました。教育のほとんどが、動物の殺傷に関係するものです。その理由は、儀式を知ろうとした男性に呪いをかけるため、生き物の恨みを溜めておくためでした。
実際、家系の儀式に踏み込んだ男性に憑き物を移し、男性の家系に災いが起こったこともあったようです。
10歳13歳16歳の誕生日に見せる鏡台
via pixabay.com
日常的な教育とは別に、家系の儀式にはあるものが必要でした。それが、鏡台です。母親は材料となる娘を選び、隠し名を与えた後、鏡台も用意します。この鏡台は、娘に日常的に使わせるものではありません。
鏡台は娘の10歳、13歳、16歳の誕生日に使用するだけで、あとは、一切見せてはいけないという決まりが存在していました。10歳、13歳、16歳の誕生日には、鏡台を見せる他にも、それぞれ特徴的な儀式が行われます。
鏡台は娘の10歳、13歳、16歳の誕生日に使用するだけで、あとは、一切見せてはいけないという決まりが存在していました。10歳、13歳、16歳の誕生日には、鏡台を見せる他にも、それぞれ特徴的な儀式が行われます。
1つ目の儀式
via pixabay.com
材料として選ばれた娘の10歳の誕生日では、爪の提供を求められます。この時初めて、娘は自身の鏡台と対面するのです。爪は、もちろん娘の爪でした。
両手、両足の爪を複数枚自分で剥がすことを指示されます。提供する爪の枚数は、母親によって異なりました。自身の手で剥がされた娘の爪は、母親の手によって鏡台の一番上の引き出しにしまわれます。
そして、母親はその日一日中、娘の鏡台の前に自身の姿を映し続けるのです。娘自身は、誕生日をどのように過ごすのか、記載はありませんでした。
両手、両足の爪を複数枚自分で剥がすことを指示されます。提供する爪の枚数は、母親によって異なりました。自身の手で剥がされた娘の爪は、母親の手によって鏡台の一番上の引き出しにしまわれます。
そして、母親はその日一日中、娘の鏡台の前に自身の姿を映し続けるのです。娘自身は、誕生日をどのように過ごすのか、記載はありませんでした。
2つ目の儀式
via pixabay.com
二つ目の儀式は、娘の13歳の誕生日に行われます。13歳になると、歯の提供を求められるのです。鏡台の前に座り、母親が指示した本数の歯を自身で抜き取ります。この本数も、母親によって異なるようです。13歳であれば、生えそろっている歯は永久歯であり、抜いてしまえばその後一生はえてくることはありません。
母親は娘の歯を受け取ると、鏡台の二段目にしまいこみます。そして、10歳の誕生日と同じように一日中鏡台の前で過ごしました。
母親は娘の歯を受け取ると、鏡台の二段目にしまいこみます。そして、10歳の誕生日と同じように一日中鏡台の前で過ごしました。
3つ目の儀式
via pixabay.com
5 / 8