目次
- 日本を変えた御堂筋事件
- 御堂筋事件の概要
- 1988年11月4日地下鉄御堂筋線で痴漢発生
- Aさんが男性2名（D・E）の痴漢行為を目撃する
- AさんはD・Eに注意し痴漢を受けたBを逃がす
- D・EがAさんを脅す
- D・EがAさんの友人Cさんを呼び出させる
- 友人CさんがD・Eから交際を迫られる
- 友人Cさんは帰宅
- Aさんは逃げようとするが捕まってしまう
- 23時50分頃にAさんをマンション建築現場に連れ込む
- Aさんを脅しD・Eがレイプする
- 事件発覚により犯人を逮捕
- 御堂筋事件の犯人について
- 大阪市出身
- 無職
- 実の母親にお金をせびっていた
- Aさんは過去にD・Eから痴漢行為を受けていた
- 犯人たちは痴漢仲間だった
- 御堂筋事件の動機
- 彼女と別れたばかりでムシャクシャしていた
- 御堂筋事件の裁判について
- 驚くべき弁護士の主張
- 傍聴人の感想
- 下された判決
- 女性専用車両ができるきっかけになった事件でもある
- 女性専用車両とは
- 終日女性専用車両がある路線もある
- 御堂筋事件のその後
- 「性暴力をゆるさない女の会」が発足
- 交通局の対応
- 性暴力を誘発するポスター提示を停止
- 駅員の増加
- 車内広告・アナウンスでPR
- 被害者・犯人の現在
- 被害者の現在
- 犯人の現在
- 御堂筋事件について周囲の反応
- 犯人の身勝手な動機で起きた強姦事件にも関わらず刑期が短すぎる
- 痴漢から被害者を守らなければならないという意識が広まった
- 痴漢を逆手にとった冤罪事件も多発している
- 防衛医大教授痴漢冤罪事件
- 高田馬場痴漢冤罪事件
- 東京・三鷹バス痴漢冤罪事件
- 痴漢事件に巻き込まれない為には
- 女性専用車両を利用する
- 露出度が高い服装を控える
- 痴漢冤罪に巻き込まれてしまった場合に取るべき行動
- 逃げてはいけない
- 手を洗わない
- 状況説明を録音する
- 目撃者の協力を求める
- 弁護士に連絡する
- 駅員室など密室には行かない
- 痴漢は男女双方気を付けないといけない
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犯人の男DとEは、事件が起こる前までも余罪があり、Aさんを過去に痴漢していたのと同じようにそれ以前にも同じように何人もの女性に痴漢行為をした可能性がある痴漢仲間でした。
この御堂筋線事件の犯人の男性DとEは、以前に女性たちに同じ御堂筋線の車内で痴漢行為を何度も働いていた常習犯の痴漢仲間として、御堂筋事件でも抜群のコンビネーションで、いつもと同じように痴漢行為をはたらき、それで済むと思っていたのです。
この御堂筋線事件の犯人の男性DとEは、以前に女性たちに同じ御堂筋線の車内で痴漢行為を何度も働いていた常習犯の痴漢仲間として、御堂筋事件でも抜群のコンビネーションで、いつもと同じように痴漢行為をはたらき、それで済むと思っていたのです。
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それがその時ばかりは、過去に痴漢したAさんに注意されたことで逆恨みしてしまったのでした。もともと恋人と別れてムシャクシャしてやったと、その後の裁判でも一切悪びれずに語ったその姿に、最後まで犯人の男性たちは反省の色はみられませんでした。
御堂筋事件の動機
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もともと痴漢仲間だった男DとEは、普段は女性に痴漢行為を働くことだけを目的としていたはずが、なぜ今回の御堂筋事件では、痴漢行為にとどまらず、このような恐ろしい強姦事件を引き起こしてしまったのでしょう？今回はその動機に迫ります。
彼女と別れたばかりでムシャクシャしていた
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この御堂筋事件の動機となったのは、犯人の男性が最近、彼女と別れたばかりでムシャクシャしていてやったという身勝手な男性側の言い分のみでした。
特別女性Aさんに恨みもなかったにも関わらず、女性Bさんを助けようとしたAさんの思いやりのある行動が、今回強姦事件を引き起こしてしまったという最悪な結果となってしまいました。世間からもこの犯人の動機が公となり、被害者の女性への同情の声が多く寄せられたといいます。
特別女性Aさんに恨みもなかったにも関わらず、女性Bさんを助けようとしたAさんの思いやりのある行動が、今回強姦事件を引き起こしてしまったという最悪な結果となってしまいました。世間からもこの犯人の動機が公となり、被害者の女性への同情の声が多く寄せられたといいます。
御堂筋事件の裁判について
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事件後、逮捕された男DとEは御堂筋事件の裁判にかけられます。その頃は今と違い、まだ女性の立場が今よりも弱かったので、裁判では、驚くべき弁護士の主張が繰り広げられました。
そして、下った判決、そして傍聴人の感想などもあわせてみていきましょう。
そして、下った判決、そして傍聴人の感想などもあわせてみていきましょう。
驚くべき弁護士の主張
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裁判では、犯人側の弁護人は「女性にも落ち度がある」、「逃げることが出来たのではないか」や「周囲の人間が助けていれば事件にまでは至らなかったのではないか」と言い、犯人を弁護しました。
この御堂筋事件の犯人の男DとEの身勝手な動機のせいで、強姦事件へと発展した今回の事件に対して、まだ当時は女性の社会的立場が今よりも低かったため、女性側への落ち度を指摘した犯人側の弁護士に対して、世間の声、特に女性の声は驚きと不満の声が上がる結果となりました。
この御堂筋事件の犯人の男DとEの身勝手な動機のせいで、強姦事件へと発展した今回の事件に対して、まだ当時は女性の社会的立場が今よりも低かったため、女性側への落ち度を指摘した犯人側の弁護士に対して、世間の声、特に女性の声は驚きと不満の声が上がる結果となりました。
傍聴人の感想
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傍聴人の感想としても、今回の事件は明らかに犯人の身勝手な動機による残酷な強姦事件にも関わらず、被害者女性に対する落ち度を指摘する弁護人に対する批判と、犯人の男性2人をかばいすぎなのではないかという批判が多くありました。
特に女性の傍聴人からは、同性である被害者女性に対する同情と犯人の男に対する怒りの声が多くありました。しかしこの事件が、ここから性暴力事件に関する世間の関心が徐々に高まっていくきっかけとなります。
特に女性の傍聴人からは、同性である被害者女性に対する同情と犯人の男に対する怒りの声が多くありました。しかしこの事件が、ここから性暴力事件に関する世間の関心が徐々に高まっていくきっかけとなります。
下された判決
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裁判で下された判決では、被害者側の弁護士から被告側の男性DとEに対して懲役4年が求刑されましたが、男性の不幸な生い立ちや、育った家庭環境なども考慮され、犯人の男性DとEに対して、懲役3年6か月の実刑判決が下りました。
この御堂筋事件の被害者の女性側にとっては、残酷な強姦事件に対して、あまりにも刑期が短すぎるのではないかという批判の声もありましたが、この懲役3年6か月で最終的に刑期が決定したのです。
この御堂筋事件の被害者の女性側にとっては、残酷な強姦事件に対して、あまりにも刑期が短すぎるのではないかという批判の声もありましたが、この懲役3年6か月で最終的に刑期が決定したのです。
女性専用車両ができるきっかけになった事件でもある
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この御堂筋事件がきっかけで、女性の被害をこれ以上増やさないためにさまざまな対策が取られましたが、そのなかの1つが女性専用車両の導入でした。
この痴漢対策のための女性専用車両の導入は、それから十数年後に実現し、今では女性専用車両がある電車が当たり前になりつつあります。
この痴漢対策のための女性専用車両の導入は、それから十数年後に実現し、今では女性専用車両がある電車が当たり前になりつつあります。
女性専用車両とは
女性専用車両とは、1988年の御堂筋事件が発端となり発足した「性暴力を許さない女の会」の訴えにより、交通局で2000年以降に本格導入され始めた女性専用の車両のことです。
痴漢の不安がある女性は、この女性専用車両に乗ると安心とのことで、女性専用車両があるのは現在では当たり前となりましたが、実は女性専用車両は1912年1月31日に「男性と女性が一緒の車両に乗るのは好ましくない」という理由から「婦人専用電車」というものが導入されていました。
痴漢の不安がある女性は、この女性専用車両に乗ると安心とのことで、女性専用車両があるのは現在では当たり前となりましたが、実は女性専用車両は1912年1月31日に「男性と女性が一緒の車両に乗るのは好ましくない」という理由から「婦人専用電車」というものが導入されていました。
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東京の中央線で朝と夕方の通勤・通学ラッシュの時間帯に導入されましたが、ほんの短期間ですぐに廃止してしまったそうです。
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