御堂筋事件の概要と犯人とは？女性専用車両を生んだ事件から学ぶこと

日本を変えた御堂筋事件

大阪の地下鉄御堂筋事件が起きたことをきっかけに、全国で地下鉄に女性専用車両をつくろうとする動きが起こり始め、最近では、電車に女性専用車両があるのが当たり前になりました。

この事件で痴漢をされていた女性を助けた女性が被害者となったことで、その後の日本の地下鉄事情を変えるまでになったのです。そもそもこの大阪の地下鉄御堂筋事件とはどんなじけんだったのでしょう？まずはその概要から詳しく見ていきましょう！

御堂筋事件の概要

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大阪の地下鉄御堂筋事件は1988年11月4日の夜9時ごろ、大阪市営地下鉄の御堂筋線の本町と心斎橋の間の車内で、2人組の男が1人の女性の痴漢行為をし、その犯行を目撃していた当時20歳の女性が痴漢されていた女性を助けたことで、女性は男性たちからその後強姦されてしまったのです。

その後、この地下鉄御堂筋事件がきっかけで女性のみ乗ることができる女性専用車両ができたり「性暴力を許さない女の会」が発足するなど、世間に大きな変化をもたらしました。

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1988年11月4日地下鉄御堂筋線で痴漢発生

サマンサ・アナンサ🌐𝓢𝑎𝑚𝑎𝑛𝑡𝒉𝒂* Anansa on Instagram: “I love SHINSAIBASHI station, and kinda makes me cry...,but I don't know the reason why... for me, this is Osaka. #MIDOSUJI #御堂筋 #御堂筋線…” (607702)

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この御堂筋線事件が起きたのは、今からおよそ30年前の1988年11月4日のことでした。帰宅ラッシュで込み合う夕方の地下鉄御堂筋線の車内で、男2人がある1人の女性を狙って、スカートのジッパーを下げて痴漢行為をしていました。

これが、この御堂筋事件の発端ともいえる出来事でした。この最初の被害者の女性Bさんは無事この後犯人の男たちEとDから無事逃げることができたものの、その痴漢行為を目撃して注意した女性Aさんもまた今回の事件の被害者となってしまったのです。

Aさんが男性2名（D・E）の痴漢行為を目撃する

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満員の地下鉄御堂筋線の車内で、突然痴漢に遭ってしまった女性は、恐怖と恥ずかしさから声も出せずにただただ耐えることしかできませんでしたが、その犯人だった男DとEは、容赦なく被害者女性に痴漢行為を行っていたのです。

たまたま近くに居合わせた女性Aさんは、男EとDに気づき、過去に自分自身もこの男DとEから痴漢行為を受けていたことを思い出しました。Aさんは思わず痴漢に勇気を振り絞って「前にも私と会ったでしょう」と、痴漢していたEとDに声をかけたのです。

AさんはD・Eに注意し痴漢を受けたBを逃がす

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犯人の男DとEの卑劣な痴漢行為を目の当たりにしたAさんは、痴漢をしていた男DとEに向かって注意をし、その後すぐに見ず知らずの被害者の女性Bさんのジッパーを上げて逃がしました。

これで一件落着と思われた今回の痴漢事件でしたが、この御堂筋線事件にはまだ続きがあったのです。普通であれば、男DとEが痴漢行為をAさんに目撃されてBさんは男たちから逃げることができたで終わるはずでした。しかし男DとEは注意されたことを逆恨みし、次はAさんを狙います。

D・EがAさんを脅す

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しかし、男DとEは、痴漢行為を注意された事に腹を立ててしまい、嫌がるAさんを無理やり電車から引きずり下ろしたのです。

この時、同じ車両に乗り合わせた乗客たちは、怖がってジロジロ見るだけで、声を出してもし誰も来てくれなかった、今度は何をされるかわからないと思った」と、のちにAさんは話しています。

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そして、Aさんは男DとEに脅され「この前自分たちに痴漢されていた時に一緒にいた女に会わせろ」と、一緒に乗車していた友人Cさんを紹介することを強要され、Aさんの首などをつかんで大阪市内を連れ回しました。

D・EがAさんの友人Cさんを呼び出させる

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そして、電車から降りた後首をつかまれたAさんは男DとEに首などをつかまれて、大阪市内を車で連れまわされた後、2人から脅されて、かつて男DとEの痴漢被害にAさんが遭っていた時に一緒にいた友人であるCさんを呼び出すように言われました。

逆上した大人の男性２人に囲まれたAさんは、逆らうこともできずに「次は何をされるかわからない」と思い、恐怖に震えて男DとEに言われるがまま、以前痴漢されていた時一緒にいた友人Cさんを呼び出したのです。

友人CさんがD・Eから交際を迫られる

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そして、Aさんから夜中、喫茶店に急遽呼び出された友人Cさんに今度は交際を迫っていく男DとEでしたが、友人Cさんは「話にならない」と帰ってしまい、運よく今回の事件に巻き込まれただけで被害者となることはありませんでした。

しかし、Aさんは、友人Cさんと交際ができなかった男DとEの逆恨みにあっていたので、その後も付きまとわれて今回強姦事件の被害者となってしまったわけですが、友人Cさんは無事その後帰宅したといいます。

友人Cさんは帰宅

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友人Cさんは、いきなりAさんに喫茶店に呼び寄せられて不審には思ったものの、その時男DとEに脅されていたAさんは友人Cさんに助けを求めることも許されず、そのままCさんを家に帰してしまいました。

そのため、友人Cさんは交際をいきなり迫ってきた男DとEに不快感は示したものの、まさか友人であるAさんがこのような被害に遭っていたなどとは思いもよらなかったことでしょう。Aさんがその時男D、Eに脅されて自分を呼び出していたと友人Cさんが知ったのは、事件発覚後のことでした。

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